新型コロナ重症者用の病床使用率が72.8%を上回る大阪府! 吉村洋文知事は自衛隊に看護師の派遣を要請! さらに吉村知事は「命の選別」を意味する「トリアージ」を行うと聞き捨てならない発言! 2020.12.12

記事公開日:2020.12.12 テキスト
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(文:IWJ編集部 編集:近藤ゆり)

 世界で初めて新型コロナウイルス感染者が確認されてから、12月8日で、1年が経過した。

 世界保健機関(WHO)によると、武漢市で報告された41例の新規コロナウイルス感染のうち、「症状の発現は、2019年12月8日から2020年1月2日までの期間」である。

 1年で、全世界の感染者数は6966万4639人(ジョンズ・ホプキンス大学、米東部時間 12月10日)、死者は158万3242人(同)にまで増えた。

 日本においては、東京や北海道以上に大阪府の感染状況が深刻となっている。

 2010年12月10日時点での、人口100万人あたり、直近7日間の新規感染者数の推移をみると、1位は大阪府の291.4人、2位は北海道の252.6人、3位は東京都の227.5人、4位は沖縄県の199.6人、5位は愛知県の173.2人となる。

 10日の時点の、大阪府発表の重症者用の病床使用率は72.8%と、逼迫した状況となっている。

 大阪府では15日から重症者を受け入れるため、「大阪コロナ重症センター」の開設を準備しているが、吉村洋文府知事は5日「看護師が不足している」として、自衛隊に看護師の派遣を打診していることを表明した。これに対して岸信夫防衛大臣は11日、吉村知事の要請を承諾することを明らかにした。

 一方、吉村知事は11月19日、「大阪府全体で救急病床のトリアージをする」と表明している。この発言は「命の選別」を行うと行政の長が断言したと、とらえられる。

▲吉村洋文・大阪府知事(2020年7月29日IWJ撮影)

 また大阪維新の会前代表の松井一郎大阪市長や、同じく維新の馬場伸幸幹事長も過去に「命の選別」を肯定し、推進しようとしているかのような発言をしている。聞き捨てならない問題発言である。

記事目次

「新型コロナウイルスは存在しない」と無責任なプロパガンダで人心を惑わす大橋眞徳島大学名誉教授!

 「新型コロナウイルスは存在しない」などという非科学的なプロパガンダをYouTubeで展開して「信者」を集めている大橋眞徳島大学名誉教授が監修した本が、編集部に「献本」として送られてきた。

▲大橋眞徳島大学名誉教授(徳島大学ホームページより)

 コロナ・パンデミックが、本当かどうか疑問がある、という内容の本だが、そんな疑問がある人は臨床の場に立ち会うべきだ。大橋氏は医学博士ではあっても、医師ではない。死にもの狂いで臨床の場で一人一人の患者を救うべく苦闘する臨床医や看護師らをあざ笑い、ノーマスクの集会を開き、「新型コロナウイルスは存在しない」と断言する。自分は一人の患者を救うこともせず、できもしないというのに。

 こうした無責任な人物による人心を惑わすプロパガンダによって、意図しようとしまいと、コロナ対策に力を入れようとしない政府を擁護する結果となっている。「現実を見よ!」と我々は強く主張したいと思う。

世界で最初の新型コロナ感染者が確認されてからほぼ1年! 世界の感染者は6966万人、死者は158万人に!

 世界で最初の新型コロナウイルス感染者が確認されてからほぼ1年が経過した。

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