2021年11月1日、午前0時頃から、国民民主党の玉木雄一郎代表が、第49回衆議院議員選挙の開票の経過について、記者会見を開いた。
玉木代表は、冒頭、次のように述べた。
「前職の選挙区で戦った6名の候補者については、早々と全員当選となりましたので、我々としては、最低限の当選ラインというのは、守れたと思います」
また、玉木氏は、与党でもなく、立憲・共産・社民・れいわの4党による野党共闘にも加わっていない国民民主党の立場について、次のように評価した。
「自公ではない、立共でもない受け皿についての期待というのは、全国を回って非常に感じました。特に我々の改革中道、また、現実的な経済政策、こういったものに対しての評価をかなりいただいたと思っていますので、議席を増やせるように、期待をしながら残りの開票結果を見守りたいと思っております」。
その上で玉木代表は、「野党共闘の枠組み、中身も見直しが必要ではないか」と批判した。
質疑応答で、毎日新聞記者は、今後、他の野党とどのような関係で党運営を行っていくか、と質問した。
これに対して、玉木氏は次のように答えた。
「立憲さんとどうするかよりもですね、民意が何を求めているのか、ということに対して、忠実でありたいなと思います。
結局、政党同士の調整というのは永田町の論理なので、永田町の論理で何かをされても、有権者に必ずしも響かないと。
例えば、今回も一本化をはかった選挙区で、大物の方でも落選されてるところもありますので、有権者が一番、何を期待しているのか。(中略)
やっぱり我々が政策をしっかりと、理念を曲げずに、筋を通して訴えていくということも、勝利にとっては重要なのではないかと思います」。
IWJ記者は玉木代表に、改憲について「発議された場合、どういう立場を取るのか?」と質問した。
これに対して玉木代表は「発議されるんでしょうかね? あまり自民党にやる気を感じないんですが」と述べ、「我々はすでに、改憲についての考えは示している」とした上で、「ただ、自民党の改憲4項目は生煮えだと思う、我々は我々の考えをしっかりお示ししたいと思っています」と答えた。