「こんないい加減な話があるか。誰の税金でやってるんだ。誰の命を守るんだ。どうして真剣にやらないんだ」――。
北朝鮮の弾道ミサイルなど、日本にとって「差し迫った脅威」が存在すると喧伝し、これらを口実に安保関連法案の必要性を説く安倍政権。だが、「差し迫った脅威」があるというわりには、肝心の「原子力施設に対する弾道ミサイル攻撃」に関して、何一つ想定していない。
では、いざ弾道ミサイルが核施設に飛来した場合、周辺に住む国民はどうすればいいのか。「生活の党と山本太郎となかまたち」の山本太郎議員が2015年7月29日(水)、参院の平和安全特別委員会で質した。
原子力規制委員会は「弾道ミサイルが直撃するような事態は、そもそも原子力施設の設置者に対する規制により対処すべき性質のものではない」とし、政府は「他国等からの弾道ミサイル攻撃に関する想定については、政府として特定の施設についてお答えすることは差し控える」と回答を拒否。まるでシミュレーションができていないのだ。
山本議員は、「国会審議は1日3億円近くかかるという。それを95日間も延長しておいて、実際に飛んでくると言われているミサイルが着弾したあとの『最悪のパターン』を考えていないんですか。呆れてものも言えない」と、政府の無責任を糾弾した。
さらに「色んな『安全保障の問題だ』『エネルギー問題だ』って色んなことを言っているけれども、実際はどうなんだ。もしものことが起こった場合、また泣き寝入りか? 福島の事故のように。あまりにもおかしいじゃないですか」とたたみかけた。
以下、質疑の詳細な要旨を掲載する。
山本太郎議員の質疑全文(一部リライト)
山本太郎議員「『生活の党と山本太郎となかまたち』の山本太郎です。党名は長いんですけども、質問時間は長くないということなので、ぜひ簡潔にお答えいただきたいと思います。
その前に、本日、この審議を傍聴しにきてくださっているお客様の中に、6名の沖縄からのお客様がいるそうです。辺野古から来ていただいたそうです。過去4度、直近の選挙では沖縄の民意ははっきりとしました。『辺野古に基地は作らせない』。それが沖縄の民意で、決めたこと。
にも関わらず、どうやら、安倍政権はどうしても作る気満々のようです。民主主義とは何か、立憲主義とは何なのかということを、今日お越しいただいている辺野古の皆さんにも是非、お伝え願えればと思います。
まず、総論として、私たち『生活の党と山本太郎となかまたち』は、今回の政府・与党のいう平和安全法制、私たちからみれば、まぎれもない戦争参加法制だと思うんですが、これらの法案は明らかに憲法違反であり、そればかりでなく、安全を保障するどころか、自衛隊員と、日本国民全体の危機を高めるので断固反対。全力で反対いたします。
今回、この特別委員会で発言の場を得ましたので、私たちは、次の4つの視点を基本に、質疑を行ってまいりたいと思います。
第一。やはり、なによりも今回の政府提出法案は、日本国憲法9条に違反する違憲法だということです。
憲法9条には、自衛権を認めるとはどこにも書いていません。明確に武力行使は禁止されている。しかし、外部から日本に対して攻撃、急迫不正の侵害があり、他に手段がない場合は、必要最小限度の実力行使ができるという解釈で、正当防衛のための自衛隊を保有しているんですよね。日本が攻撃されていないにも関わらず、武装した自衛隊が海外で武力行使するということは、到底、許されることではありません。
第二。後方支援は武力行使そのものだということです。日本政府は後方支援と言っておりますけども、国際法上『ロジスティクス』は補給、兵站であり、後方支援する自衛隊は、日本が支援する米国等の敵対国、あるいは敵対組織の軍事目標、攻撃目標に当然なります。米国の敵がそのまま日本の敵になる。有志連合国の敵がそのまま日本の敵になってしまうという話ですよね。
第三。国際法上の正当性についてです。中東、アフガニスタンでの米国等の爆撃や地上作戦に巻き込まれた市民、女性、子どもたちの殺傷は明らかに戦争犯罪です。国際法上の正当性、あるわけがございません。このような米国軍等の行為に日本の自衛隊が参加・協力することはあってはならないです。
自衛隊員の皆さんの危険が高まること。このことも重大な問題ですけれども、日本の自衛隊が、非戦闘員の市民、女性、子どもたちに対し、誤って発砲し、加害者側、戦争犯罪者側になることは絶対にあってはいけません。現場の情勢、刻一刻と変化します。戦場ジャーナリストの方々にお聞きすると、皆さん口を揃えてこうおっしゃる。『身を守るために動くものは全て撃つ。そんな状況に陥るのが戦場だ』と。
安全だと思われた場所も、その先はわからないという話なんです。我が国は、海外ではあくまで集団安全保障、国連中心主義で行動すべきで、自衛隊の海外派兵は行わず、国連の人道支援活動を中心に参加、協力すべきです。
憲法違反の法案に対してね、『対案を出せ』と、これよく聞きますよね。声高に。与党側から。これはただの詭弁です。論点ずらし以外の何ものでもない。憲法違反の法案に対する対案は廃案であると、先日、参院本会議で民主党の北沢俊美理事がおっしゃっていました。そのとおり。
続いて第四として、私たちの安全保障に関する政策を主張していきたいと思います。まず、日本の領域に対する急迫不正の侵害に対しては、従来通り、個別的自衛権と日米安保で対処します。尖閣、小笠原、東シナ海の中国漁船等については、海上保安庁の能力を一段と高め、自衛隊はそれをサポートすべきです。
南シナ海に対しては、軍事力ではなく、外交力で対処すべき。ASEAN諸国と連携し、APECの枠組みで海上輸送路の安全を確保すべき。中国に国際法に違反するような行為があったとするならば、APECやG7などとも協力して、経済制裁をすることとし、そのことを抑止力とすべきではないでしょうか。
中東につきましては自衛隊は派遣せず、国連の人道支援活動への参加協力に徹するべきだと思います。イスラムは、日本の敵ではありません。これが私たちの政策、いわゆる『対案』です。
以上、4つの視点から質疑を行いたいと思いますけれども、今日は1回目ですから、現在の我が国に差し迫った日本壊滅のリスクに関する重大な脅威について質問していきたいと思います。
衆議院で、100時間以上を超える審議が行われたっていう話なんですけれども、まぁでも、ほぼ誰も理解できてないんじゃないですか? 総理でさえもあんま理解できていないんじゃないかな、って。先日のテレビのわかりやすい説明を見てると思っちゃうんですけれども、安保法案に対して、それでもテレビに出演して噛み砕いてみんなに説明しようというお気持ちはよく伝わってくるのですが、残念ながら、ますます混乱を深めているだけ。
理解を深めるコンテンツとして、今、話題が盛り上がっていています『教えて! ヒゲの隊長』、ご存知ですよね? 本家本元のヒゲの隊長のほうも盛り上がっていますけども、その一方でパロディ版が本家を超えるヒット数ということで、合わせて観ていただくとかなり面白いと思うんですけども、まず最初の質問はですね、このヒゲの隊長さんの動画の一コマをお借りして質問したいと思います。
この動画の中、ヒゲの隊長は、あかりちゃんに対して、『日本にミサイルを向けている国があるのを知っている?』と聞いています。安倍総理。実際に日本にミサイルを向けている国というのは存在するんですか? 教えてください」
中谷元防衛相「中国、北朝鮮、ロシアは我が国に到達しうる多数の弾道ミサイルを保有しております。しかし、それのみをもって、我が国の安全に対する脅威と評価しているわけではありません。
弾道ミサイルの能力のみならず、その時々の国際情勢、また当該国の言動、行動など、総合的な分析、評価が必要となります。そのうえで政府として、北朝鮮による弾道ミサイル能力の増強等は、我が国の安全に対する重大かつ差し迫った脅威と認識をいたしておりますが、これはまず、北朝鮮が国際社会の自制要求にも関わらず、核弾道ミサイルを開発している姿勢を崩していない。
そして過去3回の核実験を通じて核兵器の小型化、弾頭化の実現に至っている可能性を排除できない。そして日本の大半を射程に入れる数百発もの弾道ミサイルを配備している。
そして昨今、弾道ミサイルの発射訓練を繰り返している。そして我が国の具体的な都市名をあげて、弾道ミサイルの打撃圏内にあることを強調するなど、挑発的な言動を繰り返していることなどを、総合的に分析、評価した結果でございまして、北朝鮮の軍事動向、これは我が国はもとより、地域国際社会の安全保障にとっても、重大な不安定要因となっております」
山本太郎議員「続いてヒゲの隊長、『もし現実にミサイルを撃ってきたらどうする?』とあかりちゃんに聴いているんですよ。安倍総理、そろそろ声を聞かせてください。もし現実にミサイルを撃ってきたとしたら、どうするんですかね?」
安倍総理「我が国に対して弾道ミサイルが発射された場合には、自衛隊が米軍と協力をしつつ、弾道ミサイルシステムでこれを迎撃いたします。具体的には、イージス艦とPAC3により、二段階で対応することを考えております。その際、我が国に弾道ミサイルが飛来すると認められるものと、これが我が国に対する武力行使とは認められない場合には、自衛隊法82条の3にもとづく、弾道ミサイル等破壊措置により、対処することになるわけであります。
他方、我が国に対する外部からの武力攻撃に該当すると判断し、我が国を防衛する必要があると認められる場合には、自衛隊が、自衛隊法76条の『防衛出動』により対処することとなります。また、武力攻撃事態などに該当すれば、事態の状況に応じて、国民保護法等の関係法令や、国民保護計画等にもとづいて、警報の発令や、住民の避難等の措置を、迅速かつ的確にとることになります」
山本太郎議員「次は一言で答えていただければ助かります。安倍総理、『教えて! ヒゲの隊長』でなくて、国会答弁でもよく出てくると思うんですよ、この弾道ミサイルの問題。武力攻撃の問題、よく出てきますよね。我が国にとって、重大かつ差し迫った脅威であるという認識で、よろしいですか?」
安倍総理「これは当然、数百発のミサイルを保有していて、核を開発していると、搭載能力を向上させていることについて脅威と考えております」
山本太郎議員「同じ答えを、以前出した質問主意書でお答えいただきました。まさに『脅威である』と。『我が国の安全にとって重大かつ差し迫った脅威となっていると認識している』とお答えを以前にいただいているんです。
質問主意書というシステムがございます。何か疑問に思ったことがあれば、質問を書いて、それを政府に渡す、それが答え、閣議決定として返ってくるというシステムなんですよね。非常にいいシステムです。
で、去年12月、私は政府に質問主意書を出しました。どんな内容だったか。九州電力株式会社・川内原子力発電所への弾道ミサイルによる武力攻撃に対する国民保護計画に関する質問主意書を提出いたしました。
もしも、川内原発に弾道ミサイルその他が飛んできたらどうするんですか? ということを質問主意書で聞いたというお話です。
その中で私は、『弾道ミサイル攻撃等を含む、武力攻撃による原子力災害への対処について、鹿児島県と薩摩川内市は、それぞれの国民保護計画の中に記載があると以前、政府は答弁しましたが、政府自身は、九州電力株式会社・川内原子力発電所に対する他国等からの弾道ミサイルによる武力攻撃を想定していますか?』と質問いたしました。
質問主意書に対する答弁書は、安倍総理の名前で返ってくるんです。
『他国等からの弾道ミサイル攻撃に関する想定については、政府として特定の施設についてお答えすることは差し控えるが、弾道ミサイル等の移転・拡散・性能向上に係る問題は、我が国や国際社会にとっての大きな脅威となっており、特に、北朝鮮の核・弾道ミサイル開発は、我が国に対するミサイル攻撃の示唆等の挑発的言動とあいまって、我が国の安全に対する重大かつ差し迫った脅威となっていると認識している。政府としては、国民の生命・財産を守るため、平素より、弾道ミサイル発射を含む様々な事態を想定し、関係機関が連携して各種のシミュレーションや訓練を行っているところである』
…と書いてありました。総理、政府としましては、平素より、弾道ミサイル発射を含む様々な事態を想定し、関係機関が連携して各種のシミュレーションや訓練を行っているということで間違いございませんか?」
安倍総理「政府においては、国民の生命、財産を守るため、平素から、様々な事態を想定して、地方公共団体、関係機関を通じた対処能力の向上が図れるよう、各種のシミュレーション、そして政府機関が連携した対処訓練や、地方公共団体と共同した国民保護訓練を実施しているところであります。
このうち、国民保護共同訓練については、各種テロや武装グループによる攻撃など、緊急対処事態を主として、警察、消防、自衛隊など関係機関が参加した総合的な訓練を行っていまして、原発に対するテロ攻撃を想定した訓練も行っております」
山本太郎議員「やはり有事に備えてしっかりシミュレーションするんだ、と。訓練もするんだという総理のお仕事、ちょっと垣間見えた気がします。ではお聞きします。総理、さまざまな事態を想定し、各種シミュレーションを行っているそうですが、川内原発の稼働中の原子炉が、弾道ミサイル等の直撃を受けた場合、最大でどの程度、放射性物質の放出を想定していますか?」
原子力規制委員会・田中俊一委員長「ご質問ですが、航空機衝突を含めて原発が大規模に損壊した場合の対象施設は規制要求として求めておりますが、弾道ミサイルが直撃した場合の対策は求めておりません。
弾道ミサイルが直撃するような事態は、そもそも原子力施設の設置者に対する規制により対処すべき性質のものではないと考えています。放射能が放出されるという事態は、従って弾道ミサイルによって放出されるという事態は想定しておりませんが、川内1、2号炉の適合性審査では、原子炉格納容器破損の防止、あるいは放射性物質が異常な水準で敷地外に放出されることを防止するための対策が求められるのと同時に、厳しい事故を想定し、対策の有効性を確認しています。
それによりますと、放射性セシウム137の放出量は、川内1、2号機の場合には、約5.6テラベクレルと評価しております。ちなみにこの値は、福島第一原発事故で放出された約1000分の1以下ということになっております」
山本太郎議員「要は、シミュレーションしていないんだ、シミュレーションできないんだということをおっしゃったんですよね、委員長。弾道ミサイルが飛んできた場合、原子炉、その近くに着弾した場合、もしもそれが破損した場合に、一体どのような状況になるか、その漏れだすということに対しては、それは計算されていないということですよね?
で、今言われたものに関しては、『福島の1000分の1』という基準はあるんですよ。もしものことが起こった場合、1000分1だったり100分の1だったり、うっすらとした何かの基準は存在しているんです。
弾道ミサイルが着弾したとする。その他にいろんなミサイルが着弾したとして、原子力施設が破壊されて福島の東電原発の1000分の1の放出量で済みますかって話なんです。思いませんよね? どうしてそれを、しっかりと計算しないのかという話になるんですけれども。あまりにも酷くないですかこれ、ってね。
これ、質問主意書で質問したんですよ。『仮定の質問であり、お答えすることは差し控えたい』っていう話なんです。『仮定の話』っていうけども話には答えない、と。やっぱり仮定の話っていうけれどもこれ、答えるのは難しいものなんですか? 総理。何が飛んでくるかわからないという状況の中で、仮定の話っていうのにはなかなか答えづらいものなんですか?」
安倍総理「武力攻撃事態は、その手段、規模の大小、攻撃パターンが異なることから、これによる実際に発生する被害も様々であり、一概にお答えすることは難しいということです」
山本太郎議員「一概に答えるのは難しい、仮定では答えられない、そしてこの安倍総理の名前でいただいた質問主意書でも『仮定の質問であり、お答えすることは差し控えたい』というようなお答えをいただきました。
でも考えてみてください。今回の法案、中身、仮定や想定を元にされてないですか? 『A国がB国に攻撃を仕掛けた。友好国のB国から要請があり、新三要件を満たせば武力行使ができる・できない』の仮定ですよね。仮定でしょう?
『仮定でよくわからない』とごにゃごにゃ言うわりには、仮定でどんどんものごとを作ろうとしているんですよ。仮定、想定でそこから物事をシミュレーションしていって物事を作り上げていくのは当然のことなんです。
都合のいいときだけ想定や仮定を連発しておいて、国防上ターゲットになりうる核施設への想定、仮定はできかねます、って。これ、どんだけご都合主義ですかっていう話だと思うんです。
我が国を取り巻く安全保障環境、著しく変化しているんでしょう? 飛んでくるかもしれないんでしょう? ミサイル。『中国が〜』『北朝鮮が〜』…色んな話をされているじゃないですか。(発射されれば)『10分で到達します』…で、飛んできた時は? 『何もできてません?』…困りますよね。本気で守る気あるんですか?
この国に生きる人々の生命・財産・幸福追求権を守るんだったら、一番脆弱な施設、しかも核施設をどのように防御するのかということを考えなきゃいけないのに、その逃がす方法も、1000分の1? 100分の1? その程度の放出量しかないなんて。これ、何なんですか? 意味がわからない。
先ほどお示しした質問主意書。『避難計画、防災計画作成の必要性は、最大で何キロメートル圏の自治体に及ぶと想定していますか?』と質問しました。でもこれ、答えなかったんです。おかしくないですか? 何かあった時にどの範囲で避難するか、どのような方法で避難するかということは決められてなきゃいけない。国民の生命・財産・幸福追求権を守るんでしょう? どうして書かれていないんでしょう。
総理、もしも弾道ミサイルが飛んできて破壊された場合、何キロ圏までの計画を作成すべきなのか、教えてください」
内閣官房・大庭誠司内閣審議官「武力攻撃事態は、武力攻撃の手段、その規模の大小、攻撃パターンなどにより、様々な想定があり得ることから、国民保護措置の実施に関する基本的な方針を閣議決定した『国民保護基本指針』においては、着上陸侵攻、ゲリラや特殊部隊による攻撃、弾道ミサイル攻撃、航空攻撃の4つの類型を想定しておりますが、特定の定量的な被害は期していないということになります。
そして、弾道ミサイルなどの武力攻撃により、原子力災害が発生した場合については、あらかじめ地域を定めて、避難等の措置を講ずるものとするものではなく、事態の推移等を正確に把握して、それに応じて、避難等の範囲を決定することとしています」
山本太郎議員「先ほどの内閣官房の方にお聞きしたいんですけれども、後半部分よく聞き取れたんですけれども、色んなパターンがあるからどういう状況になるかがわかりづらい、だから実際にそうなってみて色んな被害の状況をみるだとか、実測値を測っていきながら、その避難の範囲だったりということを決めていきたいという理解でよろしいでしょうか。『Yes』か『No』かでお答えくださいますか」
大庭審議官「事態の推移等を正確に把握して、その対象範囲を決定するということでございまして、例えば、放射性物質等の放出の状況とか、武力攻撃事態の推移と、なるべく正確に把握して、避難対象範囲を決定していきたいということを考えております」
山本太郎議員「皆さん、わかりましたか、今の。要は、前もってちゃんとした避難計画であったりとかっていうものは、うっすらしか存在してないっていうことなんですよ。今言いました。事態の推移。この意味わかりますか? 原発にもしも事故があったとしても、東電福島原発のような事故があったとしても、そして、そのほかに今一番危険とされている中国、北朝鮮からのミサイルの着弾が原子力施設にあって、被害があったとしても、『事態の推移』…ようは『一度被曝していただく』という話ですよ。『実測値で測っていくしかないんだ』って話ですよ。
こんないい加減な話あるかよって。誰の税金で食べて、誰のお金でこの国会が成り立っていって、そして霞が関も、永田町もやっていけてるんだって。誰の命を守るんだって話でしょ。どうして真剣にやらないんでしょうね。
国会審議は1日3億円近くかかるっていいますよね。それを95日間も延長しておいて、実際飛んでくるだなんだって言われているミサイルが着弾したあとの『最悪のパターン』っていうものを考えていないんですか。呆れてものも言えない。国民の生命、財産、幸福追求権を守れるとは到底思えない。何もやっていないに等しいと思います。
先にいきたいと思います。配布資料の3。去年5月28日に発表されました、田中規制委員長が主導して、関係自治体の地域防災計画や防災準備に資する基礎的データを提供するために、原子力規制委員会が作成したんです。要は、基準がなかったよねってことなんです。
基準がなかったから避難計画とか色んなもの、立てづらいでしょ? 色んなものにお役立て下さい、ということで、規制委員会が作ってくださった。田中委員長、専門家の方ですよね。作っていただいたってことですよね。
これがどれぐらいの数値だったかといいますと、先ほど一度出てきました。東電福島原発の排出の100分の1。先ほど1000分の1という単位もでてきましたけれども、これは100分の1で間違いないですよね。で、その下に注意書きが書いてあるんです。
『緊急時の被曝線量及び防護措置の効果の試算について』という紙なんですけれどもこれは。これ、下に注意書きが書いてある。どんな内容か。
『なお、本試算は、これ以上の規模の事故が起こらないことを意味しているのではない』
100分の1で計算してたら、どえらい目に遭いますよ。我が国で起こった事故で、一番最大の数は何なんだって話ですよ。どうして100分の1にするんだって。それは、新規制基準というものをつくりましたから。新規制基準を通過したものは、いくら事故があったとしても、おそらく100分の1くらいにしかならないんじゃないかなという希望的観測じゃないですか、これ。これもし事故があったとして、誰か責任とりますか? 『想定外』で終わりですよね?
現在も進行中の事故、福島。『スリーメルトダウン』とも言われている。レベル7の事故3つ、収束の仕方もわからない。そんな事故があるにもかかわらず、誰も逮捕されない、強制捜査も入らない。わかりますよね? 言っている意味。
責任、どうやってとるのかということを、覚悟を知りたいですよね。無理にやるんだろ、って。色んな『安全保障の問題だ』『エネルギー問題だ』って色んなことを言っているけれども、実際はどうなんだって。もしものことが起こった場合、また泣き寝入りか? 福島の事故のように。あまりにもおかしいじゃないですか。
100分の1なんていう数字では試算できないはずです。人々の命は守れない。総理、答えてくださいよ。これ100分の1で十分だと思われますか?」
安倍総理「武力攻撃による原子力災害への対処については、国民保護基本指針にもとづいて、原発からおおむね5キロ圏内は、ただちに避難。原発からおおむね30キロ圏内は、まずは屋内退避といった対応をとることが基本であります。
他方、武力攻撃によって、5キロ圏、30キロ圏といった範囲を超える大規模な放射性物質の放出が起きた場合には、そうした状況に応じて、臨機応変に対処を行うことが当然でございます。
指針も、事態の推移に応じて、必要があると認める時は、30キロ圏よりも外も30キロ圏内と同じ避難等の措置を行う、としています。その上で、国は汚染レベル、武力攻撃の状況等に応じて、避難地域、避難先を明らかにして、避難に関する措置を地方自治体に指示いたします。
さらに国は、自衛官、海上保安官による誘導避難を通じて、地方自治体とともに、全力で住民の救援にあたって参ります」
山本太郎議員「安倍総理、原子力規制委員会ね、原発に対する弾道ミサイル攻撃については関知していないんです。これ以前に、自分の所属している内閣委員会でも、お聞きしたことがあるんです。こう、おっしゃっています。
『結論から申し上げますと、評価はしておりませんし――評価というのはそういう事故があった場合の評価、どうするのかっていうことです――今後もやるつもりはありません。ミサイルは色んな種類がありますので、どういったものが飛んでくるのかもわかりませんし、どういう状況になるかということも想定できませんので、やるつもりはありません』
これ、困るんじゃないですか。今この法案、無理矢理10本のものを1本に束ねて、無理矢理やろうとしているこの法案。『ゆう活』といいながら、みんなの夏休みを奪っているこの法案、どうします?これね、やっぱり試算しなきゃダメなんですよ。
原子力災害対策本部長、誰でした? 総理ですよ。そうですよね。ってことは委員長、自分で勝手にできない、ひょっとしたらやりたいかもしれない。まぁ、やりたくないでしょうけれども。だったら、総理が決断するしかないんですよ。シミュレーションしてもらってください。いかがでしょう、総理。総理に聞きたい」
安倍総理「このシミュレーションにつきましては、先ほど申し上げましたように、各種テロや武装グループによる攻撃など、緊急事態、緊急対処事態を主として、警察・消防・自衛隊など、関係機関が参加した総合的な訓練を行っております。
原発に対するテロ攻撃を想定した訓練も行っておりますが、この原発への弾道ミサイル攻撃についてでございますが、この武力攻撃事態は、武力攻撃の手段、その規模の大小、攻撃パターンなどによって、様々な想定があり得ることから、国民保護措置の実施に関する基本的な方針を閣議決定した国民保護基本方針においては、着上陸侵攻、ゲリラや特殊部隊による攻撃、そして弾道ミサイル攻撃、及び航空攻撃の4つの類型を想定しておりますが、特定の量的な被害は期していないわけであります。
そして弾道ミサイルのあとの武力攻撃により、原子力災害が発生した場合には、あらかじめ、先ほど申し上げましたようなかたちで、避難等の対処範囲を決定することとしています」
山本太郎議員「ありがとうございます。まあ、とにかく答えは出せないんだと、それはそうですよ。危機管理の基本って何だ。『Prepare for the worst』ですよ。『最悪の事態に備える』これ当たり前です。最悪の事態に備えていない。どちらかというと、見たくないものは見ない。耳は塞ぐ。でもやりたいことだけやっていく。
それがたとえ国民のリスクにつながったとしてもやる。原発をみりゃわかる。安全保障問題は誰のため? よくわかんない。ねえ? 本当に国民の生命・財産を守るためだったら、このミサイルが飛んできたらどうするかっていうことに対して、核施設が直撃されたらどうするかということに対して、対策はもう既にできているはず。でもそれができていない。
屋内退避ですって? その間に実測値測るって? なるほど、よくわかりました。じゃあ、お聞きします。田中委員長に。誰も教えてくれないんですよ。川内原発の場合、1号機原子炉内の核燃料、157体の放射性物質、全て放出された場合、また貯蔵庫の燃料64体、使用済み燃料プール、1128体の放射性物質、すべて環境中に放出された場合、セシウム137基準でそれぞれ何ベクレルになるんですか? …って原子力規制庁と資源エネルギー庁に質問したんですけれども、誰一人答えられないんです。
専門家である田中規制委員長、お願いします。短めに、川内原発PWRの燃料1体から、最大で何ベクレルのセシウム137の放出があり得るですかね。知っているか、知らないか」
田中俊一・規制委員長「燃料集合体の中の放射性物質というのは、燃焼度とか、冷却期間とか、様々な条件によって変わります。当然、全体の量というものは把握しておりますけれども、全部が放出されるというようなことは想定しておりません。先ほど申し上げました通りです」
山本太郎議員「はい、ありがとうございます。『計算のしようがない』って。でも、わかりそうなものですけれどもね、計算したら。で、お聞きしたいんですよ。
再稼働なんてできるはずないんですよ、川内原発。政府が川内原発に対する弾道ミサイルに対して危機感を持っている。で、もしも着弾した場合、弾道ミサイルが飛んできた場合の対処の方法はほぼないんですよ。再稼働させるんですか? ただでさえ避難計画が無茶苦茶で、適当なのに。それだけじゃない。地震、断層ももっと広がってきているっていうことがわかっている。火山も、火山学会がおかしいと言っている。再稼働できるはずないでしょう? ミサイルどうやって防ぐんですか? 再稼働するんですか?それでも。できるはずないですよ。お答え下さい、総理。お願いします」
安倍総理「これは従来から政府の立場をご説明をしておりますが、原子力規制員会において、安全基準、まあこれは、非常に世界でも厳しい基準でありますが、この基準を満たしたものについては、再稼働していく方針でございます」
山本太郎議員「安倍総理の、規制委員会への責任転嫁で、この質疑は終わりたいと思います。ありがとうございました」
いつもながら、溜飲の下がる情報をどうもありがとうございます。歴史的に政治が危険な全体主義に大きく傾き、断末魔にあえいでいる時には、突然突出した人物が現れるものだ、という感慨がありますが、岩上さんしかり、山本議員しかり、泥氏しかりです。非力な一市民としては、非常に勇気付けられます。ありがとうございます。
もし、総理が原発へのミサイル攻撃に対する防御の術を回答したら、すでに日本への攻撃を考えている他国(複数あります)へ手の内を明かすことになります。 したがいまして、私が総理でも国を守るため回答しません。
思想や考え方の相違はあっても、国会議員はこの国を守らなくてはならないのにこの質問はいただけない。 こういう質問をすることが国益にはならないことをわかっていて行ったという事は、山本議員は国会議員にふさわしくないと考えます。 世論の眼を総理の辞任に向けるための意図的な質問なので、了見と視野の狭い人物としか考えられない。
防御の方法がどうのではなく、被害をシミュレーションしてるか否かが争点だと思います。
また、手の内を明かすとは言いますが、そのレベルの情報公開は当然でしょう。
隠すべきなのは兵器の詳細なデータ等です。PAC3あるいはSM3の存在自体を隠しますか?
岩上様、IWJスタッフの皆様。いつも貴重な情報、文字起こしありがこうございます。
今回の山本議員の質疑は、安保法制と原発の再稼動の双方に跨っており、そのため複数の論点が存在しているため、
理解するために差し手がましいようですがいくつかの要点をあげてみたいと思います。
・原子力規制委員会では、原子力施設への弾道ミサイルの攻撃までは想定していないが、航空機衝突までは想定している。
この場合でもセシウム放出量は福島事故の1000分の一程度である。
・政府のほうでは、原発へのテロ攻撃を想定した警察、消防、自衛隊など関係機関が参加した総合的な訓練を行っている。
・実際に原発への攻撃があった場合は(放射線物質を実測したりして)事態の推移等を正確に把握してから対応する。
要点は他にもありましたが、とりあえずこれを見て分かることが、
原発再稼動の条件の中には、今のところ原発への弾道ミサイル攻撃は盛り込まれていないということです。
では、その必要があるかといえば、他国を名指しで「差し迫った脅威」といっている以上、
それを盛り込まないわけにはいかないでしょう。
弾道ミサイルで日本をねらう国があると政府は認めている。稼働中の原発がねらわれたらどうするのか?素朴な質問だが誰にもわかる重大質問だ。これに対して、規制委員会も安倍総理も全くまともに答えられない現状である。原発再稼動は狂気の沙汰である。小学生でもわかる論理だ。 国会審議はこのように(山本太郎議員のように)誰にでも分かりやすくやってもらいたい。 そうすれば国民は容易に判断が下せるのだ。
答弁のしどろもどろさや、うそ、ごまかしもたちどころに国民のまえにさらけだされるのだ。
国民の生命を守る?虚しく心に伝わってくる。福島の原発被曝者は死のふちにどんどん追いやられている。この現在進行形の生き地獄、この生き地獄を放置して議論がなされている。憲法違反だ人道違反が進行中なんですよね。救われるべき原発被爆者を放置して、一刻を争う問題なのに、傍らに置き、議論している。虚しさしか伝わってこない。これから何万、何十万、何百万の人々が苦しみ死を迎えるというのに!!!!!!
山本太郎議員の国会質疑全文掲載を拝見しました。
山本議員渾身の質問に対して、弾道ミサイルによる原子力発電所の損壊についてシミュレーションはない定量的な被害も想定していないという政府答弁です。
1)冒頭に言われた政府与党の対案を出せというのは、本法案の説明責任を放棄した驕慢な思考に由来しています。
2)安倍総理、内閣官房・大庭誠司内閣審議官は、武力攻撃事態とは武力攻撃の手段、規模の大小、攻撃パターンなどによって異なるため、被害も様々であると、総論で答弁しています。しかし山本議員は弾道ミサイルによる原子力発電所への武力攻撃と、正確に問題を限定しているので、この場合の手段、規模、攻撃パターンは素人でも想像がつきます。安倍・大庭答弁は、問題をかえって拡散させただけで応答になっていません。
3)「新三要件」について、野党が繰り返し追及する問題について政府与党の見解のほころびが(ここでも、でしょうか)でました。それは、武力攻撃事態による被害は様々であり、特定の定量的な被害を考量できないことです。これでは「新三要件」にある「必要最小限度の武力行使」という必要最小限が、政府与党のたんなる謳い文句であり、刻々変わる戦場の中で、できるだけに武器弾薬を節約して使う、世界各地の「普通の戦争」と大差ないということになります。
まだまだこれからです、山本議員には期待しています。
原発に弾道弾って前提からして狂ってるのにこんな質問になんの意味があるんですかね。
弾道弾なんて狙いが100m単位で外れるから確実に標的を吹き飛ばそうとしたら核弾頭を積むしかないし、核弾頭が炸裂するなら原発だろうがどこだろうが同じでしょう。放射能汚染されるわけだから。
核を積まない弾道弾なら仮に直撃したって大した被害にもならない。
だから「そんなの考えても意味がない」って答えてるのに「要は、シミュレーションしていないんだ」って、初めから相手の言うこと聞くつもりまったくないですね。
山本さんはこんなパフォーマンス芸しかできないなら芸人でやっとくべきでしたね。
政府の応答は「のれんに腕押し」ですが、山本議員ご指摘の原子力発電所へのミサイル攻撃は、原子力発電所の損壊を引き起こすという意味でそれこそ「存立危機」にあたると思います。政府は日本が攻撃されたらそれはどこも同じ、ただし政府行政機関および米軍施設は特別例外、と考えているようです。
今の安倍政権は北朝鮮への先制攻撃、政治体制の打倒、米韓および中国による統治計画による「安定」まで青写真はあるのでしょう。2020年のオリンピックの前に早めに戦争を起こし、国民の支持を集め、選挙に勝ち、憲法改正して緊急事態を宣し、アメリカの支援のもと分立した三権力を政府に集中させ独裁体制でオリンピックで国威発揚する。21世紀にアジアで戦勝国となれば歴史にも名を残し国際貢献にもなるという夢想です。
安保法制は戦争の始まりと終わり、場所を限定できません。始まった戦争は終わらず、果てしなく、あちこちで起きます。政府与党はあたかも必要条件のように3要件と言っていますがたちまち事後承認に拡大運用が常習化します。これまでの政府見解から踏み越えた「防衛の拡大」「憲法の拡大解釈」です。このような「拡大方針」は、戦前とはどこか異なりますが似ているところもあります。憲法解釈も自衛権も「不拡大」であって欲しいと考えます。
もちろん、北朝鮮・朝鮮民主主義人民共和国の政治体制が民主主義へ移行し、拉致問題が解決されることは願ってやみません。
初当選のときから、しがらみのない選挙を続けてきた山本太郎だから言える。
国会での質問をするために所属会派「生活の党と山本太郎となかまたち」を作ったときも、彼らしいなって。
生活の党も小沢さんも、彼の人柄を認めたから、異例の会派をつくったんでしょ。
しがらみがないから「おかしい」と正面から言える。
久しぶりに政治家の覚悟を見た気がした。
内容も確信をついている。
安倍首相は政策によって、理論がぐちゃぐちゃ。支離滅裂。
国民の命と生活を守ると言いながら・・・・実は、アメリカとの軍事的な同盟関係を深めて
強い国になりたいだけのおバカだってこともわかった。
つつけば矛盾だらけだけど・・・例のごとく、のらりくらりと質問とは関係のない持論で
貴重な質問時間を使われている野党も気の毒だけど・・・
そうやって逃がすような追求をしている方もおバカだわ。
安倍首相に喋らせないように追求すればいいのよ。
野党の皆さんもしがらみや党の中の立場とか考えずに
自分の信念でぶつかっていきな!
いい手本を示してくれたんだからさ。
そのためには「政治問題は国会にあるんじゃない。自分の選挙区だけにあるんでもない。
国民一人一人の生活の中にあるんだ。」ってことは、そこに足を踏み入れて、
何度も何度も通って、信頼関係をつくって、それで本音を聞けるんだからね。
山本太郎と仲間たち・・・に、期待している。
参議院にも期待している。
衆議院に負けんな。
数だけのアホ集団に負けるな。
「こんないい加減な話があるか…」っていう山本さんの言葉をそのまま山本さんに返したくなります。
原発にミサイルが着弾したらどうなるかといった屁理屈では、論点がずれていってしまいます。
①弾道ミサイルはピンポイントで落とせない。
②したがって核弾頭ミサイルを撃つほうが確実。核ですから原発に落とそうが首都圏に落とそうが一緒。
③原発を狙うこと自体、ありえない。日本は放射能まみれになって住むこともできず、支配する価値はなくなる。兵士さえも上陸できなくなる。大陸にも放射能は流れ、海も大気も汚染される。攻撃する側に一利もなく、つまり戦争の意味がなくなる。戦争になっても核施設は狙わない。核爆弾は落とさない。これ国際社会の常識。じゃなかったら今度こそ、世界の終焉です。
④それでも最悪のシナリオのために、憲法の範囲内で最低限の防衛を整えようとしているのに、なんで足を引っ張るのか、わからない。現状では、アメリカの衛星通信や情報網がなければ、核弾頭ミサイルは迎撃できない。
⑤今の日本では首都圏上空を中共の戦闘機が往復しても、自衛隊機は威嚇射撃すらできない。実際にミサイルが落とされて、自衛隊や国民に被害が及ばないと、攻撃できない。それさえも知らない人が多い。
山本議員の質疑内容を読ませていただきました。また質疑に立つ機会があるのでしたら官僚、首相に確認していただきたいことが有りますので投稿させていただきました。山本太郎様良い点を突いておられますが日本の原発は炉を直接爆撃(貫通弾などで)しなくても原発に通じる送電線を切断するだけで爆発する事が福島の事故で明らかになっています。ですから原発を”核兵器”化するには原発に送電している変電施設か送電線(鉄塔)を燃やすか破壊すれば済みますので日本全国の核施設に工作員を配置しても100人もいれば充分でしょう。歩いて若しくは自転車で破壊工作が可能ですので日本を核攻撃するのに高価なPAK-FAのようなステルス機は不要ですし命中精度の低いミサイルは戦略的意味合いはあっても戦術的には余り有効とは思えません。また原発のミサイル攻撃時のシミュレーションについてですが具体的には全ての原発、核施設が同時に攻撃された事態想定がされているのかどうかご確認をお願いします。都合の悪い事はごまかすのが日本政府の伝統芸迫ってみて下さい。それから集団的自衛権がどうのこうのと政府は言っておりますが北方四島、竹島、北朝鮮による拉致は立派に日本の国権を侵している行為、集団的自衛権を云々する前にロシア、韓国、北朝鮮に対し堂々と”自衛権”を発動して島から排除、拉致被害者の現状回復を図るのが”国民の生命、幸福の追求を担保”するのが政府の仕事だと考えます。また首相は集団的自衛権の想定のひとつとしてホルムズ海峡機雷封鎖を挙げておられたようですがあの方自分が何を言っているかも分からないようですので教えてあげて下さい。イランをアメリカと一緒になって攻撃すれば日本本土をロシア、中国、北朝鮮の何れかの国が攻撃してくる事を想定しなさいと。こちらに集団的自衛権があればあちらにも集団的自衛権がありますので一方的にこちらが”勝利”するような考え方はまるで帝国陸軍の亡霊を見るようです。私が国会でのやり取りを聞いて思ったのはこんな所です。アメリカへ行ってどんな約束を交わし、見返りに何を手土産にしてきたか庶民にはあずかり知らぬ事ですがこれほど国民を欺いた政府は近年無かった様な気がします。さすが岸の孫、さすが”売国奴”長州の末裔。
本日はじめてNHKの安保法制答弁で山本議員の質疑を見たものです。
失礼ですが、正直、ただのアジテーターという以上の印象を受けませんでした。
相手の説明や返答を我田引水な言葉で露悪的に要約し、なおかつ頻繁に非礼な言葉を差し挟んでは相手を煽る質問方法は、少なくとも、国民の代表者たる者の品格を欠いているように思えてなりませんでした。
山本氏に投票した家族も、正直、失望したと申しております。
確かに原発関連ではがんばっておられるのでしょう。
ですが、こちらのサイトを拝見しても、お世辞にも建設的な議論をなさろうという意図は感じられない。
挑発的な言葉で煽るだけなら子供にもできます。
われわれ国民が求めているのは、煽動家ではなく政治家です。