イスラエルとハマスが一端は合意した72時間の停戦が破られ、ガザへの攻撃が再開された。
- THE WALL STREET JOURNAL. 2014/8/2 ガザ停戦、1時間半で崩壊―イスラエル兵拘束か
東京の日中気温が35度を超える猛暑日となった8月3日、イスラエルによるガザ攻撃に対する抗議行動が、新宿アルタ前広場を出発地点として行なわれた。
(IWJ・高橋香菜子)
イスラエルとハマスが一端は合意した72時間の停戦が破られ、ガザへの攻撃が再開された。
東京の日中気温が35度を超える猛暑日となった8月3日、イスラエルによるガザ攻撃に対する抗議行動が、新宿アルタ前広場を出発地点として行なわれた。
■ハイライト
「ミーダーン〈パレスチナ・対話のための広場〉」の活動で20年近くパレスチナと関わってきたという田浪亜央江(たなみあおえ)氏は、東京よりさらに暑いガザで耐えてきた人々に対し、今回攻撃が加えられていることに、「言葉が出ない」と話を切り出した。
田浪氏は、政治に失望しながらも、自分たちで経済を支えるという気概をもって活動してきたパレスチナの人々を見てきたという。しかし、現在の悲劇的な状況に対して、イスラエルの占領が続く限り、破壊が繰り返されるのが現実だと、失意を明かした。
加えて、イスラエル国内で行われている、アラブへのヘイトスピーチなどに代表されるマイノリティへの抑圧は、「日本と重なってみえる」と懸念を示した。
イスラエル大使館への抗議行動を行なってきたという、在日エジプト人男性は、イスラエルのガザ攻撃に対し、対抗的な措置をとったのはラテンアメリカ諸国だけだと批判。現状を看過する母国、エジプトをも糾弾したいと訴え、デモ参加者へ深い感謝を表した。
主催者発表で600人のデモ参加者は、「For Love Gaza」「ガザの人々を殺すな」「Freedom to Gaza」と思い思いのプラカードを掲げ、デモ行進を行なった。
休日の新宿駅周囲の目抜き通りで行われたデモは、写真を撮る人も多く、道行く人々の注目を集めていた。
呼びかけ人である「8.3新宿デモ実行委員会」は、今回の攻撃の犠牲となったパレスチナの人々の名前を記した、6mもの横断幕を手に、パレスチナへの連帯を人々に呼びかけた。