「今回の市長選挙の争点は、建白書の『辺野古新基地を作らせない。オスプレイ配備を止めさせる』を実現できるか、どうか。沖縄県民のアイデンティティ、尊厳がかかっている」――。
志村恵一郎氏は、後援会の事務所開きに集まった人々を前に、宜野湾市長選への意気込みを語った。
宜野湾市にある米軍普天間基地の、名護市辺野古への移設をめぐって、埋め立て工事を強行しようとする政府と、反対の民意を背に対決姿勢を崩さない翁長雄志知事。緊張が高まる沖縄で、2016年1月24日に投開票をむかえる宜野湾市長選挙に向けて、元県土木建築部建築都市総括監の志村恵一郎氏が、「辺野古新基地は許さない。普天間基地の即時閉鎖。オスプレイ配備の阻止」を訴えて立候補を表明した。なお、現職の佐喜真淳市長も、すでに出馬を表明している。
2015年10月27日、宜野湾市内にて、「ひやみかち宜野湾うまんちゅの会 志村恵一郎後援会事務所開き」が行なわれた。「ひやみかち」は、がんばろう、気合いを入れようという意味で、「うまんちゅ」は民衆を指す、つまり、「がんばろう、宜野湾市民」という意味だ。この日、志村氏を推す多くの議員や支援者で会場はあふれかえった。
公務のために欠席した翁長知事はメッセージを寄せた。
「10月13日に行った公有水面埋立承認の取り消しに対して沖縄防衛局長は、審査請求・執行停止の申し立てを行ないました。行政不服審査法は、元々国民を守るための行政手続きです。それにもかかわらず、沖縄防衛局長は、自らを一般国民と同じ『私人』の立場であると主張しており、また同じ内閣の一員である国土交通大臣が執行停止の申し立てを審査するという地方自治を無視する手法で政府は対抗してきました。
私は、このような国の不誠実な姿勢に断固として闘って参ります(中略)。私も、志村さんと二人三脚で、多くの方々ともスクラムを組み、市長選勝利を目指して、頑張っていきます」
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