【IWJ号外】政治ジャーナリストの野上忠興氏が予測「衆議院選挙は自公連立でも過半数割れの227議席」! 非公認スキームは高市氏を担いだ旧安倍派・麻生派への「復讐劇」!? 2024.10.8

記事公開日:2024.10.8 テキスト
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(文・IWJ編集部)

 石破茂総理は、6日の日曜日、自民党本部で、午後1時1分から2時6分まで、1時間以上に渡り、森山裕幹事長、小泉進次郎選対委員長と会談しています。

 総理任以来、1時間以上に渡って、会談したのは、議員・執行部・行政官・経済団体なども含めて、これが初めてです。

 このとき3人で入念に練った戦略が、衆議院選挙の非公認問題だったのは、間違いないでしょう。

 お伝えしたように、石破総理は、6日、これまで、明確にしていなかった衆議院選挙の公認の基準を発表しました。

 それによると、非公認の基準は次のとおりです。

1.政治資金収支報告書に収入を記載せず「党員資格停止」の処分を受けた議員

 この基準の対象者は、党から「党員資格停止」の処分を受けた次の3名です。

下村博文元文部科学大臣(旧安倍派)

西村康稔元経済産業大臣(安倍派5人衆)

高木毅元国会対策委員長(安倍派5人衆)

 さらに、1年間の「党の役職停止」の処分が継続していて、政治倫理審査会での説明を行っていない次の3名です。

萩生田光一元政務調査会長(安倍派5人衆)

平沢勝栄元復興大臣(旧二階派)

三ツ林裕己衆議院議員(旧安倍派)

合計6名です。

2.これ以外の処分を受けた議員についても、説明責任を果たせず、地元での理解が進んでいない議員。こうした議員は、そもそも都道府県連からの公認申請が提出されない可能性があります。

3.処分の有無にかかわらず収支報告書に記載していなかった議員は、小選挙区と比例代表との重複立候補を認めない。これに該当する議員は、30人を超えると見られています。

※石破茂総理、今月の衆議院選挙で党員資格停止中・または政治倫理審査会で説明責任を果たしていない「裏金議員」を非公認とし、不記載があった「裏金議員」は、公認しても比例代表の重複立候補を認めない方針を表明! 落選運動は国民の権利! IWJの記事もフルオープンにします!(日刊IWJガイド、2024年10月7日)
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 この非公認のスキームは、旧安倍派の中枢が対象となっており、ほぼ安倍派潰しです。

 総裁選で激しく票を争った高市早苗・前経済安保担当大臣の支持基盤は、旧安倍派と旧麻生派です。

 総裁選で高市氏を支持した麻生太郎・前副総裁は、石破政権が短命と見て、「自民党の歴史の中で3年以上総理を務めた例は7人しかいねえ。俺も菅も一年で終わった。石破はもっと短いかもしれねえ。だから高市、用意しとけ。議員は仲間作りが大事だから、これから半年くらい飲み会に行け」と高市氏に述べたと報じられています。

 つまり、石破総理の非公認スキームは、ポスト石破を狙う高市氏の支持基盤を切り崩す効果ももっているのです。これは、まさに総裁選でのバトルの「復讐劇」ともいえるでしょう。

 しかし、この、一見、厳しい非公認スキームも、有権者には、ほとんど響かない可能性があります。

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