次期都知事選(23日告示、2月9日投開票)に出馬することを正式に表明した宇都宮健児氏。1月8日(水)に豊島公会堂で開かれたキックオフ集会では、司会を木内みどり氏が務め、立ち見の参加者が出る程の盛況となった。
(IWJ・松井信篤)
次期都知事選(23日告示、2月9日投開票)に出馬することを正式に表明した宇都宮健児氏。1月8日(水)に豊島公会堂で開かれたキックオフ集会では、司会を木内みどり氏が務め、立ち見の参加者が出る程の盛況となった。
■ハイライト
宇都宮健児氏は、今回の東京都知事選と名護市長選(1月19日投開票)とが「日本の未来を決めることになる選挙」と位置付けた。そして、現政権が進めている諸々の政策を批判した。消費税増税、社会保障関連や労働者派遣法の改悪、特定秘密保護法の強行採決、そして実質的な憲法9条の改憲。それらを「地獄の国づくり」と表現し、「これを許してはならない」と主張した。
また、2020年に開催予定の東京オリンピックについては、「平和と友好の祭典」としたいと述べ、そのためには、震災や原発事故の被災者への支援、汚染水問題の解決、近隣諸国との友好関係の構築、環境への配慮が必要であると語り、現行の路線を見直していくことを示唆した。そして、「東京を変えて日本を変えましょう」と訴えた。
猪瀬前都知事に関して、「猪瀬前知事の徳洲会問題の追及も大切です。クリーンな都政をつくるために、徹底究明したい。都議会に対して百条委員会の設置を要求し、猪瀬氏だけでなく、その前の石原氏時代についても解明したい」と述べた。
宇都宮氏を応援する方々も多数駆けつけた。孫崎享氏、小池晃参議院議員(日本共産党)、福島みずほ参議院議員(社民党)などもスピーチした。ニューヨークの坂本龍一氏からの応援メッセージも読み上げられた。最後に宇都宮氏は「私たち一人一人は微力ではあるけれど、決して無力ではない。一人一人が集まれば必ず東京は変えていける」と熱く訴えた。