生活の党・小沢一郎代表は、5月12日の定例会見で、脱原発を目指す「自然エネルギー推進会議」を設立した小泉・細川両元首相との連携の可能性を示唆した。細川氏は、7日に開かれた同会議の設立総会後のぶらさがり会見で、「選挙に関わらない」との考えを示している。
これについて小沢代表は、「スタートしたばかりだから、政治に関わらないと言っているのは当たり前といえば当たり前。政治でなければ変えられないですから。外野でワイワイ言っても意味がない」と話したうえで、国民の意識が高まれば、脱原発が大きなテーマになりうるとの見解を示した。
- 日時 2014年5月12日(月)
- 場所 生活の党本部 (東京都千代田区)
集団的自衛権行使容認の是非をめぐる読売新聞記者の質問に「米国と一緒にアフガン行くのか? イラク行くのか? 」
読売新聞が、この日の朝刊の世論調査(2014年05月12日 読売世論調査)(当該ページ削除)で、71%が集団的自衛権の行使を容認しているとした結果を掲載した。
この結果の受け止めを聞かれた小沢代表は、会見の前の移動時間に読売新聞を読んだことをまず話し、「集団『的』自衛権と読売は言ってないね。集団自衛権と言ってる。用語からしてまずメデイアもごちゃごちゃしている。だからみんな意味がわかってないんじゃないか」と、質問した読売新聞記者に問いかけた。
さらに、その記者が「全面的に集団的自衛権を使えるようにするべき」という世論調査の設問項目を説明すると、小沢代表は「何を使うの? 武力でしょ。簡単にいえば、米国と一緒にアフガン行くか、イラク行くのか、集団的自衛権ってそういうことでしょ」と指摘した。
記者が、さらに限定的集団的自衛権についても問うと、「限定的ってどうやって限定できるの? 戦争を。戦争ってどういうふうに起きるかわからないでしょ。今のロシアのことだって。戦争といえば戦争でしょ。米国があそこに行くって言ったら、日本も行くのか? 」と、笑顔を見せながら答えた。
小沢代表は、集団的自衛権をめぐる議論を「言葉遊びみたいになっている」と表現し、「軍を動かすということは、政治の最終手段。人を殺すことができるわけだ、政治の最終手段を、いい加減なことで決定してはいけない」と、集団的自衛権について、自身の考えを明快に語った。