戦後73年、平成最後の節目となる「終戦記念日」2018年8月15日(水)東京都千代田区にてIWJリポーターが、靖国神社参拝者、千鳥ヶ淵墓苑献花者にインタビューを行なった。
IWJは毎年、両方の施設に参拝される方々の思いを聞きとり続けている。今年もまた、新たな思いで手をあわせに来る方々の声を聞くことができた。
靖国神社参拝者
神奈川県から来た男性「犠牲になった方々がいて現在の私たちが平和に生活できている。感謝の思いで来ました」「戦争についてはただただ無駄だと思う」
江戸川区から来た女性「横須賀海軍で戦死した叔父の追悼に毎年来ている。小学1年生の時に日立の近くにいて、海からの艦砲射撃で日立工場がやられ、山の向こうが真っ赤に燃え、小銃の音がびりびり鳴っていた」と鮮明な記憶を語る。
千葉から来た男性「先人への感謝の気持ちで参拝に来た。あの戦争は自衛戦争だと思っている。今後日本が戦争をする可能性はないと思う。あってほしくない気持ちも含めて。憲法を変えて本当の意味での独立をしてほしい」
大阪から社会勉強で来た親子、息子さん「あんまり興味なかったけど、こういうことがあったんだなぁと、しんみり思いました。戦争はないほうがいいです」お父さん「今の私たちがあるのも、先人たちのおかげだなと、複雑な気持ちになりました。戦争はないほうがいいけど、なったらなったで仕方ない」
千鳥ヶ淵墓苑献花者
横浜からきた学生「曾祖父がシベリアから帰還し、祖父から戦争の話を色々聞いていました。曾祖父は毎日お酒を飲まないと眠れない、完全にPTSDでした」
「昨今はきな臭い動きがありますが、戦争に突き進んでしまったなら仕様がないのかなって」
江東区から来た2人組の女性「会ったことがない叔父のお参りに来ました。3歳の時だったんですけど3月10日にお雛様が焼かれて、飛行機が来るたびに『アメリカの馬鹿野郎!』って叫んでいたらしいです。お雛様がなくなったのが、子供心に悔しかったんだと思います。叔父のことはあまり分かってないんですけど、25歳で船に乗っていて2発くらって、船が真っ二つになって」
「戦死した会ったことのない、写真だけの父親に会いに来ました。もう戦争はしてほしくないです。私のような思いはしてほしくない」
年に一度来られる方、日頃からよく来られる方、初めて来られる方、それぞれに複雑な思いで終戦記念日に参拝される。靖国神社より、千鳥ヶ淵墓苑は親族の参拝に来られる方が多い印象だった。