事故発生後の安定ヨウ素剤配布「特に問題ない」~規制庁定例ブリーフィング 2014.6.20

記事公開日:2014.6.20取材地: テキスト動画
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 2014年6月20日(金)14時から、原子力規制庁で片山啓審議官による定例ブリーフィングが行われた。安定ヨウ素剤を事後配布する共和町の方針は、「町の実情に応じて、町が判断したので問題ない。必要な時にきちんと迅速に配布する体制を取ることが必要」だという考えを示した。


平成26年度第13回規制委員会・臨時会議

  • 日時:6月24日(火) 9:40~ 10:00
  • 場所:原子力規制委員会庁舎 会議室A
  • 議題:指定保障措置検査等実施機関の役員の選任の認可について
    • 非公開:指定保障措置検査機関である「公益財団法人核物質管理センター」の役員人事、選任の認可を議論する。会議終了後、議事要旨をWeb公開する予定

平成26年度第14回規制委員会

  • 日時:6月25日(水)10:30~ 12:00
  • 場所:原子力規制委員会庁舎 会議室A

検討チームの会見、会合の予定

  • 6月20日(金)13:30第120回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合
    • 島崎邦彦委員担当。中部電力浜岡原発、関西電力高浜原発について
  • 6月21日(土)13:30敦賀発電所敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合 第2回追加調査評価会合
    • 島崎委員担当(外部の会場)
  • 6月24日(火)14:00 定例ブリーフィング
  • 6月24日(火)15:00旧独立行政法人原子力安全基盤機構評価委員会 第1回
    • 米谷総務課長出席。3月に規制委に統合された旧JNESについて、業績評価、財務諸表などを確定させるために行うもの
  • 6月25日(水)14:30 定例田中俊一委員長会見
  • 6月26日(木)14:00 第24回核燃料施設等の新規制基準適合性に係る審査会合
    • 大村審議官担当。GNF-J、三菱原子燃料(株)からそれぞれウラン加工施設について説明を受ける
  • 6月27日(金)13:30 第121回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合
    • 島崎委員担当。事業者は未定
  • 6月27日(金)14:00 定例ブリーフィング

安定ヨウ素剤の事後配布「問題ない」

 北海道電力泊原発から5km圏内にある共和町が、安定ヨウ素剤を事故発生後に配布する方針を固めたことについて、原子力規制庁 片山啓 審議官は「特に問題はない」との考えを示した。「規制庁が認めるという性格のものではないが、地域の実情に応じて地域が判断したのだろう。具体的な手順の策定で国の支援が必要なら、相談に応じていく」と答えている。

 原子力災害対策指針の自治体向けの解説書の中では、5km圏内に相当するPAZ内は、原則として事前配布でとしている。しかし、地域の実情に応じて事後配布という手法をとることもできると書いてある。

 共和町は事前配布することにより、誤飲や紛失のリスクがあるということで、事後配布の判断にしたようだが、その判断について「共和町が町の実情に応じて、そういう判断をしたのは一つの判断だと思う」と片山啓 審議官は答えた。

 事前配布の場合には医師による説明会などの後に配布するが、事後の場合はどうするのか。具体的な手続きは共和町でよく検討することが必要であり、国の支援が必要なら、相談に応じていくと規制庁は答えているが、「いずれにしても、必要な時にきちんと迅速に配布する体制を取ることが必要」だという。

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