(再掲)元財務省官僚の高橋洋一氏、窃盗事件・逮捕は財務省批判への権力による謀略か!? それとも…!? 2012年、岩上安身が高橋氏本人に直撃!! 謎に包まれた事件の真相をたぐり出す!! 2019.12.13

記事公開日:2019.12.13 テキスト
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(IWJ編集部)

 れいわ新選組の山本太郎代表と、無所属で野党統一会派の馬淵澄夫元国交相(衆議院議員)が立ち上げた「消費税減税研究会」は、2019年11月28日、第2回目の会合を開き、講師として招かれた嘉悦大の高橋洋一教授が「財政破綻はない」をテーマにスピーチした。

 高橋洋一氏は元財務官僚で、小泉政権時代に竹中平蔵総務相の補佐官を務めた。

 退官後、東洋大教授となり、財務省批判を展開していた高橋氏は、2009年3月24日に練馬区の「としまえん」内の温泉施設の脱衣所で、他人のロッカーから現金約5万円入りの財布や、数十万円相当の「ブルガリ」の高級腕時計を盗んだ疑いで、3月30日、警視庁に書類送検された。

▲高橋洋一氏(2012年1月18日、IWJ撮影)

 当時の新聞は、高橋氏の供述としてこう報じている。

 「いい時計でどんな人が持っているのか興味があり盗んでしまった」

 しかし、退職金を受け取ったばかりの元財務省官僚の高橋氏が金に困っていて、わずかな金品を盗むとは考えにくい。しかも、大学教授、著名な言論人であるという社会的地位・名誉をあわせ考えると、そんな軽はずみな行動を取るとは信じがたい。

 高橋氏はこの事件で東洋大学を懲戒解雇され、東京地検は起訴猶予処分という判断を下した。

 高橋氏は財務省を批判したために、権力の謀略にはめられたのか? それとも本当に単なる出来心による窃盗犯なのか。

 岩上安身は2012年1月18日、高橋洋一氏にインタビューを行い、高橋氏の政策理念や財務省批判について聞くとともに、この謎に包まれた事件についても質問している。

 このインタビューの中から事件についての質問と、それに対する高橋氏の回答部分を抜き出した。

岩上「これ聞いちゃいけない話なのかもしれないけど、事件もあったじゃないですか?あれは、どういうことなんですか?」

高橋「あんなのね、説明できるぐらいだったりやりますよ。あんなのね、よくわかんないんだ、正直言うと。

岩上「わかんない?」

高橋「あの、私自身もよく説明できないよ。だから、あの陰謀かなんかだったらきちんと説明するけれど、そんなのわかるくらいにアホじゃないと言われたの。

 でも事実としてね、被害者、誰か知らない。私は、何を取ったと言われても、私もそれを知らない、わかんない、中に入ったらもうわかんない。

 だからわからない。わからないけど、もうそれはあの、うかつといえばうかつだから、まあしょうがねぇやと思って諦めた。

 でも、うちは別に何も、あのだからそのくらいで抑えてるから、ブタ箱にぶち込まれることもないし。これはこれで大人の対応でしょ。

 すごく抵抗したら、何されるかわかんないもんね」

岩上「まあ、起訴まで行ってないですもんね」

高橋「何にも。だからはっきりいって何もないです」

岩上「送検__なってんですねえ」

高橋「だから送検でも、まあ、ちょっとした間違いみたいなことでしょ、っていうので終わり。

 なんにも、実は何もないですよ。その、あのう、捜査記録は残ってるはずだけど、何も、調べられてないからわかんないよ。拘束もされてないし。

 だって被害ゼロだから」

岩上「これは、逆に言うと、どう取ったらいいか、ここまででしょ」

高橋「私、わかんなかった」

岩上「これは、事件、なんかこう…」

高橋「わかんないな」

岩上「これはね、つまり権力の側からの警告だよと受け取るのか、いやいや、これ本当に偶然のことで、何の誰も計ってもいない、謀略がそこにゼロっていうこと…」

高橋「それが、だからね、私、でねー、よくわからなかった。それであの」

岩上「今でもわからない?」

高橋「かなり、内事情に通じている人を、まぁ、弁護士とかたくさんいて、そういうの調べたんだけど、あのう、最終的にはよくわからない」

岩上「やっぱりかわからない?」

高橋「うん。だって…、そのう…、本当に、本当に、ようわかんないで、終わっちゃったって、終わったから、まあ、まあそれはそういうのもあるのかなと、いうふうには、まあ、思ってますよ」

岩上「ご自身としては…」

高橋「全然、意図ないよ。意図ないよ」

岩上「いやいや、そうじゃなくて、ご自身としては、これは、そういう意図してね、やられた、まあ一応その…」

高橋「もし、自分がわかってたら、いうかもしれないけど、そこまでわからないから、そこまで言う気もないという」

岩上「なるほど。いや、もちろんですよ。もちろん…」

高橋「という感じが、で、だから、その警告が、向こうの意図が全く無効色全く分からない。

 ただ私に分からないことは、山ほどあったから、もう、その、なんていうかな、いいようがないっていう、世界」

岩上「これ、全くの偶然だと思ってるのは、どれぐらいで、それこそ、パーセンテージで言うと何パーセントぐらいなんですか?」

高橋「それ、偶然の確率でちょっとあるでしょ」

岩上「全くね、その謀略もゼロ…」

高橋「それはあるでしょ。もちろんあると思うよ。それでもわからないよね、なんだかね。ただ、異常に手回し良くて、びっくりしたのは事実だけどさあ。えっと思った。

 だから、あの、弁護士の人もね、なんか、釈然としないんで、どうですかっていうから、もういいよって言って、それでおしまい」

岩上「でもそれによって被ったこう、」

高橋「被害?大きいよ。大きいけれど、でもね、それでも生きていけてんだから。まあ、なんとか、生きていけるって事は、まあ、それはそれでいいかなっていう、ふうな理解」

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