2012年7月27日(金)、東京都中央区築地市場講堂で、豊洲新市場に関しての土壌汚染対策工事及び地下水管理に関する協議会が行われた。
築地市場(中央区)の移転先となる豊洲地区(江東区)の土壌汚染対策工事について、東京都は関係者間で意見交換を行うため、市場関係者や学識経験者からなる協議会を設置し、初会合を開いた。
移転予定地は、過去に都市ガスの製造工場があり、その操業に由来するベンゼンやシアン化合物、ヒ素などによる土壌と地下水の汚染が確認されている。
このため都は、土壌汚染対策工事を実施しており、今年度中に終える計画。液状化対策工事も行う。その後、市場施設を建設し、2014年の開業を予定している。
協議会では、都の担当者が土壌の対策工事について説明。「工場操業時の地盤面から深さ約2mまでの汚染土壌を掘削し、それより深い部分については予定地内に置かれた土壌処理プラントで洗浄を行う」などとした。
委員からは「地下水に汚染が残るのではないか」と質問が出され、都は「汚染の有無にかかわらず全て除去する」と答えた。
また今後の協議会や「豊洲新市場土壌汚染対策工事ホームページ」で、処理結果などを随時公表していくとした。