元航空幕僚長の田母神俊雄氏が、1月7日、東京都知事選への出馬を表明する会見を行った。大規模災害を想定して、自衛隊を中心とする救助体制を作りたいと述べた。
(IWJ・ゆさこうこ)
元航空幕僚長の田母神俊雄氏が、1月7日、東京都知事選への出馬を表明する会見を行った。大規模災害を想定して、自衛隊を中心とする救助体制を作りたいと述べた。
■ハイライト
田母神氏は冒頭、「危険人物の田母神でございます。しかし、私はいい人です」と挨拶。「東京の強靭化対策、大災害時の都民の救出対策を立てたい」と基本政策を説明した。大規模災害が起きた際、「世界的には通常、軍が中心になって対応している」と指摘し、元自衛隊幹部である自身を「極めて適切な都知事だ」と主張。非常事態が起こりうる可能性とそれに対する「軍」の必要性を強調した。
また、田母神氏は、「東京を守る」とともに「東京を育てる」ことにも重点を置くとし、「子どもたちが日本に自信と誇りを持って生きられるようにすることが重要だ」と述べた。
会見では、同席した支持者たちが応援メッセージを述べた。衆議院議員の中山成彬氏(日本維新の会)は、「今、日本は危うい。日本と東京を守ることが最大の福祉政策だ」と発言。音楽家のすぎやまこういち氏は、「今の日本は””内戦状態””。この内戦に、我々『日本軍』が勝たなければならない」と田母神氏にエールを送った。
元東京都知事の石原慎太郎氏(日本維新の会・共同代表)は、「日本独自の自衛権が確立されていない中、首都東京がどういう危機にさらされるか。田母神さんはそれを考えた末に名乗りをあげた。ある意味で『特攻隊』だ」と述べた。
田母神氏は以前、自身のTwitterに「弱者救済が行き過ぎると社会はどんどん駄目になります。国を作ってきたのは時の権力者と金持ちです。言葉は悪いが貧乏人は御すそ分けに預かって生きてきたのです」と投稿していた。IWJがその真意を問うと、「文化を作ったのは権力者と金持ちというのは歴史からみて事実だ。弱者はそれなりに救済されるべき。福祉を切り捨てるという意味では決してない。強く、優しい東京を目指したい」と述べた。