9月9日(火)東京都庁で舛添要一知事の定例会見がおこなわれ、舛添知事は、先月8月から対応に追われているデング熱対策や尖閣諸島寄付金の使途などについて見解を示した。
(IWJ・石川優)
9月9日(火)東京都庁で舛添要一知事の定例会見がおこなわれ、舛添知事は、先月8月から対応に追われているデング熱対策や尖閣諸島寄付金の使途などについて見解を示した。
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■ハイライト
舛添知事は、先週の会見で、「過剰にパニックになる必要はありません」と慎重な対応を呼びかけていたが、その後もデング熱患者が増えた。ロシアに出張していた舛添知事は「反省すべき点あった」と対応のまずさを認めた。この日の会見で、舛添知事は「今から寒くなりますから良い。来年の夏、1年後のことを考えると相当検証しないといけない」と、すでにデング熱が収束したかのような見解を示した。
しかし、デング熱で問題になっているヒトスジシマカは、10月末まで生息している。舛添知事の「寒くなるからいい」発言は、こうした点も認識してのものなのか。デング熱拡大の中、今後の対策強化がますます重要となりそうだ。
舛添知事は、アジア大都市ネットワーク(通称:アジネット)総会に出席するため、先週9月3日(水)からロシアのトムスクに出張。今回で第13回目となり、設立から15年が経つ。加盟都市の首長が自ら出席することが少なくなっていることから、舛添知事は、アジネットそのものを抜本的に見直すことを各加盟都市に提案した。
一方で、舛添知事がロシアに出張している間にも、都内では、デング熱の感染者が次々に見つかった。先週5日になって初めて、東京都は代々木公園で駆除の薬を撒き、対策を講じた。出張先のロシアで舛添知事は、薬の散布範囲を5日の時点で、広範囲にすべきだったと話している。
この日の会見で舛添知事は、蚊の行動範囲から75メートル四方を対策したことについて「間違った対応はしていない」としたものの、「蚊は行動範囲が決まっているが、人間は色んなところを歩きまわる、ウィルスを持った人が、新たな地点に行って(薬を撒いていない所)蚊に刺されれば、また、そこから広がっちゃう。そういうことを想定すれば、対応の仕方が無限になる」と述べた。
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