北朝鮮の水爆実験発表に原子力規制庁「放射線測定値に変化見られず」 2016.1.6

記事公開日:2016.1.6取材地: テキスト動画
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 北朝鮮の核実験実施の発表を受け、原子力規制庁は全国のモニタリングポストの測定結果を取りまとめ、現在まで変化がないことを発表した。当面の間は大気浮遊塵や放射性降下物の採取結果も取りまとめて継続的に発表する予定。

  • 日時 2016年1月6日(水)18:00~
  • 場所 原子力規制委員会庁舎 記者会見室

現時点までに全国のモニタリングポスト測定値に変化は見られないと発表

 北朝鮮核実験の実施発表を受け、政府の放射能対策連絡会議に基づき、原子力規制庁は放射能測定を実施、結果を内閣官房に報告するとともに、公表する。その第一報として1月6日9時10分から15時までの間の、全国297箇所のモニタリングポスト測定結果をとりまとめ公表した。平成26年から2年間の測定結果との比較を行い、いずれの地点も過去2年間の変動範囲内に収まっていることが分かった。

 更に、防衛省による航空機モニタリング、各県にて大気浮遊塵と放射性降下物の採取、分析も行っている。航空機モニタリングは1月6日に実施しており、現在分析中。結果は1月7日に公表される予定。大気浮遊塵は1月7日9時まで採取、降下物は1月7日15時まで採取し、分析、結果は1月8日に公表を予定している。大気浮遊塵と放射性降下物の採取分析はこれまでも行っているが、

 いずれも現時点まで大きな変化は表れていない。仮に核実験による放出、拡散が生じていても、まだ国内に到達していない可能性もあるという。放出が無いのか、未到達なのかはまだ判断できない。そのため当面の間は観測体制を強化し、大気浮遊塵や放射性降下物は毎日採取、分析する予定だという。尚、モニタリングポスト測定はこれまでも連続で行っており、連続の測定値はホームページで公表されている。

WSPEEDI予測結果を公表。あくまでも仮定条件下の予測だと強調

 原子力規制庁は今回の核実験を想定したWSPEEDIによる放射能拡散予測結果を公表した。核実験箇所から、毎時1Bqで24時間放出したと仮定した場合の、よう素131、キセノン133、セシウム137の、高度ごと、時刻ごとの拡散予想を公表。

 ただし原子力規制庁は、WSPEEDIの結果は、防衛省の航空機モニタリング実施時の飛行経路設定の参考情報に供するためだと強調。仮定した条件の下での予測であり、このような放射線量が観測されているわけでも、今後観測されるわけでもない。

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「北朝鮮の水爆実験発表に原子力規制庁「放射線測定値に変化見られず」」への1件のフィードバック

  1. 清沢満之 より:

    北朝鮮が水爆実験を発表したにもかかわらず、それでもトリチウムに言及しない記者クラブメディアもさることながら、福島原発事故時、SPEEDIの予測結果がでていながら自国民には開示せず、いまだ日本占領中の米軍には開示する日本が、その舌の根も乾かぬ内に、WSPEEDIの予測結果を今度は速やかに公表するという厚顔無恥さ。
    どんだけ厚かましいんだ!お前ら。

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