「国の不当上告は、原告らの願いと期待を大きく裏切るもの」泉南アスベスト国賠訴訟原告・弁護団が国の上告に強く抗議 2014.1.7

記事公開日:2014.1.7取材地: テキスト動画
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(IWJ・安斎さや香)

 アスベスト(石綿)による健康被害の問題をめぐり、大阪・泉南地域の被害者らが国に対し損害賠償を求めた裁判で、大阪高等裁判所が国の責任を認めて賠償を命じた判決が不服であるとして、厚生労働省は7日、最高裁判所に上告した。これを受けて、原告・弁護団らは同日7日に記者会見を開き、国の姿勢を厳しく批判した。

■ハイライト

 弁護団の副団長を務める村松昭夫弁護士は、国の上告を「原告たちの願いや期待を本当に裏切るものであった」とし、「なによりも、7年半に渡り、訴え続けてきた原告の声が届かなかった」と悔しさをにじませた。泉南アスベスト国賠訴訟は、第1陣が最高裁で係争中、第2陣も上告手続きに入る。この間、訴訟は7年半におよんでおり、7日現在までで、すでに13名の原告が亡くなっている。

 上告に踏み切った理由として、田村憲久厚生労働大臣は、7日の記者会見で「第1陣は、同じ大阪高裁で、国が全面的に近い勝訴をした。(第2陣の高裁判決とは)あまりにも開きがあるので、我々としては上告せざるを得ない」と述べている。これについて、村松弁護士は、「第1陣の高裁判決にすがり、これを最高裁に認めてもらおうというようなことは、あってはならない」と厳しく批判。「何ら道理のない不当上告である」として、国の上告に断固抗議するとともに、すべての原告の早期救済を求める姿勢を明らかにした。

 原告の南和子さんは、「本日の上告に、本当に怒りを感じます。私たちを助けてください。そうしてくれなければ命がもたないのです」と、自身の苦しさ、辛さを押し殺すように訴えた。同じく原告の湖山幸子さんは、「あまりにもショック。残念です。大臣は面会して、私たちが納得するように説明してほしい」と語り、大臣からの説明を求めるとともに、早期の解決を訴えた。

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