「政界でサンドバック状態にある山本太郎と組む以上、精神的にタフであることを求める」――。
参院議員の山本太郎氏は、3月18日(火)、鹿児島市内で記者会見し、4月15日告示で27日投開票の、徳田毅前衆院議員の辞職に伴う衆院鹿児島2区補欠選挙に、川内原発(鹿児島県薩摩川内市)に反対する独自候補者を「公募」することを明らかにした。
山本氏は、公募の受け皿として「新党ひとりひとり」を結党することも発表。「団体からの寄付は受けず、市民がスポンサーとなり、市民のための政治を目指す」と語った。
選挙は、徳田議員の辞職によるものであるだけに、「政治と金」が争点になりやすいことについて、山本氏は「クリーンな政治は当然のこと」とした上で、「(今度の補選では)争点のすり替えが行われやすい」と指摘。主たる争点は、「あくまでも、原発問題だ」と力を込めた。「鹿児島2区は原発立地エリアではないが、放射性物質の飛来に選挙区の境界線は関係ない。(同じ鹿児島県にある)川内原発の再稼働を許せば、現在停止中の日本の原発が次々に再稼働する恐れがある」。
記者陣からは「市民からのカンパの額が少なかった場合、どうするのか」といった、山本氏の今回のアクションを無謀視していることが伺える質問が多く飛んだ。山本氏は「カンパが集まらなければ、私が借金をするしかない」などと、それぞれに対し、はっきりとした口調で応じた。
今回の補選には、自民党の金子万寿夫氏(元鹿児島県議会議長)、共産党の三島照氏(党奄美地区副委員長)らが立候補を表明している。
宮崎と鹿児島の県境出身の私には、鹿児島の記者の独特なイントネーションは「ふるさとのなまりなつかし」でした。
さて太郎さん。久しぶりに動画で見ましたが、相変わらずこの人の言葉には力があると感じました。新党というか、立候補者を支援する制度は、うまくいけば市民選挙に新しい可能性を与えてくれるものかもしれませんし、期待したいところです。あとは費用の面や、実際の選挙になった時の選挙活動ボランティアを確保できるのか、まだまだ見えませんね。座間宮さんのプロジェクトとリンクみたいなことも今後出てくるのかどうか…。