【2】「10年遅れ」の技術を努力で埋めた中国! 最先端の米国製高性能AI半導体の導入を拒否し、国産半導体を開発! 岩上安身によるインタビュー第1239回ゲスト 拓殖大学教授・ジャーナリスト 富坂聰氏 第3弾 2026.10.5

記事公開日:2026.10.15取材地: テキスト動画独自
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(文:IWJ編集部)

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 インタビュー第3弾の後半となる【2】では、「米国による高性能半導体OS規制が、中国の独自技術によるスマホ・AIを育てた」という事例を取りあげた。

 「トランプは、通信から、最終的にはAIを守りたかったのだと思います」という富坂氏は、以下のように指摘した。

 「AIを守っていくという発想自体は、間違いじゃないと思います。

 ですけど、『ここで(中国との競争に)勝たないといけない』という時に、相手から半導体を取り上げるというのは、彼ら(米国)にしてみたら最善の策だと思ったのでしょうけど、それが通用しなかったんですよね」。

 2025年に中国企業ディープシークが発表した新しいAIモデルについて、富坂氏は、「(米国製AIより)圧倒的にコストが安い」のだと明らかにし、「アメリカの企業の4割が、中国のAIを使っているらしい」と紹介した。

 さらに富坂氏は、米国から制裁を受けた中国側の努力を、以下のように解説した。

 「半導体の性能の差というのは、電力で埋められるんです。中国がやってきたのは、まさにこれで、ディープシークも、最先端の半導体が使えないなら、古いやつをたくさん使って、同じ性能を出そうということをやったわけです。

 そういう意味では、(制裁を)やられる方は、必死になって対策を考えるので。

 技術の差って、よく『10年遅れている』とか、年数で言われるじゃないですか。ということは、その年数を埋める努力はできるわけです。

 だから、それをどうやって埋めていくのかということを見ていくと、中国は『10年』と言われていたのを5年に縮めるとか、そういう力は確実にあるな、というふうに思います」。

 トランプ大統領は、2025年12月に、エヌビディア製最先端の高性能AI半導体の中国への限定的な輸出を認めると発表したが、富坂氏によると、「逆に中国は、『最先端使わずに、国産を使え』と言い出した」とのこと。

 富坂氏は、以下のように続けた。

 「国産を使って、その国産の性能の劣っている部分を電力で賄うとしたら、その電力量は補助してやる、という政策を出したんです。

 そうやって国産化シフトしていって、ある種のプレッシャーをアメリカに対してかけた、ということになります。

 結局、技術をたくさん持っていても、たくさん使ってたくさん金を払ってくれるのは、中国だったりするわけです。だから中国が『いらない』と言うと、エヌビディアにとっても(損失になる)。(中略)

 だから、アメリカ政府の思惑通りに、制裁なんて進まないし、ここまで大きなマーケットパワーを持った国が、そんな簡単に制裁だけでやられるということは、ちょっと考えにくいですよね。

 それはもう本当に、構造的に、この辺の対立でよく見えたことだと思います」。

 富坂氏によると、中国では現在、ファーウェイの高性能半導体などへの移行が進んでいるという。

 「いずれ(米国の高性能半導体に)追いつく可能性もある」と述べた富坂氏は、さらに、「現在のシステムじゃないような半導体も、今、いくつか生まれてきていますので、そっちの競争になった時には、中国が先行する可能性もあります」と、見通しを語った。

 【2】のメンバー限定動画では、2019年に、「バックドアがある」などの言いがかりで米国から制裁を受けたファーウェイが、「高性能半導体の供給を遮断されて、OSの使用も禁止されて、数年間スマホも作れなくなっていた」ものの、その後、「独自技術でOSや半導体まで作って、スマホ生産を再開し、最高収益を出した」というエピソードを紹介している。

 富坂氏は、「単純に中国を攻撃するためにやったことだけど、代わりにファーウェイが強くなって帰ってきてしまった。半導体も、今や中国の半導体を、アップルが使うかもしれないところに来てしまった」と語った。

 【2】の会員向け完全版では、上記の内容に加え、BRICSや上海協力機構を中心としたグローバルサウスの国々が、国境紛争などの対立を抱えていても、西側的な戦争にはならない、という視点で、議論を深めた。

 富坂氏が、「結局、ブロックを作る、同盟を作るということは、敵を作るということ。中国は非同盟、インドも非同盟ということに行き着いているわけで、そこは軽視しない方がいいと思う」と述べ、「主権を持っているけれども、友好関係は維持する。対立は対立として認めるけど、時間をかけて解決する。それも知恵だと思います」と語った。

■【2】エッセンス版

【2】のメンバー限定動画は、以下のURLで御覧いただけます! こちらの内容は、ハイライト版には収められていないので、Movie IWJのメンバーとなって、詳しいお話をお聞きになってください!
メンバーシップ【2】
https://youtu.be/ReNgqnuQXYA

【メンバー限定・2】「10年遅れ」の技術を努力で埋めた中国! 最先端の米国製高性能AI半導体の導入を拒否し、国産半導体を開発! 岩上安身による拓殖大学教授・ジャーナリスト 富坂聰氏インタビュー 第3弾
https://youtu.be/ReNgqnuQXYA

  • 日時 2026年10月5日(月)16:00~18:00
  • 場所 IWJ事務所(東京都港区)

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