規制委・田中委員長 4号機使用済み核燃料取り出し作業「敷地外まで大きく影響するようなリスクは想像していない」 2013.11.6

記事公開日:2013.11.6取材地: 動画
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 11月半ばにせまった福島第一原発4号機の使用済み核燃料取り出し作業。東電はこれまでにも収束作業中に様々な事故を起こしていることからも、多くの国民が取り出し作業に不安を抱いている。そうした国民感情がある一方、原子力規制委員会の田中俊一委員長は11月6日に行われた定例会見で「敷地外まで大きく影響するようなリスクは想像していない」と明言した。

 規制委の田中委員長は6日の定例会見で、近く開始予定の福島第一4号機の使用済み核燃料の取り出し作業について、「(作業の)途中で地震が起こっても、普通、落下するということはないと思う」と話し、大きなリスクを伴う作業ではないといった認識を示した。続けて、「ただ、(可能性が)ゼロとは言えないので、そういう場合は十分注意しなければならない。そうなった場合、動きが止まるようなシステム、ハード的にもブレーキがかかる技術的なチェックは済んでいる」と語った。

 懸念事項として「4号機の場合、(事故時の爆発によって)大きな瓦礫がプールの中に落っこちた。それによって燃料が傷んでいたり、取り出しの過程で小さな傷が大きくなり、そうしたことで(放射性物質が)出てくる可能性はゼロではない。そういう場合に、希ガス類の放射性ガスが出てくることも想定した対策をとってもらうよう考えている」と述べた。そのうえで、「敷地外まで大きく影響するようなリスクは想像していない」と語り、事故が起きても放射性物質の拡散は敷地内にとどまるとの見解を示した。

■全編動画

  • 日時 2013年11月6日(水)
  • 場所 原子力規制庁(東京都港区)

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