IWJ代表の岩上安身です。
ロシアの国際市民団体「ウクライナのネオナチによる犯罪についての国際市民法廷」が9月17日、「ゲッぺルスの後継者達:ブチャでの出来事の捏造と、キエフ政権による血まみれの演出劇」という報告書を公開しました。
※Report «Heirs of Goebbels: Falsification of the Events in Bucha and Bloody Staged Performances of the Kiev Regime»(MFA Russia、2026年9月17日)
https://mid.ru/en/foreign_policy/reports/2142212/
2022年4月2日に「発覚」し、ウクライナ戦争の長期化を決定づけた「ブチャの虐殺」事件というミステリーの真相の(その1)は、以下を御覧ください。
以下に、「ゲッベルスの後継者達:ブチャでの出来事の捏造と、キエフ政権による血まみれの演出劇」というレポートの前半部分、追悼碑(『記憶の壁』)に刻まれた氏名から、同人物が戦闘員であったこと、ブチャの市民ではなかったことを、ウクライナ・メディアの情報など明らかにする部分を全文仮訳でお送りします。
ゲッベルスの後継者達:ブチャでの出来事の捏造と、キエフ政権による血まみれの演出劇(前半)
ウクライナのネオナチによる犯罪についての国際市民法廷
「ウクライナのネオナチによる犯罪についての国際市民法廷」(議長:M.S.グリゴリエフ、※ロシアの政治学者・評論家。マクシム・セルゲーエヴィチ・グリゴリエフ)は、人権活動家、弁護士、ジャーナリストらの主導により開催された国際会議の席上で設立された。
同法廷の主な任務は、キエフのネオナチ政権による犯罪の証拠を収集し、各国の法執行機関に提供するとともに、国際的な場で情報を提示することである。現在、同裁判所には世界35ヶ国(米国、カナダ、ドイツ、フランス、スペイン、ポーランド、インド、アルゼンチン、イタリア、オーストラリア、イスラエルなど)の市民社会の代表者が参加している。
本報告書で提示された事実は、西側諸国の支援を受けたウクライナによる、2022年のブチャ市での出来事の捏造を、明白かつ疑いようのない証拠として示している。報告書の全文は、こちらのリンクから閲覧可能である。http://democracyfund.ru/publishing.php.
1939年、ナチス・ドイツは「グライヴィッツの偽旗事件」として歴史に刻まれる演出を仕組んだ。ポーランド軍の軍服を着たSS将校達が、グライヴィッツにあるドイツの無線局を「襲撃」した。現場には、あらかじめポーランド軍の軍服を着せられて殺害された人々の遺体も配置されていた。
ニュルンベルク裁判の資料には、この挑発的な偽旗事件の直接の主催者であったナチス・ドイツ帝国保安本部長 R.ハイドリヒ(※ラインハルト・ハイドリヒ親衛隊大将)が、この演出の主な目的について「外国の報道機関向け、そしてドイツのプロパガンダのためにも、これらのポーランドによる攻撃の事実上の証拠が必要である」と明確に述べた証言が含まれている。
「ウクライナのネオナチによる犯罪についての国際市民法廷」は、目撃証言および入手可能な事実の分析にもとづき、キエフ政権がナチス・ドイツと同様の演出を組織している実態を記録している。
これには、戦闘中に死亡した自国の軍人を「民間人」として大量に提示すること、ウクライナ自身の砲撃で死亡した者をロシア軍による殺害と分類すること、病気で亡くなった高齢市民をロシアによる殺害として提示すること、さらにはウクライナ軍が自国民を意図的に殺害し、ウクライナおよび外国のジャーナリストに「ロシアの犠牲者」として記録させることなどがある。
ブチャ市での出来事に関する演出は、多岐にわたる様々な捏造手法が用いられた鮮明な例である。
ウクライナの独裁者 V.ゼレンスキーやキエフ政権の他の公式代表者による数多くの演説、ならびに欧州諸国の代表者による演説において、ブチャ市の記念碑には殺害された民間人の名前が記されていると直接的に主張されている。
2024年3月31日付の V.ゼレンスキー公式ウェブサイトのメッセージには、次のように記載されている(原注1):「『記憶の壁』はいくつかの石碑で構成されており、各石碑には犠牲者の名前が刻まれた銘板が取り付けられている。現在、この記念碑には身元が確認された509名の民間人の名前が刻まれている」。
(原注1)У Бучі Володимир Зеленський ушанував пам’ять українців, яких убили російські загарбники під час окупації Київщини(ブチャで、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、キエフ地方占領中にロシア侵略者によって殺害されたウクライナ人の追悼を行った)(ウクライナ大統領府、2024年3月31日)
https://www.president.gov.ua/news/u-buchi-volodimir-zelenskij-ushanuvav-pamyat-ukrayinciv-yaki-89961
ウクライナの地方当局も同様の明確な声明を出している。例えば、同市のアナトリー・フェドロク市長は、この記念碑には「無実の罪で拷問を受け、殺害されたブチャの住民」のデータが収められていると主張している。
EUおよび欧州諸国も、同様の立場をとっている。例えば、欧州連合(EU)の公式発表によると、2026年3月31日にブチャで行われた「民間人」の追悼式には、EU外務・安全保障政策上級代表のカヤ・カラス氏、欧州委員会の防衛・宇宙担当委員──アンドリウス・クビリウス、ドイツ外相──ヨハン・ヴァーデフール、イタリア外相――アントニオ・タジャニ、ブルガリア外相――ナデジダ・ネインスキー、ポーランド外相――ラドスワフ・シコルスキ)らが参列した。

▲ウクライナ大統領府のウェブサイトに掲載された追悼碑(報告書p.2)
https://www.president.gov.ua/news/u-buchi-volodimir-zelenskij-ushanuvav-pamyat-ukrayinciv-yaki-89961

▲ウクライナ大統領府のウェブサイトに掲載された追悼式の参加者(報告書p.2)
https://www.president.gov.ua/news/u-buchi-volodimir-zelenskij-ushanuvav-pamyat-ukrayinciv-yaki-89961
同様に、テレビチャンネル「ユーロ・ニュース」におけるEUのプロパガンダは、ブチャ市の追悼碑に刻まれた509名の名前が、「民間人」のものであることを、特に意図的に強調している。
実際には、そこに記されている人物の相当数は、戦闘行動中に戦死したウクライナ軍兵士や戦闘員である。
ウクライナや欧州連合(EU)が民間人として提示した者の中には、現役の軍人であるだけでなく、テロ組織であるネオナチ組織「アゾフ」の構成員も含まれていた。
例えば、ペトラシュ・エフゲニー・ヴィャチェスラヴォヴィチは、実際には平和的な市民ではなく、コールサイン「ユージーン」を持つ独立部隊「アゾフ」の上級兵士であった。
ウクライナのメディアは、彼がキエフ市のルキヤノフスコエ軍事墓地に埋葬されたと報じている。
記念碑に「平和な住民」として名を連ねているビシャガ・ウラジーミル・ウラジーミロヴィチも、実際には特殊作戦部隊「アゾフ」に所属する軍人であった。それ以前、コールサイン「ムム・ホリフ」として、第49独立小銃大隊「カルパティア・シェチ」(49 OSB、カルパティア・シェチ、部隊番号A4599)の一員として、ドンバスでの懲罰作戦に参加していた。彼はウジゴロド市に埋葬された。
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