平和学を専攻し、先日、オリバー・ストーン監督とともに来日したアメリカン大学のピーター・カズニック教授との共著『広島・長崎への原爆投下再考』がある鹿児島大学の木村朗教授。その木村教授が外交評論家の孫崎享氏と編集した最新刊『終わらない<占領>:対米自立と日米安保見直しを提言する』の内容を中心に、米国による広島・長崎への原爆投下から、冷戦期の「核の傘」、隠された日本への原発導入の経緯まで、話題は非常に多岐に及んだ。
木村氏は「原発と原爆は切ってもきれない関係です」と指摘する。戦後、米ソの核開発競争が加熱する中で、1954年、日本の遠洋マグロ漁船・第五福竜丸が米軍の水爆実験による放射性降下物を浴びるという事件が起こる。これにより日本国内で盛り上がった反核の世論をかわすために考えだされたのが、「原子力の平和利用」であり、原発の導入だった。
木村氏は、日本への原発導入の中心を担った人物として、中曽根康弘氏と正力松太郎氏の名前をあげた。そのうえで「彼らには原発による利権を得たいとの思惑ももちろんあったと思いますが、それよりも、潜在的な核武装をしたいとの考えがあったのでしょう」と語った。
木村朗先生への岩上さんのインタビュー、素晴らしかったです。
これはできるだけ多くの人に聞いてほしいと思い拡散中です。
毎回充実した情報をありがとうございます。
私にとって最早IWJは通信大学になってます。
生きた学問がここにある。いたく感激しました。