築地市場の豊洲移転に反対し、市民が猪瀬知事への要請書を提出 汚染実態の報告にも大手メディアの関心薄く 2013.10.28

記事公開日:2013.10.28取材地: テキスト動画
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(取材:IWJ石川優/記事構成:IWJ平山茂樹)

 東京都が計画している築地市場の豊洲への移転に反対する「守ろう!築地市場11.9パレード実行委員会」が都庁で記者会見を行い、移転計画の情報公開などを求める要請書を猪瀬直樹都知事に提出すると発表した。

 都が9月30日に公告した豊洲新市場の建設工事に係る入札の取り下げの他、豊洲新市場の物流計画、施設設計や物流コストの試算結果等の情報公開、同会が10月3日付で「土壌汚染対策工事と地下水管理に関する協議会」宛に送付した要請書への回答など、計6項目を猪瀬知事に要請している。

 回答期限は11月7日に設定。11月9日には、築地市場正門から日比谷公園にかけて、移転反対を訴える大規模なパレードを行うという。

■ハイライト

  • 日時 2013年10月28日(火)
  • 場所 東京都庁(東京都新宿区)

有毒のシアン化合物とベンゼン、19ヶ所で「不透水層」突き抜け

 移転先の豊洲は、東京ガスの工場跡地ということもあり、深刻な土壌汚染が指摘されている。有毒物質であるベンゼンに関しては、国の環境基準の4万3000倍の値が検出されている。 

 一級建築士で、築地市場の豊洲への移転に反対する原告団の一人でもある水谷和子氏は、2009年までに東京都が公表したデータをもとに、豊洲地下の汚染状況を分析。その結果、ベンゼンで16ヶ所、シアン化合物で3ヶ所、計19ヶ所で、有毒物質が「上部Yc層」と呼ばれる地層を突き抜けていることがわかった。調査は「守ろう!築地市場11.9パレード実行委員会」が行った。東京都はこれまで、「上部Yc層」は粘土質のため水を通しにくい「不透水層」であり、汚染は地下深くまで達していないと主張してきた。

 水谷氏はこの日の会見で、「東京都は汚染対策費を圧縮するために情報を隠そうとしているのでは」と指摘。地質の汚染実態を公にしないようにするために、東京都は意図的にボーリング調査を遅らせているのではないか、と語った。

豊洲の汚染を報じないメディア

 築地市場の豊洲への移転に関して、移転反対を訴える市民の声や豊洲の汚染の実態など、各種メディアの扱いは必ずしも大きいとは言えない。この日も、約40人を収容可能な会見室に集まった記者は、わずか5名のみ。記者側から会見者に対して質問が飛ぶことはなかった。

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