「東山紀之さんと森光子氏の関係は? 養子になり、莫大な遺産を手にした?」IWJの質問に東山新社長「まったくありません」と否定!他の記者からは、東山氏自身の性加害の有無に言及が!~9.7 ジャニーズ事務所 記者会見―内容:「外部専門家による再発防止特別チーム」による調査結果報告書受領後の対応について説明 2023.9.7

記事公開日:2023.9.8取材地: テキスト動画
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(取材、文・木原匡康)

 故・ジャニー喜多川氏の性加害問題に関して、2023年9月7日午後2時から、ジャニーズ事務所が初めての記者会見を開き、IWJが中継した。東京都千代田区のパレスホテル東京で行われた会見には、取材陣300名、ムービーカメラ39台が集まり、4時間以上に及んだ。

 代表取締役社長・藤島ジュリー景子氏と、所属タレントである東山紀之氏、井ノ原快彦氏(ジャニーズアイランド社長)、木目田裕弁護士が登壇。藤島氏が性加害の事実を正式に認め、謝罪するとともに、藤島氏の9月5日付の社長辞任と、東山氏の代表取締役社長就任を発表した。なお藤島前社長は、被害者への補償業務のため、当面の間、代表取締役にとどまるとのことだ。また、白波瀬傑(しらはせすぐる)副社長の辞任も発表された。

 新社長となった東山氏は被害者に謝罪するとともに、年内で芸能活動を引退し、「人生をかけてこの問題に取り組む」と宣言。被害者の救済・補償とともに、外部からチーフ・コンプライアンス・オフィサーを招聘し、人権侵害防止の体制整備を行うとした。

 長時間の質疑応答では、東山氏自身による性加害やハラスメントの有無に注目が集まった。

 元ジャニーズJr.で、「光GENJI」でデビュー予定だった山崎正人氏(ペンネーム:木山将吾)の2005年の著書『Smapへ-そして、すべてのジャニーズタレントへ』には、東山氏がジャニー氏のジュニアへの性加害に加担し、自身もセクハラ、パワハラを行っていたことが記されている。東山氏がジュニアたちを前に自身の陰部をさらし「俺のソーセージを食え」と言い放ったことなどである。

■上記の質問シーン

 複数の記者がこうした点をあげて、ジュニアへの性加害や、セクハラ、パワハラを行ったのではないか、ジャニー氏から受けた性加害から連鎖的に自分も行ったのではないか等と質問すると、東山氏は「覚えてないことのほうが多い。もしかしたら、してる可能性もあるし、もしかしたら、してないかもしれない。若気の至りがあったり、自分の幼稚さもあった。向こうは覚えてるが、こっちは覚えてないとか」等と答えを曖昧に変化させた。

 IWJ記者は、以下の質問を行った。

IWJ記者「特別チームの調査報告書を読むと、ジャニーズ事務所内だけの問題ではなく、芸能界全体で、年長の有力者に対して、性接待が行われていたのではないかという疑念すら、想起させられるところがあります。

 かつて、業界内やネット上では、東山さんと2012年に亡くなられた女優の森光子さんとの関係がさまざまに噂されました。東山さんが結婚された後を引き継いだ滝沢秀明さんが、『もう限界です。勘弁して下さい』と泣きを入れた、などという噂も、当時ありました。

 東山さんにまつわるこうした噂も、芸能界にはびこる性接待の闇と、何かしらの関係があったのではないかという疑念を持たれるのも当然だと思いますが、こうした疑念についても、ご説明、あるいは弁明を願いたいと思います。

 東山さんは、森光子氏とどんな関係にあったのか? 森さんの養子になって、莫大な遺産を手中にしたとかの噂は本当なのかどうか? これらについて、ご説明いただく責任があるのではないかということで、よろしくお願いします」

東山紀之氏「まったくありません。噂です。

 森光子さんは以前から僕のファンだと公言してくれていましたので。そして芝居としては国民栄誉賞もお取りになってますし、学ぶべき点は本当に多かったですね。遺産を相続したこともありませんし、そういった話をしたこともありません。

 家族同士で大変よくしていただきましたし、森さんはお子さんいらっしゃらなかったので、うちの事務所のみんなを可愛がっていただいておりました。そのような関係ですね。恩人であることは本当に間違いありませんが。

 他の芸能界のことはちょっと分かりませんが、僕らの関係性というのは大変良好だったと思いますし、そういった関係ではありません。本当の母のような存在でした」

 また、東山氏と井ノ原氏は性加害について、噂としては知っていたが、実際の体験や見聞はないと答えた。

 その他、藤島氏は性加害を知らなかったのかという疑問や、藤島氏が100%保有するジャニーズ事務所の株の動向、ジャニー氏の姉で藤島氏の母であるメリー喜多川氏が操作したとされるメディアとの関係、性加害の実態を知るはずの白波瀬副社長がなぜ欠席なのか、なぜジャニー氏の名前を冠した社名が変わらないのか、補償や新体制の具体的内容など、きわめて広範囲の質問が出された。

 その中で、「登壇者にはジャニ―氏への反発と共に愛情も感じられるが、ジャニー氏を否定することからしか再出発できないのではないか」との質問に東山氏は、「やってることは鬼畜の所業だと思っている。今は、愛情はない」と答え、当初は否定した社名変更の可能性にも言及した。

 詳しくは、全編動画を御覧いただきたい。

■IWJ質問シーンのピックアップ動画

■全編動画

  • 日時 2023年9月7日(木)14:00~
  • 場所 パレスホテル東京 「山吹」(4階)(東京都千代田区)
  • 主催 ジャニーズ事務所

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