2021年6月9日、菅義偉総理初の党首討論が行われた。立憲民主党の枝野幸男代表は、東京五輪の開催によって、国民の「命と健康が脅かされるような事態を招くのではないか」と質問したが、菅総理は1964年の自らの東京五輪の思い出話を延々6分45秒して、質疑時間を浪費し、国民の命と健康が脅かされる危険性については答えず、肩すかしを食わせた。
一方、共産党・志位和夫委員長が、「亡くなる方が増えるのに、五輪を開催する理由は?」と質問したが、菅総理は頑なに「開催の理由」を答えず、はぐらかし、ついには「逆ギレ」する始末だった。
コロナ禍のただ中で、一方では、内閣総理大臣に途方もない強大な権限を付与する重要土地規制法案や、同じく内閣独裁を可能にする改憲による緊急事態導入の動きが急ピッチで進んでいる。
意味のない思い出話を7分近くも語り、国民の命を危険にさらしてまでも、五輪を開催する理由は何かと聞かれて「逆ギレ」する、コロナ禍もコントロールできず、国民の生命より大事に思う五輪も開催できるかどうか不確かな状況に自ら追い込んでしまった、このような人物に権力が集中したらどうなるか、よくよく国民は想像力を働かせる必要がある。
菅政権が進めているのは、米国の国益のための戦争に、日本の国土と国民の生命を差し出すための戦争準備である。米国の「雇われマダム」でありながら、国内では絶対的な権力を握り、日本を対中戦争に参戦しようとしているのである。
無能な総理が、今度は無能なまま、独裁者となり、無能な戦争指導者となって、この国を破滅へと導いこうとしているのである。この事態を座して見ていてはいけない!