2012年12月10日(月)9時から、東京都中央区の築地市場で、小児科医の小坂和輝先生と梓澤和幸弁護士を交えて「築地を守る朝食会」が行われた。発案は、築地市場移転問題シンポジウムに参加していた満岡しょうご氏。小坂和輝先生、梓沢和幸弁護士らとともに、築地でマグロ定食に舌鼓を打ちながら、豊洲への移転問題について話し合った。
築地移転の問題点について、小坂氏は「土壌汚染対策法では、汚染対策をして2年間は監察期間を置いて農水省の認可を受けなければならないが、その2年を待たず工事着工。ハコが完成するまでに2年経つという理屈」と、その実施プロセスにそもそも問題があることを指摘した。
梓澤氏が「築地の仲卸の人に聞くと、本音では皆豊洲に行きたくない、しかし公の場では反対を口にしないのはなぜなのか?」と問うと、小坂氏は「みな東京都に場を借りている立場。もし豊洲に移転した場合、一軒だけ反対していたら立場が悪くなる。すべては東京都に握られている」と、仲卸の厳しい現状について語った。
朝食会の後。小坂氏らは、築地の場内の仲卸一軒一軒に挨拶し、移転問題についての意見を聞いてまわった。