「戦争できる国」に突き進む安倍政権に異を唱える 「戦争をさせない1000人委員会」発足 2014.3.4

記事公開日:2014.3.4取材地: テキスト動画
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(IWJ・松井信篤)

 安倍政権は、憲法の解釈を変えることによって集団的自衛権の行使を容認し、日本を戦争できる国にしようと突き進んでいる。この状況に危機感を持つ学者や作家などが、「戦争をさせない1000人委員会」を発足させ、3月4日(火)、発足集会と記者会見を行った。

 この委員会の発起人は16人で、呼びかけ人は現時点で83名集まっている。菅原文太氏や倉本聰氏などの著名人も多く含まれている。全国署名運動や学習会などを通して、憲法9条を生かすための運動を行っていく。

 発起人のひとりで評論家である佐高信氏は、集団的自衛権について「アメリカが行う戦争に参加する権利ではなく、義務を負わされるものだ」と懸念を示した。

 作家の落合恵子氏は、「平和に貢献する国になってほしい。永遠に子どもが徴兵されない国を望む」と述べ、「安倍首相は『安全保障に資する』という言葉をよく使うが、平和こそが『安全保障に資する』ことだと思う」と主張した。

 東京大学教授の高橋哲哉氏は、安倍政権を「たがが外れてしまった状況」と批判した。安倍首相が昨年末に靖国神社を参拝したことで、「日本の政権がどういう歴史認識を持っているかが世界に知られるようになった。歴史認識において、日本は世界から孤立している」と述べた。

■ハイライト

  • 発言 雨宮処凛氏(作家)、奥平康弘氏(東京大学名誉教授)、落合恵子氏(作家)、鎌田慧氏(ルポライター)、木村朗氏(鹿児島大学教授)、佐高信氏(評論家)、菅原文太氏(農業生産法人代表)、高橋哲哉氏(東京大学教授)、高良鉄美氏(琉球大学教授)
  • 日時 2014年3月4日(火) 15:00~
  • 場所 参議院議員会館(東京都千代田区)

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「「戦争できる国」に突き進む安倍政権に異を唱える 「戦争をさせない1000人委員会」発足」への1件のフィードバック

  1. 中島良史 より:

    会に賛同いたします。このところの安倍政権の暴走は言うまでもなく戦後最大危機です。私も集会などに参加したいと思います。16歳で60年安保のデモに参加して以来、出来るだけ声を上げる機会を作りましたが、(最近では2/1の朝日の声欄にNHK新会長について)今こそ行動のときと思います。下記は先日朝日声欄に送ってボツ没にされた拙文です。(朝日も既に萎縮している?)
    「戦争を知らない安倍首相に贈る歌」   
    戦争を知らずにあなたは育った
    貧しさも知らずに大人になった
    平和の尊さも知らずに首相になった
    平和憲法をあなたは変えたい
    集団的自衛権で戦争ごっこするために

    ナチズムを知らずにあなたは生まれた
    立憲主義を反故にして独裁者を気取るため
    陰湿な社会を作るためには秘密法が欲しい

    原爆もビキニも知らずにあなたは育った
    だから、ふるさとを奪われた人の悲しみをよそに原発を続ける
    垂れ流しの汚染水を知らぬふりして

    「永久先輩」と一緒に靖国に合祀されたいか?
    世界中を呆れさせて、日本を孤立させるのか?
    子供たちを戦争へ駆り立てたいのか?
    史上最悪宰相のレッテルが欲しいのか

    人間の「クズ」みたいな「お友達」にNHKを支配させる。核の「クズ」はそっちのけのまま
    オリンピックに日毎起きる事件に耳目を奪われる愚かな国民と、原発被災地の苦しみは「人ごと」の都民と、なすすべもない野党を嘲笑い、あなたは思うがまま
     
    誰が彼を止めるのか?自民の良識派は今いずこ?公明党は平和を目指すのではなかったのか?「そうか!がっかり…」
    やり場のない不安な心をアンネの事件が引きちぎる

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