2010年3月8日(月)、岩上安身は元外務省国際情報局長・孫崎享氏にインタビューを行った。
この日のインタビューでは、鳩山政権が「最低でも県外」と掲げた普天間基地の移設問題(※その後、日米政府は辺野古移設で合意した)に関連して、沖縄に駐留する米海兵隊や在日米軍の役割について孫崎氏の見解をうかがった。
孫崎氏は、海兵隊を含む在日米軍基地の役割について、「非常に大きく変化してきた」と言う。
孫崎氏「1960年の日米安保を使った時には、基本的に在日米軍は、極東の安全に貢献するということを目的としているわけですね」、「ベトナム戦争の時に飛行機が飛び立って、行先変更と言ってベトナムへ行くと、こういうことがありましたけれど、基本は、東アジアの安全のために置いとくと」。
岩上「当時の極東というのはベトナムは含まれない」
孫崎氏「含まれない」
岩上「東アジアということではなく、本当に日本と朝鮮半島一帯、中国くらい。朝鮮戦争を前提として誕生してきた国際感でできている」
孫崎氏「そうですね。それにプラスアルファ、どこまで明言するかわかりませんけども、台湾海峡(が加わるかどうか)と。
ところが1993年くらいから、米国の戦略の非常に重要なポイントが中東になって、中東での軍事展開というものを視野に入れてきた(中略)。(米国が)世界への軍事展開を考えてきたなかで、在日米軍は米国の中東展開と密接に関連してきたわけですね。
非常に重要なことは(中略)日米の同盟というものを、軍事同盟というものを何に使うかということに関して、(中略)日本の安全保障に極めて密接に関連している極東から、在日米軍の役割は、かなりもっと広いアフガニスタンであるとかイラクであるとか、このへんの地域を睨んでの運用になってきたわけですね。
その中で、日米関係というものに限定すると、これまでは日米安保条約というのはどちらかというと、米軍がどう動くかということを非常に重要な視点だったわけですね。
だから、米軍が日本の基地のところで動くには、極東という縛りをかけましょうと、こういうことですね。
ところが、今新しく動いてきているのは、『日本をどう使うか』ということで、自衛隊を極東の枠を超えてアメリカの戦略に合致した形で、イラクであるとかアフガニスタンであるとか、そういうところで使う方向に行こうという流れがあるわけです。これはまあしかし、自衛隊がどう動くかという話ですから、今の話と少しずれますね。
で、非常に重要なのは、じゃあ、在日米軍が日本の安全保障とどう関連しているのか? と、議論していきたいと思います。
今、非常に曖昧な形で『抑止のため、抑止力のために在日米軍が必要だ』と(在日米軍基地推進派や親米勢力が)言っているんですけども。(中略)一般の人達に安全保障上、抑止力のために必要だと言われると、『(一般の人達に対して)もうお前は喋るな』と、『これは安全保障の非常に難しい話をやっているんだから、それもわからない人間が喋るな』みたいな雰囲気が出てくるんですよね。
だけど、これも専門家の立場から抑止力というものを見ると、この使い方というのは非常に曖昧なんです」。

























