日刊IWJガイド・特別公開版「国民投票法改正案が成立すれば、CM規制の審議中でも改憲発議が『法制上はできる』と参院憲法審で立憲民主・山花議員が認めてしまった!! 5月も残り4日! IWJも財政的なピンチです! ご支援をよろしくお願いいたします!」2021.05.28号~No.3179号


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
■はじめに〜「改憲発議できるのか?」26日の参院憲法審で維新・松沢成文議員の追及に、国民投票法改正案の修正案発議者である立憲民主・山花郁夫議員が「法制上はできる」と認めてしまう! 今国会で法案が成立すれば、戦時独裁体制樹立可能な緊急事態条項の加憲は目前に! 5月も残り4日! IWJへのご支援をよろしくお願いいたします!
■【中継番組表】
■ <IWJ取材報告 1>「今からあなたたちの住むアパートの西側にある商業施設を空爆する。5分以内に、アパートの住人全員に伝えて避難しろ」!PEACE BOAT主催のイベント「【緊急企画】空爆下のガザの声、パレスチナはいま」をIWJが緊急取材!
■<本日のタイムリー再配信>本日午後8時から2015年1月収録「『今度は、日本がガザを殺す立場になる』日本とイスラエルの協調姿勢を糾弾、『暴力の根源』を探り解決を見出す必要性 ~京都大学教授・岡真理氏に岩上安身が聞く~岩上安身によるインタビュー 第514回 ゲスト 岡真理氏」を再配信します!
■遺族が「入管職員は人の心はあるのか」と嘆き悲しむほど変わり果てたウィシュマ・サンダマリさんの遺体!「この報道映像を見たか? 見る覚悟はあるか?」との記者の質問にすり替え答弁と5月25日の会見で「答えは差し控える」でやり過ごす上川陽子法相の冷淡さ! 入管映像公開拒否理由の「保安場の理由」の矛盾を突かれても「コメントを差し控える」と冷酷回答!本日、上川法務大臣会見にIWJ記者も参加し中継します。10時40分からです。ぜひ御覧ください。
■【緊急シリーズ特集!入管での人権侵害を許すな! 7】本日午後6時から5月7日収録「入管法改正案の採決は見送り!『上川法務大臣は口では「外国人と共生する社会」などと言っているが、そのための何の仕組みもない』田中宏・一橋大学名誉教授~5.7入管法改悪に反対する緊急アクションシットイン リレートーク」を再配信します!
■<新記事紹介>3月25日に始まった聖火リレーは折り返し地点、19都道府県がコロナ緊急事態宣言とまん延防止等重点措置を受ける中での強行開催はどこまで続く!? 鳥取県の平井伸治知事が聖火リレーの運営について苦言を呈す!
■<IWJ取材報告 2>ワクチン大規模接種予約システムで相次ぐ不備! 毎日、朝日に抗議文を出した防衛省に長妻昭議員が「報道がなければ問題は放置されていた」と指摘!~5.24第13回「ワクチン進捗フォローアップ野党合同チーム」ヒアリング
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■はじめに〜「改憲発議できるのか?」26日の参院憲法審で維新・松沢成文議員の追及に、国民投票法改正案の修正案発議者である立憲民主・山花郁夫議員が「法制上はできる」と認めてしまう! 今国会で法案が成立すれば、戦時独裁体制樹立可能な緊急事態条項の加憲は目前に! 5月も残り4日! IWJへのご支援をよろしくお願いいたします!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 昨日のこの日刊IWJガイドでもお伝えしましたが、26日に参議院で憲法審査会が開かれました。参院憲法審で、与党が提出した国民投票法改正案(改悪案)と、立憲民主党が提出した修正案が審議されるのは、この日が実質的に初めてとなりました。

※5月26日の参議院憲法審査会で、山添拓参議院議員による国民投票法改正についての質疑を全文書き起こし!コロナ禍を「チャンス」といった下村発言は「不謹慎」と批判、世論が求めるのは改憲ではなくコロナ対策、国民投票法改正について今急ぐ理由はないと指摘!(日刊IWJガイド、2021年5月27日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/48852#idx-4

 26日の憲法審では、昨日お伝えした以外にもう一つ、たいへん重要な質問と答弁が行われています。

 与党と日本維新の会、国民民主党が、国民投票法改正案を早期に成立させ、立憲民主提出のCM規制などを定めた修正案については、憲法本体の論議と並行して進めるように求めてきました。

 日本維新の会や国民民主党は、修正案について、憲法本体の議論を制限するものなのか、改憲発議を制限するものなのかと、しつこく確認を求めてきました。

 これに対して自民党は、「制限するものではない」という認識を示し、立憲民主党は国民投票の公平公正に関することなのだから、これが措置されるまでは発議できないのは当然だと主張してきました。

※19日の憲法審査会詳報!「平成26年参院憲法審の国民投票法附帯決議に照らして、立憲修正案の法改正なくしては改憲発議はできないのは法的に明らか!」立憲・小西洋之議員が維新・松沢成文議員の「身勝手な解釈」発言を論破! 「解釈の齟齬に決着がつかないなら衆院へ送り返すのが参院の矜持」と訴え! 小西議員らの堂々たる主張を見よ! 訊け!(日刊IWJガイド、2021年5月21日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/48827#idx-3

 この点について、26日の審議でも、日本維新の会の松沢成文議員が、次のように質問しました。

 「(立憲民主党提出の修正案である)附則第4条は、施行後3年をめどにCM規制や外国人寄付規制などについて、必要な措置を求めるものでありますけれども、端的に聞きますから、イエスノーで端的に答えてくださいね。

 この措置が講じられるまでの間、国会は憲法改正原案の審理と改正の発議を行うことができるのか、できないのか? 自民党の中谷(元)議員(改正案発議者)と立憲民主党の山花(郁夫)議員(修正案発議者)に端的にお答えいただきたいと思います」

 これに対して中谷議員は「法律的にはまったく言及がされていませんので、いずれも、二つとも、可能である」と答弁しました。

 一方、山花議員は「法制上の話につきましては、今、中谷発議者から、また先ほど北側(一雄・公明党)発議者からも(答弁があったように、原案の)成立時のように、法制定時に停止条件がついていたわけではございませんので、法制上の話としては、今、答弁があった通りです。

 ただ政治的には、ルールの公正性が担保されておりませんから、実際に発議されてもその結果に対する信頼性が極めて揺らぐだろうということで、それは政治的に難しいのではないかということで申し上げているところでございます」

 これに対して松沢議員が、奥野総一郎議員や今井雅人議員がこれまでの審議の中で「(修正案の)措置がなされるまでは憲法の改正は発議できない」と発言したことを取り上げて「審議と発議はできるのか、できないのか?」とさらに迫ると、山花議員は「法制上は発議できると、与党側と共通の認識を持っている」と認めてしまったのです。

 つまり、これまで立憲側が主張してきた「発議できない」は、あくまでも発議者の「良心」に訴えるものに過ぎず、法制上は改憲審議も発議もできると認めてしまったということです。

※憲法審査会(参議院インターネット審議中継、2021年5月26日)
https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php

 参議院での憲法審査会は毎週水曜日に開かれます。与党側は今国会での法案成立を目指しており、会期末が6月16日であることから、来週6月2日に参考人質疑を行い、 6月9日に採決となる可能性が見込まれています。

 国民投票法改正案が成立してしまえば、いつでも改憲発議ができることになります。そして、自民党は新型コロナ禍に付け込んで、今こそ憲法に緊急事態条項の新設が必要だと訴え、ショックドクトリンによるプロパガンダを浸透させることに成功しつつあるのです。

 しかし、5月22日に行われた岩上安身によるインタビューで、参院憲法審の委員である日本共産党の山添拓議員は、廃案が決まった入管難民法改正案を引き合いに出して「世論が広がれば国会の運びは大きく変わります」と訴えています。

※フルオープン【17時~ ライブ配信】岩上安身による 日本共産党 山添拓参議院議員インタビュー
https://youtu.be/q2DJFsNPPxY

 また、同じく参院憲法審の委員である立憲民主党の小西洋之議員も、岩上安身によるインタビューで、国民投票法改正案を廃案に持ち込むべく戦うと断言しています。

※日米首脳会談で対中強硬姿勢が加速! 菅政権はコロナ禍のドサクサに紛れて改憲のための国民投票法改悪採決を画策!「原発を抱いたまま米国の戦争に自動参戦する国」に! ~岩上安身によるインタビュー 第1038回 ゲスト 立憲民主党・小西洋之参議院議員 2021.4.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/491229

※5月6日の連休明けにコロナ禍のドサクサに紛れて国民投票法改悪案が衆議院で可決!? 日本は「原発を抱いたまま米国の戦争に自動参戦する国」に! 「不要不急」の改憲の目的はナチスばりの戦時独裁体制の樹立!~岩上安身によるインタビュー 第1039回 ゲスト 立憲民主党・小西洋之参議院議員 2021.4.29
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/491497

※国民投票法「改悪」案、5月6日にも衆院採決か!?  国民投票法の次はナチスばりの緊急事態条項を含む自民党改憲へなだれ込むリスクが! 「不要不急」の改憲の目的はナチスばりの戦時独裁体制の樹立!~岩上安身によるインタビュー 第1040回 ゲスト 立憲民主党・小西洋之参議院議員 2021.4.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/491635

 IWJはこの国民投票法改正案の危険性と、その先にある緊急事態条項新設という菅政権による改憲の悪だくみ、そしてその緊急事態条項が戦時独裁体制の樹立を可能にするものであり、米軍の指揮のもとに自衛隊が垂直統合されてしまうという日米安保の「闇」を訴え続けていきます。

 どうか、皆様のご支援で、一貫してタブーなく真実を報じ続けるIWJの活動を支えてください。

 5月も残り4日となりましたが、5月のご寄付・カンパはピンチです!! 5月20日時点で85件、151万8300円です。

 この金額は、5月以降の新たな月間目標額である467万5000円に対して33.7%にとどまっています。5月もすでに残り1週間となりましたが、月間目標額の3分の1という状況です! これはもはや赤信号であり、IWJの財政はまたピンチに直面しているといっても過言ではありません! このままでは5月は月を越せません! 人件費などの固定費の、必要な支払いのためのお金のやりくりをどうすべきか、真剣に考えなくてはなりません!

 IWJにご期待いただける方は、少額でもけっこうですので、ぜひ緊急のご支援をお願いいたします! 1人でも多くの方々からご支援いただき、1歩でも2歩でも月間目標額に近づきたいと思っています!

 この調子でいきますと、7月末の期末を大幅な赤字で迎えることになってしまうかもしれません!

 赤字が重なれば、これまでのようにIWJを存続させ、何ものにも忖度しない、権力にもスポンサーにもこびない、独立したジャーナリズム活動を貫き続けていくことは困難になってしまいます。

 現在、IWJ代表の岩上安身は自身の報酬を100%カットし、今期末まで「ただ働き」のまま、「手弁当」どころか「持ち出し」で、日々の激務に取り組んでいます。しかし、岩上安身個人にしわ寄せをする「異常」な状況が続いては、この先、IWJが存続し、活動し続けることはできません。

 IWJは、岩上安身個人からこれまで993万5000円借り入れており、まったく返済できておりません。

 他方、岩上安身が、IWJの危機に直面しても、これ以上私財を投入できないのは、すでに1000万円近い金額をIWJに貸しており、しかもIWJから報酬を得ることなく「ただ働き」で働き続けているので、貯金は増えることなく、日々減り続けており、これ以上IWJに私財を投じれば、貯金が本当に底を尽いてしまうからです。

 つまり、岩上安身が「無報酬」を余儀なくされるような「異常」な状態が続くと、岩上安身がつなぎ資金を貸すこともできなくなり、IWJは行き詰ってしまうのです。

 多くの方々からご寄付・カンパをいただきましたが、今年に入ってから、現状、すべてIWJの運営費にあて、岩上安身への返済には1円も回しておりません。この点は、ぜひ誤解のないよう、ご理解ください。

 岩上安身も一人の人間であり、生活者であり、扶養しなければならない家族もいます。老後の貯えを削ることにも限界があります。

 今期、IWJが赤字転落した場合、岩上安身がこれ以上個人でIWJを支えるのは不可能です。

 会費収入については、コロナ禍による会員の減少に伴い、前期比20%減の予想となっています。この現実は大変重くのしかかっています。

 前期の会費収入は8322万円でしたが、今期の予想はマイナス1672万円の6650万円になるだろうと予測しています。これは、あくまで現状で会員数が下げ止まり、維持されると仮定した予測です。会員数がさらに減れば、もっと状況は厳しくなるでしょう。

 会員数の減少に伴う会費の減少により、なおさら、ご寄付・カンパでのご支援が本当に重要になってきています。

 前述の通り、IWJが特定のスポンサーや権力に対して、顔色をうかがうことなく、独立した自由な報道と言論をこれまで展開できてきたのは、市民の皆さまのご支援があってのことです。

 私たちは、ご寄付や会費という形で、市民の皆さまから託された期待に、独立メディアとして使命を果たすことで、こたえたいと思っています。

 日本を破滅へと導く、改憲による緊急事態条項の導入にも徹底して反対し、その後に起こりえるであろう、米中の覇権闘争の「捨て駒」として日本がいいように使われ、戦場とされてしまうことにも、断固として反対し、抵抗を貫きます!

 権力とスポンサーに日和り、保身に走る数多の既存メディアのような無様な背信は絶対にいたしません!

 改憲による緊急事態条項によって、自滅に至る戦争への突入を阻止すべく、徹底的に戦い抜くためには、IWJの姿勢に共感し、IWJを支えてくださる市民の皆さまのご支援、ご協力が、どうしても必要です!

 現状は財政的大変厳しくなっています! どうぞ、今月5月と、6月そして今期末の7月末まで、大幅な赤字に陥らないよう、ぜひ、ご支援、応援をよろしくお願いいたします!

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◆中継番組表◆

**2021.5.28 Fri.**

    あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

  【緊急シリーズ特集!入管での人権侵害を許すな! 7・IWJ_YouTube Live】18:00~「入管法改正案の採決は見送り!『上川法務大臣は口では「外国人と共生する社会」などと言っているが、そのための何の仕組みもない』田中宏・一橋大学名誉教授~5.7入管法改悪に反対する緊急アクションシットイン リレートーク」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 5月7日に収録した、「NPO法人移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)」主催の入管法改悪に反対する緊急アクションを再配信します。これまでIWJが報じてきた入管法関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%85%a5%e7%ae%a1%e6%b3%95

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/491772
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【IWJ・エリアCh5・東京】18:10~「原発反対八王子行動(スタンディング)」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach5

 「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee
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【タイムリー再配信 933・IWJ_YouTube Live】20:00~「『今度は、日本がガザを殺す立場になる』日本とイスラエルの協調姿勢を糾弾、『暴力の根源』を探り解決を見出す必要性 ~京都大学教授・岡真理氏に岩上安身が聞く~岩上安身によるインタビュー 第514回 ゲスト 岡真理氏」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 2015年1月に収録した、岩上安身による岡真理氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた岡真理氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%b2%a1%e7%9c%9f%e7%90%86

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/227872

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◆中継番組表◆

**2021.5.29 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【緊急シリーズ特集!入管での人権侵害を許すな! 8・IWJ_YouTube Live】18:00~「木村知医師『日本のような先進国では余りにもありえない事件だということに尽きる』~5.10第21回 難民問題に関する議員懇談会 総会―内容:3月6日に名古屋入管で亡くなられたスリランカ人女性について医療関係者よりヒアリング」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 5月10日に収録した、「難民問題に関する議員懇談会」主催の総会を再配信します。これまでIWJが報じてきた難民関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e9%9b%a3%e6%b0%91

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/491864
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【緊急シリーズ特集!コロナ禍の陰で着々と進む戦時独裁体制樹立の改憲!今国会での改憲国民投票法強行採決を許すな!! 28・IWJ_YouTube Live】20:00~「『国民主権、基本的人権を制約する憲法改悪の企みが迫っている!』 ~自民党の憲法改正案についての緊急鼎談・梓澤和幸弁護士×澤藤統一郎弁護士×岩上安身(1)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 2015年10月に収録した、梓澤和幸弁護士と澤藤統一郎弁護士、岩上安身による、自民党の憲法改正案についての緊急鼎談を再配信します。これまでIWJが報じてきた憲法改正関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%86%b2%e6%b3%95%e6%94%b9%e6%ad%a3

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/272308

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

追悼、アフガニスタンで銃撃された中村哲医師。玉城デニー沖縄県知事「武力で平和をもたらすことはできない」~4.10中村哲さんを偲ぶ会
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/490836

残り160kmのロシア・ドイツ間天然ガスパイプライン「ノルドストリーム2」の完成を巡って、米国が厳しい制裁法を設け、18社が事業から撤退! プーチン大統領はロシアの敵をナチスドイツになぞらえて非難! 2021.5.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/492419

ワクチン大規模接種予約システムで相次ぐ不備! 毎日、朝日に抗議文を出した防衛省に長妻昭議員が「報道がなければ問題は放置されていた」と指摘!~5.24第13回「ワクチン進捗フォローアップ野党合同チーム」ヒアリング
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/492376

◆昨日テキストアップした記事はこちらです◆

福島第一原発3号機の設計に携わった渡辺敦雄氏が老朽原発運転延長の危険性を訴える!~4.30原発反対八王子行動(スタンディング) 福島第一原発3号機の設計に携わった渡辺敦雄氏が老朽原発運転延長の危険性を訴える!~4.30原発反対八王子行動(スタンディング)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/491581

◆昨日再アップした記事はこちらです◆

元財務省官僚の高橋洋一氏、窃盗事件・逮捕は財務省批判への権力による謀略か!? それとも…!? 2012年、岩上安身が高橋氏本人に直撃!! 謎に包まれた事件の真相をたぐり出す!!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/463773

財政再建には増税ではなく、天下り先などに貯まっている資産を吐き出すべき」~岩上安身によるインタビュー 第183回 ゲスト 高橋洋一氏※フルオープンで特別公開中!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/2488

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■<IWJ取材報告 1>「今からあなたたちの住むアパートの西側にある商業施設を空爆する。5分以内に、アパートの住人全員に伝えて避難しろ」!PEACE BOAT主催のイベント「【緊急企画】空爆下のガザの声、パレスチナはいま」をIWJが緊急取材!

 5月21日に、PEACE BOAT主催のイベント「【緊急企画】空爆下のガザの声、パレスチナはいま」がYoutube配信で行われました。この2時間強のイベント後に、イベントに出演したNGOパレスチナ・ビジョン代表のラミ・ナセルディンさんへのZoomを通じた記者会見が50分程度行われました。

 IWJ記者は、この両方に参加しました。一連の取材ですが、2つのパーツに分けて報告します。

 Youtube配信は、最終的に600名近い視聴者を集め、関心の高さがうかがわれました。

【緊急企画】空爆下のガザの声、パレスチナはいま(PEACE BOAT、2021年5月21日)
https://youtu.be/jz4pfUsx0rE

 イベントの冒頭、PEACE BOATの畠山澄子さんは、「日本のメディアの報道を観ていると、どんな理由があっても武力はいけないとか、双方の言い分を聞かなければいけないとか、どちらも爆撃をしているではないかとか、といった見方が多いと思います。私たちは、歴史的な背景を踏まえながら、抑圧や支配の構造の中で、苦しみ続けている人たちの声を届けたいと思いました」と企画の趣旨を説明しました。

 この企画を立ち上げるきっかけになったのは、長年、PEACE BOATの交流プログラムの協力者であるガザ地区在住のザヘル・ザビーハさんの住居が、5月12日に、イスラエルの爆撃で倒壊したことにあるといいます。

 このザヘルさんは、イベントへの生出演を希望していましたが、イスラエル軍の爆撃下という状況で調整がつかず、イベントに、ビデオメッセージを届けてくれました。

 ザヘルさんは、ガザ北部のジャバリアの難民キャンプ出身で、人道支援をするNGO団体のリーダーです。ザヘルさんの寄せてくれたビデオメッセージによると、ザヘルさんと2人の兄弟は、ガザ地区北西部の5階建て集合住宅(10世帯が暮らす)に暮らしていたといいます。

 地図を見るとわかりますが、ガザ地区はかなり狭く、365キロ平方メートルしかありません。東京23区の約60%です。そこに200万人を超える人々が住んでいるのです。ザヘルさんは「世界で最も人口密度の高い場所」と述べています。ガザの人口密度は、1キロ平方メートルあたり、およそ5500人です。

 ザヘルさんはガザ地区について、次のように述べています。

 「ガザ地区は、貧困と高い失業率の中、2008年、2012年、2014年、2021年と4回の戦争を経験し、15年以上に渡って包囲された状態で生活を続けています。ガザの83%の人は、生きてゆくために国際的な人道支援に頼っています」

 このように、ザヘルさんは述べた後、今回は、イスラエルとパレスチナの対立についてはお話しないと断った上で、今なお続く戦争で私が体験した一人称の話をお話しすると語り始めました。

 「(ザヘルさんの集合住宅が爆撃されて倒壊した)5月12日は、ラマダン月の最終日でした。私は兄弟と一緒にジャバリア難民キャンプに暮らす母を訪ね、翌日に控えたイスラム教の祝日、『イード・アル=フィドル』に何をしようかと話し合っていたところでした。ちょうどそのときにイスラエル軍からの襲撃に遭ったのです。

 私たちがあれこれと話をしているときに、私の兄の携帯が鳴りました。電話は『イスラエルの治安当局』と名乗る男性からでした。(その男性は)『今からあなたたちの住むアパートの西側にある商業施設を空爆する。5分以内に、アパートの住人全員に伝えて避難しろ』と言われました。その人物は『ミサイルはおそらく標的の建物以外の周りの建物にも影響する』と付け加えました。

 兄は訴えました。『私たちは今アパートから離れた場所にいる。5分じゃ足りない。もっと時間が必要だ』。その男が『どのくらい必要だ』と聞き返しました。『2時間』と兄は答えました。すると、その人物は嘲るように笑い、『私はハイファから2時間で来たぞ』と言いました。兄は、『わかった。全員に電話する。でももっと時間は欲しい』と返しました。

(中略)

 この時点で私は天地が逆転したような気分でした。私たちは携帯を手に握りしめて、家族やアパートの住人に今すぐ建物から避難するよう連絡し急いでクルマに戻りました。アパートに戻って来たとき、私たちの家族はパニック状態で階段を下りてくるところでした。私たちは着のみ着のままの状態で逃げてきた家族を安全な場所へ避難させました。

(中略)

 突然、最初の爆発音が私の耳を切り裂きました。『戦争のときに感じた音より大きい!』という思いが私の頭の中を渦巻きました。そうしているうちに、2発目、3発目が着弾し、神話に出てくる化け物のような黒煙の雲が見えました。煙がなくなると、私は鍵を握りしめ、建物へ走り被害を確認しようとしました。

 しかし、アパートに到着したとき、自分の目に映った後景に驚きました。5階建てだった建物が跡形もなく消えていたのです。まるで煙とともに消えてしまったかのように。それはすべてを奪い去ってゆきました。思い出、写真アルバム、ラップトップパソコン、本、服、家財道具…。私はすべてを失いました。

(後略)」

 ザヘルさんは、ご自分の辛い体験を、このように具体的に述べてくれました。イスラエル軍はメディアの入ったビルにあらかじめ爆撃予告をして避難させた、という反論をSNS上でイスラエル支持の人々が行っているのを見かけましたが、実態は、ザヘルさんが体験したようなものだったのです。非難というより身ひとつで逃げ出すのが精いっぱいだったのです。そもそも、これほどの人口密度の地区へ空爆を行えば、どういうことになるのかは、誰が考えてもわかります。

 今回のイスラエルの空爆でパレスチナ人の死者は、243人(イスラエル側12人)となりましたが、この数字の裏側には、ザヘルさん家族のような多くの不幸が存在することを忘れるわけにいきません。

※ガザ停戦発効、順守が焦点 イスラエルとハマス―死者250人超(時事ドットコムニュース、2021年5月21日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021052100744&g=int

 ザヘルさんは、ビデオメッセージの最後に、次のように結んでいます。

 「みなさん、私たちは今、非常に困難な状況にあります。幸せだった家族は離れ離れになってしまいました。私は今実家におり、私の妻と子どもたちは、妻の実家で過ごしています。しかし、みなさんのサポート、暖かい応援の言葉や呼びかけなどがあれば、私を奮い立たせてくれます。まだ、希望は残っていると。世界にいるすべての人に繁栄とより良い未来が訪れることを願ってやみません

(中略)

 みなさん、自分には何もできないなんて決して思わないでください。みなさんとなら、きっと未来を変えられます」

 この言葉は、破壊と虐殺の只中にいる、ただ弱いだけの人の言葉では決してありません。世界の人々の幸福を願い、より良い未来を世界の民衆と作りたいと願う一人の勇敢な人の言葉でしょう。

 イベントでは、今回のハマスのロケット攻撃の端緒が、パレスチナ人を始めとしたイスラム教徒がもっとも大切にしている聖域であるエルサレム旧市街の「アルアクサ・モスク」でのパレスチナ人の信仰の妨害と、イスラエルが実効支配する東エルサレムでのパレスチナ人の強制退去問題にあることなどが語られています。

 イスラエルも欧米諸国も「イスラエルの自衛の権利」を主張しますが、端緒はこのように、パレスチナ人の信仰と生活を強制的に侵害するイスラエル側の行動にあったのです。そのイスラエル側の侵害に対するパレスチナ側の「自衛」の行動だけが、テロリスト呼ばわりされるのは、果たして「正義」でしょうか。

 ハマスの今回のロケット攻撃の作戦名は、「エルサレムの剣」でした。イスラエルによるエルサレム占領が、問題の本質にあるのは間違いないのです。

 この他にも、中東問題の権威高橋和夫放送大学名誉教授による明快な解説など、盛りだくさんなイベントとなっています。ぜひ、御覧ください。

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【緊急企画】空爆下のガザの声、パレスチナはいま(PEACE BOAT、2021年5月21日)
視聴URL: https://youtu.be/jz4pfUsx0rE

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■<本日のタイムリー再配信>本日午後8時から2015年1月収録「『今度は、日本がガザを殺す立場になる』日本とイスラエルの協調姿勢を糾弾、『暴力の根源』を探り解決を見出す必要性 ~京都大学教授・岡真理氏に岩上安身が聞く~岩上安身によるインタビュー 第514回 ゲスト 岡真理氏」を再配信します!

 5月10日に始まったイスラエル政府とパレスチナのガザ地区を実効支配するハマスの戦闘は、エジプトの仲介により、21日午前8時からの停戦が成立しました。

 戦闘が始まった翌日の11日、東京新聞は「パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム主義組織ハマスは10日、イスラエルのエルサレムや中部アシュケロンに向けてロケット弾約150発を発射した。死傷者はなかったが、イスラエル軍はハマスの拠点を空爆し、子ども9人を含む24人が死亡した」と報じました。

 記事は、「イスラエル政府は旧市街の一角でラマダン(イスラム教の神聖な行事である断食月)関連の集まりを禁じ、パレスチナ人が反発していた」、さらに、「今月初旬には、東エルサレムでパレスチナ人住民がユダヤ人入植者に立ち退きを求められる騒ぎがあり、パレスチナ人の怒りが増幅。警官隊に投石するなどして抗議し、大規模な衝突に発展した」と戦闘に至った経緯について説明しています。

※イスラエル軍が報復でガザ空爆、子ども含む24人死亡 エルサレム衝突が発展、さらなる報復の応酬懸念(東京新聞、2021年5月11日)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/103394

 ところがこうした経緯を知らないのか、意図的に無視をしたのかわかりませんが、日本の防衛省の副大臣であり、しかも元外務副大臣もつとめた自民党の中山泰秀議員が12日、ツイッターに以下のように投稿しました。

 「あなたならどうしますか?ある日突然24時間で300発以上のロケット弾がテロリストによって撃ち込まれ、愛する家族の命や、家を奪われたら。イスラエルにはテロリストから自国を守る権利があります。最初にロケット弾を一般市民に向け撃ったのは一体誰だったのか?私達の心はイスラエルと共にあります」

※中山泰秀防衛副大臣のツイート(2021年5月12日)
https://twitter.com/iloveyatchan/status/1392160326116732928

 IWJはこれまで、イスラエルによる一方的な暴力と民族浄化である非人道的なパレスチナ政策について、詳しく報じてきました。

 中山副大臣のツイートは、そもそもイスラエルがパレスチナの地を侵略し、入植してきた経緯、圧倒的な力の不均衡や非人道的な搾取・抑圧政策に一切言及することなく、パレスチナ人の抵抗を「テロ」と単純化した上で、情緒に訴えて世論を誘導しようとしています。

 こうした事実のすりかえは、現在国内で繰り広げられている「コロナ対応のために憲法に緊急事態条項が必要だ」という、でたらめな改憲プロパガンダと通じるものがあります。

 政府の防衛や外交の中枢にいる人物によるツイートであることを考えると、単なる「政治家の劣化」として冷笑し、中山副大臣個人の資質の問題として終わらせるわけにはいきません。自民党には、こうした政治家が、他にもゴマンといるのですから、構造的な問題です。

※ハマスによるロケット弾攻撃に対してイスラエルがガザ地区を空爆! 子ども16人を含む65人が死亡! ネタニヤフは「想像もできないほどにたたきのめす」と非人道的な殺戮の続行を明言! あろうことか政府中枢の中山泰秀防衛副大臣が、イスラエルによる侵略・不法占拠の被害にあっているパレスチナに対して「テロリスト」呼ばわり、「私達の心はイスラエルと共にある」と情緒に訴えるプロパガンダツイート!(日刊IWJガイド、2021年5月14日)
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20210514#idx-4

 そこで本日は、「『今度は、日本がガザを殺す立場になる』日本とイスラエルの協調姿勢を糾弾、『暴力の根源』を探り解決を見出す必要性 ~京都大学教授・岡真理氏に岩上安身が聞く~岩上安身によるインタビュー 第514回 ゲスト 岡真理氏」を再配信します。

 岡真理・京都大学教授の専門はアラブ文学とパレスチナ問題。岩上安身は2015年1月、2人の日本人がイスラム国に拘束され、湯川遥菜さんは惨殺されたという画像が流れ、後藤健二さんは助けを求めている状況で岡教授にインタビューを行いました。

 日本人人質事件について、岡教授は「日本政府の見解は『避難民にお金を出すと言っているのに人質をとるのは筋違いだ』というもの。それを主要メディアも繰り返す。でも、安倍首相自身がエジプトやイスラエルで『ISISと闘う国への支援』と言っているのです。

 私たちは今、人質解放という非常に近視眼的なものの見方をしている。もっと歴史的視野で考えなければいけない」と促します。

 岡教授はさらに、以下のように続けます。

 「1991年、湾岸戦争で日本はイラク空爆を経済的に支援し、『それなのに感謝されなかった』とトラウマのように言われました。

 その時から『日本は金は出すが血を流さない』という負い目を持たされてしまった。その後、PKO自衛隊派遣、アフガニスタン戦争では海上給油、そしてイラクへの自衛隊派遣、集団的自衛権と、道はならされてきました。

 日本政府は、当時、経済支援が正当に評価されなかったと怒っていた。だとしたら、『今回は避難民への経済支援だから、(ISISが日本を)有志連合と同一視するのは間違っている』と言うのはおかしいです。むしろ、今回は正当に評価されたのです」

 敵と見なす側にとって「経済支援は脅威」であり、日本の経済支援はISISにとって痛手となります。

岡教授「ブッシュ大統領は、9.11同時多発テロとは関係のないタリバン政権を、『アルカイダをかくまっていた』としてアフガニスタン空爆を行って攻撃しました。それを正当化する根拠として、『テロリストを支援する者もテロリストだ』と言いました。

 日本はそれを支持しました。

 だとすると同じ論理で、ISISを空爆し攻撃する有志連合を支援することは、有志連合と同じです。また、有志連合の攻撃で、一般市民がどれだけ殺されているのかは報道されないですよね。

 自分たちは『テロリストを支援する者もテロリスト』のロジックでアフガン空爆を良しとしたのに、相手が同じロジックで攻撃して来たら『間違っている』とするのはフェアではありません。

 自分たちのやってきたロジックを使う相手に『筋違い』だと批判すること自体が、筋違いです。もちろん大前提として、ISISの行為は正当化できない。彼らのやっていることはテロリズムですが。

 そして、日本政府は昨年(2014年)から後藤さんたちが人質になっていると知っていた。人質の命運は政府の手にかかっていて細心の注意が必要なのに、まったく安倍さんの発言には配慮がない。眼中になかったのか、本当にうかつだったのかはわかりません」

 中東を歴訪していた安倍晋三総理(当時)は、イスラエルを訪れた際にネタニヤフ首相と満面の笑みを浮かべて握手をしていますが、これについても、岡教授は「国民を危険にさらす行為で理解できない」と斬り捨て、「イスラエルと日本は『歴史的否認の同盟』を結んだと思います。ともに、アジアでの植民地的侵略を目指した、シオニズム国家同志です」との見解を述べます。

 パレスチナとイスラエルの紛争は、イスラエル建国時に、英米の支持の下に、パレスチナ人に「ナクバ(大災厄)」と呼ばれるパレスチナ大虐殺を行い、暴力的に国家建設を行ったことに端を発しています。欧米によって後押しされたイスラエルの、国際法に違反した、代理植民地主義的侵略は現在も継続しており、日本がそれに加担していることになります。

 岡教授インタビューの続きは、午後8時からの再配信をご視聴ください。

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【タイムリー再配信 933・IWJ_YouTube Live】20:00~
「今度は、日本がガザを殺す立場になる」日本とイスラエルの協調姿勢を糾弾、「暴力の根源」を探り解決を見出す必要性 ~京都大学教授・岡真理氏に岩上安身が聞く~岩上安身によるインタビュー 第514回 ゲスト 岡真理氏
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

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■遺族が「入管職員は人の心はあるのか」と嘆き悲しむほど変わり果てたウィシュマ・サンダマリさんの遺体!「この報道映像を見たか? 見る覚悟はあるか?」との記者の質問にすり替え答弁と5月25日の会見で「答えは差し控える」でやり過ごす上川陽子法相の冷淡さ! 入管映像公開拒否理由の「保安場の理由」の矛盾を突かれても「コメントを差し控える」と冷酷回答!本日、上川法務大臣会見にIWJ記者も参加し中継します。10時40分からです。ぜひ御覧ください。

 政府・与党は5月18日、入管難民法改正案の今国会での成立を見送る方針を決めました。改正案は廃案となる見通しです。

 しかし、改正案見送りへの世論の盛り上がりの大きなきっかけとなった、名古屋出入国在留管理局で収容中に死亡したスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんの事件について、政府はいまだに謝罪しておらず、野党が要求した入菅内部の映像公開も拒んでいます。謝罪の必要がない、やましいことがない、というならば、潔白を証明するためにも、映像を公開すべきです。

 法務省のホームページに掲載されている、5月25日に行われた上川陽子法務大臣の記者会見の記録では、上川大臣と記者の間で、以下のようなやりとりが行われています。

記者「先週土曜日、TBSの報道特集において、スリランカ人女性の御遺体と対面された遺族の映像とともに、御遺体の手の部分が放映されました。かつての面影は消え、栄養不足が原因のせいか手は黒く、70、80代のおばあさんの手みたいになっており、御遺族の方々は、なぜ入管職員はこんな状況にしたのか、人の心はあるのかと泣いておりました。

 大臣は一個人として御葬儀には来られておりませんが、この報道特集で流れたスリランカ人女性の御遺体の映像を見たのでしょうか? 見ていないのであれば、大臣として御自身の目でしっかりこの御遺体の映像を見るべきではないかと思うのですが、こちらの映像を見る覚悟とお気持ちはあるのでしょうか?」

上川大臣「私は今回の死亡事案を大変重く受け止めてまいりました。出入国在留管理庁に対しましては、正確な事実関係につきまして速やかに調査をすること、また公正・客観的な調査を行うため、第三者に加わっていただくことを指示したところでございます。

 中間報告につきまして、なるべく早い時期にということで、それまでの調査によって把握に至った診療経過などの事実関係を速やかにお示しする趣旨で公表いたしました。

 中間報告に対しましては、国会での質疑を含め、この記者会見でも様々な御指摘をいただいてきました。

 出入国在留管理庁に対しては、そうした御指摘を真摯に受け止め、調査に加わっている第三者の方々とともに、あくまで公平・客観的な観点に徹して調査を進め、可能な限り速やかに必要な改善策を含む最終調査報告を取りまとめるよう指示しているところでございます。

 最終報告に向けた調査におきまして、様々な角度から、更に調査を進めているところでございます。そういったことを速やかに実施して、最終報告を発表できるようにと指示しているところでございます。

 いろいろな報道状況があることは承知しておりますが、その一つ一つにつきまして、私自身がコメントをすることは差し控えさせていただきたいと存じます」

記者「現在、最終報告に向けてコメントできないということですが、コメントは必要ないのですが、実際御遺体を映し出された映像を見たか否か、見ていなければ見るつもりがあるか否か、一個人としての立場でもいいのでお答えいただけますか?」

上川大臣「私自身この記者会見、法務大臣としてさせていただいているところでございます。この間の様々な報道につきましては、いろいろお出しされていると承知しておりますが、その一つ一つに対しまして、私自身がコメントをすることは差し控えさせていただきたいと思います」

記者「映像を見たかどうかを言及できないということなのですが、遺族側は強く、最終報告が出る前に、大臣に、御遺体の状況、収容中の動画、事実をしっかり見ていただきたいと切望されています。そのことを胸に入れていただきたいと思います。

 動画の関係ですけれども、14日金曜日の国対協議の場では、最終報告書が出たとき、報告書に記載している部分の映像については公開するという入管庁側の話が出ておりましたが、その後の取材によりますと、この協議が決裂したので、それはないものになったというお答えを幹部からいただきました。

 これまで大臣が繰り返し言っている保安上の観点という話は、あくまでも入管庁の都合ではないのでしょうか? 何度も聞きますが、ここに法的な根拠はないという理解でよろしいですか?」

上川大臣「政党間修正協議の経過に係る情報、それがどういう状況なのか、私は存じ上げておりません。それはあくまで政党間の修正協議の中の話とうかがっております。

 そのことそのものにつきまして、法務大臣としてお答えをすること自体、差し控えさせていただきたいと思います」

記者「動画について、繰り返しお聞きします。

 民事の訴訟では、裁判所の文書提出命令が出る前に、入管側が施設内の動画を任意で出していると弁護士サイドから聞いております。つまり、裁判所では毎回この言い訳が通じないということは入管庁は十分に分かっており、それなのに保安上の理由を条件として国会や大臣答弁の場で、これまでの御説明を繰り返していることになり、こういった説明自体がそもそも裁判の場では破綻していると思うのですが、それでも保安上の理由で出せないということを言い続けるという理解でよろしいでしょうか?」

上川大臣「今、仮定のお話も含めて御質問がございまして、そのことについて私からお答えすることは差し控えさせていただきたいと思います」

※法務大臣閣議後記者会見の概要(法務省、2021年5月25日)
http://www.moj.go.jp/hisho/kouhou/hisho08_00200.html

 ご遺族が「人の心はあるのか」と嘆き悲しむほど、変わり果てた遺体について、「この報道の映像を見たか? 見てなければ見る覚悟はあるか?」と質問されながら、1度目は答えをすり替え、2度目は「コメントを差し控える」と答弁。人の心があるとは思えません。

 入管が施設内の動画を提出しないことについても、法的な根拠はなく、「保安上の理由」というのも、裁判での過去の例と照らし合わせて矛盾していると指摘され、追及されても「答えを差し控える」とは、人の死に対して誠意のかけらも感じられません。

 5月22日に行われた岩上安身によるインタビューの中で、参院法務委員会の委員でもある日本共産党の山添拓議員は、ウィシュマ・サンダマリさんの死について「入管で死亡したということは入管に一義的な責任がある」と指摘しました。

 その上で、山添議員は「上川大臣は国会で『お悔やみ申し上げます』とは言うが、一貫して謝罪しない」と指摘。「責任があると思っていない」と批判し、入管内部の監視カメラ映像の公開を拒否し続けていることについて「よっぽど見られると困るものがあるのではないか」と語りました。

 こちらの岩上安身によるインタビューも、ぜひ、あわせて御覧ください。

※フルオープン【17時~ ライブ配信】岩上安身による 日本共産党 山添拓参議院議員インタビュー
https://youtu.be/q2DJFsNPPxY

 本日28日、上川法務大臣の記者会見が午前10時40分(予定)から行われ、IWJ記者も参加し中継します。下記のURLからぜひ御覧ください。
ご視聴URL:https://twitcasting.tv/iwj_ch5

■【緊急シリーズ特集!入管での人権侵害を許すな! 7】本日午後6時から5月7日収録「入管法改正案の採決は見送り!『上川法務大臣は口では「外国人と共生する社会」などと言っているが、そのための何の仕組みもない』田中宏・一橋大学名誉教授~5.7入管法改悪に反対する緊急アクションシットイン リレートーク」を再配信します!

 連日お届けしている【緊急シリーズ特集!入管での人権侵害を許すな!】では、入管行政における過酷な人権侵害問題を通じて、日本政府の低い人権意識を露わにし、この問題の改善を強く求めています。

 政府・与党が目論んでいた入管難民法改正案は、「改悪」になることが広く知られ、選挙で不利になるとみた与党の判断で、今国会での成立が見送られ、廃案となる見通しですが、これで問題が終わったわけではありません。同様の「改悪」案が、今後も出されてくることでしょう。

 入管の問題は、外国人の人権問題というだけにとどまりません。入管問題は、自由と人権に関する根本的な問題であり、命と個人の尊厳を大事にしない日本という国のありかたと同根です。

 「外国人だから自分とは直接、関係ない」という考え方をひとたび許せば、「男だから」「女だから」「若いのだから」「若くないから」「職に就いていないから」「職があるのだから」「貧しいから」といった理由を次々と許すことになり、いずれは自分の身にふりかかってきます。自由を奪われたり、不条理な負担を課せられることが、次々と起こりえます。

 日本で起きていることに「自分には関係ない」ことなどありません。何が起きたか、どこに問題があるかを、皆がよく知り、考えなければなりません。

 そこで本日は、シリーズ第7弾として、衆院法務委員会で入管法改正案の採決が行われる怖れのあった5月7日に、衆議院第2議員会館前にて開催された「入管法改悪に反対する緊急アクションシットイン リレートーク」を再配信します。

 リレートークのトップバッターとなった田中宏・一橋大学名誉教授は、スピーチの中で、次のように述べます。

 「さっきから(衆院法務)委員会の話を聞いていて、『入管』、『入管』って言っているが、1969年から1974年までの間に、4回、入管法改正案が国会に提出された。

 そして、この法案に反対する激しい入管法(改正)反対運動が行われ、その時に『管理とは何事か! 生身の人間を管理するとは、何事か!』という強い批判が出て、民間運動が行われ、とうとう政府が4回目に出した1973年の法案は『出入国法』となり、『管理』がなくなった。

 ところが、野党も最近は不勉強で、法案名に『管理』が残っている。野党が出すときにはこの『管理』を外して、対峙するという姿勢が必要だ。(中略)

 もう一つ言うと、『出入国在留管理庁』、これを英語で言うと、『Immigration Services Agency』となり、これが正式な英語名称となる。少なくとも、『管理』という言葉はどこにもない。しかも、Servicesだ。移民の人々に対するサービスをする役所、という意味である。ここにも大きな嘘がある。外に対しては『管理』という言葉を使わない。(中略)

 日本の法務省は『外国人を取り締まる』仕事だけを一生懸命にやっている。法務大臣も口では『外国人と共生する社会』などと言っているが、そのための何の仕組みもない。

 お隣の韓国には、『在韓外国人処遇基本法』という法律がある。日本の法務省も『在日外国人処遇基本法』を作らなければならない」

 田中名誉教授のスピーチを受けて、さらに他の識者、関係者、そして当事者からのスピーチが続きます。

 詳しくはぜひ、午後6時からの再配信をご視聴ください。

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【緊急シリーズ特集!入管での人権侵害を許すな! 7・IWJ_YouTube Live】18:00~
入管法改正案の採決は見送り!「上川法務大臣は口では『外国人と共生する社会』などと言っているが、そのための何の仕組みもない」田中宏・一橋大学名誉教授~5.7入管法改悪に反対する緊急アクションシットイン リレートーク
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

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■<新記事紹介>3月25日に始まった聖火リレーは折り返し地点、19都道府県がコロナ緊急事態宣言とまん延防止等重点措置を受ける中での強行開催はどこまで続く!? 鳥取県の平井伸治知事が聖火リレーの運営について苦言を呈す!

 5月末まで延期された緊急事態宣言の再延長が予想される中で、鳥取県の平井伸治知事が、辞退者が相次ぐ聖火リレーに関して、敢然と厳しい苦言を呈しているのが際立ちます。

 平井知事は5月12日と20日に行った定例会見で、大会組織員会による無責任極まる運営の問題を暴露、さらに県庁職員が「恫喝」までされたというのです。なお、平井知事は、聖火リレーのセレモニーでの挨拶を返上すると表明しています。

 平井知事は、鳥取県内の聖火ランナーを予定していた、県出身の著名人、タレントのイモトアヤコ氏、バルセロナ五輪男子マラソン銀メダルの森下広一氏について、彼らの辞意を、組織委員会がずっと隠していたと明かしました。

 組織委が発表しないままスケジュールのリミットを迎えたため、板挟みになった二人を助けるために、4月22日に鳥取県として辞退を発表したと平井知事はいいます。

 ところが発表直後、県庁の担当者が顔色を変え、体も声も震えるような形で「事務所のお偉いさんが怒っています」と知事に報告。県庁に「恫喝」が入ったと知事は判断したというのです。

 その後、結局、「前日の実行委員会のあと、鳥取県が辞退をお願いをした、それに応じて辞退をした、こういうことでストーリーが変えられていた」といいます。「こういうことが東京の世界ではまかり通るんだと思う」と知事は怒りを込めて語りました。

 そもそも、鳥取県としては著名人に公道を走らないように要望はしていましたが、「お一人たりとも私どものほうから聖火リレーを辞退してくれと言ったことはありません」とのことです。

 また、同じく鳥取県出身のお笑いコンビ「ガンバレルーヤ」のまひる氏については、県の要望によって、公道をやめ、駐車場を走ることになったにもかかわらず、組織委がプレスリリースを「訂正はできない」と拒否したと言います。

 さらに、まひる氏は「スポンサー枠」であるにもかかわらず、組織委員会から、公道を走らないということについて「県のほうでメッセージを出してくれ」と連絡が入ったといいます。平井知事は、「本来これは組織委員会なり、スポンサー企業がやるべきことであります。しかも、誤って情報を報道機関に出したのは組織委員会自身であります。その尻拭いを私たちにさせようということにしたんだと思います」と語りました。

 まひる氏は最終的に聖火ランナーの辞退を表明しましたが、平井知事は、こうしたドタバタがあった背景の中で、まひる氏が追い詰められて行ったのではないかと推測しています。

 平井知事が明らかにした聖火リレーの実態からは、組織委員会、芸能事務所、スポンサー企業の思惑が先行し、地方自治体をまるで下部組織か下請け業者ででもあるかのごとく扱っている傲慢な姿が浮かび上がってきます。

 多くの都道府県が、感染拡大の真っ只中で聖火リレーの強行に踏み切った背景に、似たような事情があったのだろうかと推察せざるにはいられません。

 地域のコロナ対応に追われる中での聖火リレーの強行開催が、どれほど各地方自治体に負担をかけ、地域に住む人々に不安を与えたのか、あるいは実際に各地域の感染拡大に間接的に「貢献」してしまったのか、検証は困難であるにしても、プラスよりマイナスの方がよほど大きかったのではないかと思わざるをえません。

 しかも、舞台裏ではこのような「恫喝」も行われていると知ると、「聖なる火」も色あせてきます。おそらくこれは氷山の一角で至るところで同様の「恫喝」があったのだろうと思わせられ、心が暗くなります。このような状況の中で、自ら望んで開催した都道府県は、どのくらいあるのでしょうか。

 丸川珠代五輪担当大臣は、3月30日、IWJの記者の質問の、聖火リレーを全国で展開していく意義と効果について「私は、この聖火ランナーのそれぞれの思いを乗せて、聖火が日本全国を巡ることによって、日本中の皆さまの気持ちが、大会に向けて、ひとつになっていくということを期待しています」と回答しましたが、裏で「恫喝」を繰り返しながら、表面だけ「国民の気持ちがひとつになったように見える状態を作り出す」とは、まさに絶えざる暴力と脅しによる「ファシズム」以外の何ものでもありません。

 平井知事は、五輪の意義を認めつつも、「東京モデル」とコマーシャリズムを地方に押し付け、地方を追い詰めるのは考え直すべきだと提言しています。

 平井知事の怒りを込めた発言の詳細を、ぜひ、下記記事で御覧ください。

※3月25日に始まった聖火リレーは折り返し地点、19都道府県がコロナ緊急事態宣言とまん延防止等重点措置を受ける中での強行開催はどこまで続く!? 鳥取県の平井伸治知事が聖火リレーの運営について苦言を呈し、セレモニーの挨拶を返上! 2021.5.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/492405

■<IWJ取材報告 2>ワクチン大規模接種予約システムで相次ぐ不備! 毎日、朝日に抗議文を出した防衛省に長妻昭議員が「報道がなければ問題は放置されていた」と指摘!~5.24第13回「ワクチン進捗フォローアップ野党合同チーム」ヒアリング

 5月24日午後2時より、東京・衆議院本館にて、第13回「ワクチン進捗フォローアップ野党合同チーム」ヒアリングが開催されました。

 ヒアリングでは高齢者へのワクチン接種体制などについて、ZOOMで参加した大分県大分市の佐藤樹一郎市長に対して野党議員による聞き取りが行われました。また、ワクチン接種の進捗状況などについて、厚生労働省、総務省、防衛省、内閣官房(オリパラ事務局)の各担当官に対して、野党議員による聞き取りが行われました。

 冒頭、立憲民主党・国会対策委員長代行の原口一博衆議院議員、そして、ワクチン進捗フォローアップ野党合同チーム座長の立憲民主党・長妻昭衆議院議員から挨拶が行われました。

 続いて、高齢者へのワクチン接種体制などについて、大分市の佐藤市長から、PCR検査体制の強化、ワクチン接種の取組状況、そして、ワクチン接種スケジュール等について報告があり、その内容について、佐藤市長と野党議員の間で質疑応答が行われました。

 次に、野党側から事前に提出されていた以下の質問について、各担当省庁の担当官からの説明が行われました。

1.総務省に対して、最新の7月末の接種完了予定の自治体数を教えて下さい。

2.防衛省に対して、本日(4/24)開始の大規模接種会場の状況を報告下さい。

3.防衛省に対して、毎日新聞と朝日新聞出版への抗議文を提出し、ご説明下さい。

4.厚労省に対して、ワクチン接種を薬剤師に解禁する検討会はいつ開催するか。

5.厚労省に対して、オリパラに向け議員立法で、覚醒剤使用を認める検討がされていることへの見解。

6.オリパラ事務局に対して、コーツ副会長の、緊急事態宣言下でも五輪を開催する、という発言に対する見解。

7.オリパラ事務局に対して、小学生が集団で五輪を見学する計画があるが、予定通り実行するのか。

 上記3の「東京・大阪での、防衛省による新型コロナウイルスワクチンの大規模接種をめぐり、架空の接種券番号で虚偽予約をしたとして、朝日新聞出版と毎日新聞の両社に抗議文を送った問題」、また、「正しい接種券番号でも予約ができない問題」など、「予約システムの不備」について、長妻議員が次のとおり、防衛省の認識を質しました。

長妻議員「マスコミの報道がなければ、こうした問題はずっとわからずに放置されていた可能性がある。ですから、マスコミをあまり敵視せずに、マスコミに教えてもらっている、マスコミは全部敵ではない。皆さんが嫌いな新聞はあるだろうが、この問題は、『あまり敵視しないほうがいい』という実例であると思う」

 ヒアリングの一部始終については、全編動画にてご確認ください。

※ワクチン大規模接種予約システムで相次ぐ不備! 毎日、朝日に抗議文を出した防衛省に長妻昭議員が「報道がなければ問題は放置されていた」と指摘!~5.24第13回「ワクチン進捗フォローアップ野党合同チーム」ヒアリング
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/492376

 それでは、本日も1日よろしくお願いします。   

IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、仲川正紀、尾内達也、浜本信貴、城石裕幸、中村尚貴)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
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