基本政策は「脱原発」と「日中・日韓の関係回復」 “強い宇都宮”で安倍政権の暴走にストップを~ロックの会 IWJ NIGHT 第1部「東京都知事選」 2014.1.9

記事公開日:2014.1.9取材地: テキスト動画独自
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(IWJ・ぎぎまき)

 1月9日、東京都内でロックの会~IWJ NIGHT~が開かれ、「東京都知事選」、「原発」、「特定秘密保護法と共謀罪+シリアレポート」、「子宮頸がんワクチン」の4つのテーマで、岩上安身司会のもと、各テーマごとにクロストークが行われた。

 第一部のテーマ「東京都知事選」では、すでに立候補を表明している宇都宮健児氏と選対副本部長である海渡雄一弁護士が登壇。宇都宮氏が掲げる基本政策の他、同じく出馬を表明している田母神俊雄氏や、候補者として名前があがっている舛添要一氏、細川護熙氏などについての見解を聞いた。

■ハイライト

“優しい宇都宮”から”強い宇都宮”へ

 「悪がはびこる世の中、宇都宮さんの強いイメージを打ち出したい」――。

 海渡氏は、「優しい」イメージ戦略を打ち出した前回の都知事選とは異なり、今回の選挙戦では、悪質な消費者金融と対峙した過去や、オウム真理教の被害対策弁護団の団長として活躍した宇都宮氏のこれまでの功績を伝えるなど、安倍政権の暴走を止められる「強い宇都宮」をアピールすると話した。

「自治体との連携」を強調する宇都宮氏

 宇都宮氏が掲げる政策で最も重要なのは、「東京からの脱原発」だ。宇都宮氏は東電の大株主である東京都として、東京電力柏崎刈羽原発の廃炉を公約に掲げている。安倍政権の原発回帰の動きに歯止めをかけるため、全国の自治体とし、脱原発の動きを広げたいと語る。

 沖縄・名護市長選に話が移ると、宇都宮氏は日米地位協定に言及し、都知事に当選した際には、協定の見直しに踏み込む意気込みを見せた。

 「東京にも横田基地がある。日米地位協定の改定に関しても、都として求めていく必要がある。東京の上空はほとんど米軍の管制区域で、日本の民間機が飛べない。米国に対する交渉を自治体の長として沖縄とも連携したい」と語った。

他の候補者について

 自民党都連が支援を決めた舛添要一氏について宇都宮氏は、「舛添さんが厚労相の時、リーマンショックで多くの派遣労働者が解雇された。そこで年越し派遣村の取り組みをやったが、舛添さんは非常に冷たかった」と、派遣村の活動に対しても批判的だった当時の舛添氏の姿勢を明かした。

 「脱原発」を掲げ、出馬の可能性が注目されている細川護熙元首相。「秘密保護法や集団的自衛権、靖国参拝などについて細川氏がどのような考えを持っているか分からない」と宇都宮氏は語る一方、「『脱原発』に関しては賛同する。告示前までは、細川さんと話し合うことはやぶさかではない」と話した。

 一方、これについて海渡氏は、「細川さんは確かに『脱原発』を主張してはいる。しかし、特定秘密保護法反対の動きに同調することはなかった。そのことははっきりさせておきたいと思う」と付け加えた。

 日中関係の悪化を懸念する宇都宮氏は、都知事になった際、東京と北京、ソウルと自治体レベルでの「平和会議」の開催を目指している。元外交官の吉田重信候補も同様、政策のトップに、日中・日韓の関係回復を掲げている。「政策的に近いものがあるのでは?」と聞かれると宇都宮氏は、吉田氏についても同様、「協議を求めれれば話し合いに応じたい」と語った。

 最後に田母神氏については、「田母神さんを支持する雰囲気が生まれてしまったことが問題だ。ヘイトスピーチの問題も含め、日本が非常に不安定な状況にあり、危険だなと思う」と話し、「都知事選と名護市長選は自治体選挙にとどまらず、今後の日本の方向性を決める選挙になるだろう」と締めくくった。

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「基本政策は「脱原発」と「日中・日韓の関係回復」 “強い宇都宮”で安倍政権の暴走にストップを~ロックの会 IWJ NIGHT 第1部「東京都知事選」」への4件のフィードバック

  1. hotaka43 より:

     うんん~ん宇都宮先生のこんな発言聴いたら保守のひとは皆目の敵にするわね。
    今、エセ脱原発や保守脱原発のブロガーや評論家が一斉のように宇都宮氏を攻撃し始めています。細川の下に入れとか、下りろとか酷いんもんです。そして細川には勝てないや、票が割れるなどどうしても先生を下したがっていますよ。
    そういう保守的な嘘をつく輩の排撃を阻止し都知事になって頂かないと、この国が終わります。岩上さんもおしゃっていらっしゃるように、戦争でこの国を残すなんてことは出来ません。平和を尽くす。これしか生き延びる方策はありません。
     三宅洋平氏の「平和ボケと戦争ボケならどっちがいい?」この一言のこんな決まったことへの返事さへ出来ない政治家が多過ぎるのです。
     尚、今米国の茶会は日本なんか必要ない。守る必要はない、と言いだしているそうじゃないですか。米国の制海空権としての太平洋上の石垣である、日本を放棄する気だそうです。共和党になったら何時かそんな日が来るかもしれません。そうしたならミサイルが四方から原発を狙って飛んで気はしないか、今から不安になります。その時日本は終わるんですねぇ、、。
     アベ、石原、ネトウヨのみんな頼むからそんな日が来ないように黙ってくれるか居なくなってくれよ。

  2. うみぼたる より:

    大学生の二人に一人が奨学金を借りていること、シリアの取材をした鈴木さんも25年ローンを組んでいること、驚きました。
    米国の奨学金制度で学生がローン地獄に落ちていく問題を、堤さんのインタビューやデモクラシーナウ(どちらか忘れましたが)取り上げていました。今回の宇都宮さんのご説明を学生さんや親御さんにお聞かせしたいです。

    別件ですが、私は違憲立法審査会という組織の代表が宇都宮さんだとずーっと思ってました。
    違憲立法審査会などという組織がそもそもないのですね。
    特定秘密保護法のように憲法に背くような法律を、国民の反対の声が高まっているのにも関わらず強行採決をする国会を見せつけられてしまったので、違憲立法審査会を東京都(審査会のメンバーは都道府県知事)に設置して、政府の暴走を止められるようになってほしいです。

  3. もんて より:

    「平和ボケと戦争ボケならどっちがいい?」
    主観で生きてるの?

  4. こころねの優しさを生かして! より:

    鈴木さんの就職がきまったとき、静まりかえる会場でひとり拍手をされはじめたのが宇都宮さんでした.なんというタイミング、そのとき私は宇都宮さんの人望のあつさを垣間みた思いがしました.優しくあるための強さとでもいうのでしょうか.
    さて、具体的な数字を言葉の中に盛り込んでいかれると強さがより増すと思います.応援しております!

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