毎週金曜日恒例となっている、首都圏反原発連合主催の原発再稼働に反対する抗議行動が3月22日、首相官邸前で行われた。これと同時に、「希望のエリア」では勝手連による抗議行動も行われた。
原子力規制委員会が、九州電力・川内原発1,2号機について、再稼働の前提となる新規制基準への適合審査を優先的に進めることを決定した。これについて抗議行動に参加した市民は、「川内原発再稼働反対」のプラカードを掲げてシュプレヒコールを上げた。
首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフ氏は、「再稼働を反対してもうすぐ2年になります。状況は改善されるばかりかエネルギー基本計画の改悪を私達は認めるわけにはいきません。安倍さん、総理大臣辞めてもいいとも!」と、この日、フジテレビ「笑っていいとも」に出演した安倍総理を皮肉った。
「希望のエリア」では10代、20代のスピーカーが何人もマイクを握り、スピーチを行った。抗議行動に参加した女性は、「それぞれに出来る事があるはずです。生きるための力を付けていかなくてはなりません。絶対してはいけないことは唯一つ諦めること」と声をあげた。他にも、ヘレン・カルディコット財団の大橋渡氏は、「メディアは既得権層にどっぷり迎合して本当に国民へ真実を伝えようとしません。首相がバラエティ番組に出ている場合じゃないです」と、情報を発信する側のメディアを痛烈に批判した。