脱原発を訴える市民らが経産省前に設置した「脱原発テント」の撤去を求め国が起こした裁判の第4回口頭弁論が11月29日、東京地裁で行われた。その後、参議院議員会館では裁判の報告会が開かれた。
弁護団の佐藤典子弁護士は口頭弁論で、この裁判はスラップ訴訟であること、自民党本部がある東京・永田町の国有地の一部を、自民党が長年無償で使用していることなどを指摘したと報告。「自民党本部の土地は400坪はある。それに比べ、経産省テントは1坪程度しかない。訴権の濫用だと指摘した」。
さらに、佐藤弁護士はこの日の口頭弁論で、裁判所に対して「現場検証」も申し立てたと明かし、「テントが通行の邪魔になっているか、テントはどんな人が使っているか、現場検証をしなくなった裁判所にも、一度観てほしい」と語った。