おはようございます。IWJで主にテキスト関係の業務を担当している平山と申します。
9月10日、プロ野球・セリーグで広島東洋カープが25年ぶりの優勝を決めました。地元・広島は大変な盛り上がりで、優勝を決めた「巨人―広島戦」の平均視聴率は、なんと60.3%だったそうです。
1949年、広島カープは特定の親会社に依存しない「市民球団」として発足。常に資金難と闘いながらも、わずか5年前の原爆の投下によって疲弊した広島市民の「希望の星」として、選手は泥臭いプレーを信条としながら活躍を続けてきました。原爆投下後の広島を描いた『はだしのゲン』でも、ゲンがカープを応援するシーンが描かれています。
広島には今年5月27日、アメリカのオバマ大統領が初めて訪問し、核兵器の廃絶を訴えるスピーチを行いました。オバマ政権は現在もシリアなどで空爆を行っており、その外交・安全保障政策は決して賞賛されるべきものではありませんが、オバマ大統領の訪問と広島カープの優勝は、戦後71年を迎えた今年、広島市民にとって「戦後」を画する印象的な出来事となったのではないでしょうか。
さて、私たちがプロ野球を楽しめ、広島カープの活躍を応援することができるのも、戦後の日本が一貫して憲法に規定された「平和主義」を遵守し、戦争の放棄を掲げてきたからです。しかし現在の安倍政権は、そうした戦後日本の歩みを否定し、本格的に改憲に乗り出そうとしています。
この「日刊IWJガイド」で連日お伝えしていますが、IWJでは現在、「『国民投票』で自民党改憲草案が現実に!?みんなで語る『改憲への危機感』Talk about Democracy and Constitution」と題し、市民の皆様から寄稿を募っています。本日は、石井正之さんから寄せられた「憲法改悪はすでに始まっています」と題する寄稿をご紹介させていただきます。
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