戦争させない1000人委員会が講演会を開催~法政大・山口二郎教授、解釈改憲を「96条改正よりタチが悪い」と批判 2014.6.3

記事公開日:2014.6.4取材地: テキスト動画
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(IWJ・石川優)

 安倍政権が目指す解釈改憲や集団的自衛権行使容認に反対し、その動きを阻止するための世論を形成すべく、2014年3月、「戦争させない1000人委員会」が結成された。会には、憲法学者や作家、著名人らが名を連ねている。

 「戦争させない1000人委員会による6.3講演会」と題する集会が6月3日、日本教育会館で行われた。作家・ルポライターの鎌田慧氏や、政治学者の法政大学・山口二郎教授、ラテン歌手・作家・健全な法治国家のために声をあげる市民の会の八木啓代氏が登壇し、国会議員では、民主党の近藤昭一議員、水岡俊一議員、江崎孝議員、菅直人議員、社民党の吉田忠智党首らが駆けつけ、それぞれ挨拶した。

記事目次

■ハイライト

法政大山口二郎教授 安倍首相の解釈改憲を痛烈批判

 法政大学の山口二郎教授は、「政権の連立を担っている公明党は、世論を見ている。世論が集団的自衛権の行使がおかしいと声をあげれば、その世論を気にする。それがブレーキになっている。世論は無意味ではない」と話し、集団的自衛権行使に反対の声を挙げ続けることは、政権にプレッシャーを与えることになると強調した。

 安倍政権は当初、憲法96条を改正し、憲法改正のハードルを下げようと試みた。山口教授は、「安倍首相は、昨年の今頃、憲法96条を変えようと言っていた。そこで、学者グループらで『96条の会』というものを作って、96条を変えるというのは、憲法改正の裏口入学だと批判して世論を喚起することができて、96条改正の野望は食い止めることができた」と、96条改正の動きを阻止したと語った。

 ところが今度は、「96条をバイパスにして、内閣による憲法解釈の変更という形で事実上憲法を変えようとしている。もっとたちが悪い。もっと卑怯なやり方」と、現在の安倍政権が進めようとしている解釈改憲を痛烈に批判した。

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