■■■ 日刊IWJガイド・番組表「9.11同時多発テロから15年、米国でサウジ政府を提訴する『9/11法案』が下院を通過!オバマ大統領は拒否権を発動か!?/集団的自衛権を批判…自民党の『リベラル』派の代表格・加藤紘一元衆議院議員が死去/『安全性は確保されている』!?築地市場の移転先・豊洲の新市場用地で土壌汚染対策がされていなかった!」2016.9.12日号~No.1459号~ ■■■
(2016.9.12 8時00分)
2001年9月11日のあの日は小学3年生だった、城石エマと申します。
ハイジャックされた2機の旅客機がワールドトレードセンタービルに突入したのは、日本時間の11日夜。私は、リアルタイムで報道を観ていた記憶がありません。テレビで観たのは翌日以降だったと思います。米国の都会の真ん中からすっとそびえ立った2つの細長いビルが、砂のお城みたいに崩れるのを見て、不思議に思った覚えだけがあります。
あれから15年が経ちました。日本人24人を含む約3000人が犠牲になったこのテロで、今も7000人以上がPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しんでいるそうです。オバマ大統領は9月11日を迎えるにあたり、犠牲者の追悼を呼びかけました。
犯人は国際テロ組織「アルカーイダ」であるとされつつも、このテロにはいまだ多くの謎が残ります。犯人探しをめぐっては11日を前に、米国で注目すべき大きな動きがあったようです。
9月9日、米国下院議会は、9.11同時多発テロの被害者家族がサウジアラビアなどの外国政府を提訴できる「9/11法案」を可決したのです。
テロの実行犯19人のうち、15人がサウジ出身だったことなどから、米国ではこのテロにサウジ政府が関わっていると見なす人々が少なくありません。今年1月に米上院で同法案が通過した際、サウジ政府は強く反発し、もし同法案が成立すれば、サウジが米国債など、米国に保有する資産最大7500億ドルを売却する、と米国側を脅していました。
法案は、オバマ大統領が署名をすれば成立します。しかし、同盟国でもあるサウジとの関係悪化や「7500億ドルの米国債等の資産売却」による政府、国民、企業の法的リスクを懸念するオバマ大統領は、大統領拒否権を発動するものと見られるそうです。一方で議会の方も、大統領拒否権を覆せるだけの議決数を確保する見込みだそうです。目が離せません。
「9/11法案」については、米国とサウジとの間の亀裂も含め、IWJは早くから注目、検証レポートを出しています。全文はサポート会員にご登録いただいた方のみ、お読みいただけます。ぜひ、この機会にIWJの会員にご登録いただき、IWJの豊富なコンテンツを御覧になってくださいください!
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※9.11同時多発テロ関与の疑いで、米議会がサウジアラビア政府や王族を米法廷に引き出す法案を審議!サウジは米国債など7500億ドルの資産売却をつきつけて対抗!オバマ政権は火消しに奔走!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/297761
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9月11日は9.11同時多発テロからから15年であると同時に、3.11東日本大震災から5年半の節目でもありました。この間にも大規模災害は繰り返され、政府はそうした災害への対応を強化するどころか、災害を口実とした「緊急事態条項」の導入に向け、まもなく秋の臨時国会で改憲論議を始めようとしています。
4月の熊本・大分大震災では、IWJからも3人の記者が被災地に駆けつけ、支援物資をお届けしながら取材をさせてもらいました。このときに現場に駆けつけた高橋敬明記者、安道幹記者、城石裕幸記者と、岩上さんが「取材&支援活動の総括」をした特別番組はご視聴いただけましたでしょうか?8月は仕事をセーブし、経営者と編集長としての仕事に集中していた岩上さんの1ヶ月ぶりの姿も見られます!見逃してしまった、という方はぜひ、連投ツイートのまとめ記事も、読んでみてください!
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※【IWJよりご報告!】熊本・大分大地震、IWJ特派チーム取材&支援活動の総括!―出演:岩上安身、IWJ 安道幹記者・城石裕幸記者・高橋敬明記者?前編実況ツイートまとめ
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/330916
※【IWJよりご報告!】熊本・大分大地震、IWJ特派チーム取材&支援活動の総括!―出演:岩上安身、IWJ 安道幹記者・城石裕幸記者・高橋敬明記者~後編実況ツイートまとめ
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/331084
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災害はいつ、どこにやってくるか分かりません。突然の事態にもIWJが素早く動き、確かな情報と微力ながらも支援をお届けできればと思っております。しかし、そうした気持ちとは裏腹に、IWJの財政状況では、突然の事態に瞬時に対応できない可能性もあります。熊本・大分大地震の際には、連日みなさまに特別のご寄付のお願いをして、お助けいただきました。ありがとうございました!
どうぞ、今後もIWJが本当に必要とされている活動を続けていくことができるよう、みなさまのご寄付・カンパでIWJをお支えください。よろしくお願いいたします!!
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★本日の日刊IWJガイドは以下の内容でお届けします!
┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┠■<ニュース・フラッシュ!>集団的自衛権を批判…自民党の「リベラル」派の代表格・加藤紘一元衆議院議員が死去/「安全性は確保されている」!?築地市場の移転先・豊洲の新市場用地で土壌汚染対策がされていなかった!/他(城石エマ)
┠■<★本日の配信告知★>安冨歩教授が中世のお姫様に!? 馬とドレスと牧場と…「非日常世界」にこめた意味とは ~撮影会に完全密着!!~本日19時からチャンネル4番で録画配信いたします!(城石エマ)
┠■<お知らせ>メルマガ「岩上安身のIWJ特報!~東京大学教授・石田勇治氏インタビュー」の電子書籍フォーマット「ePub」版を発行!今月末には憲法学の権威・樋口陽一東京大学名誉教授インタビューのフルテキストをお届けします!(平山茂樹)
┠■<お知らせ>IWJがおすすめする書籍を一挙ご紹介します!(小川晶子)
┠■わとはぷ~What happened today?(城石エマ)
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◆中継番組表◆
**2016.9.12 Mon.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【録画配信・IWJ_SF】13:00~「サンフランシスコ・第50回月例11日反原発抗議集会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=sf
※同日収録の「No Nukes Action Committee」主催による反原発抗議集会を録画配信します。
【Ch5】15:00~「『市民連合』記者会見 ~民進党代表選挙に関して民進党及び候補者3名への申し入れ内容について」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※出席者は、中野晃一氏(上智大学)、高田健氏(総がかり実行委員会)、千葉泰真氏(元 SEALDs)、諏訪原健氏(予定、元 SEALDs)。
【Ch2】17:30~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による定例会見を中継します。
【録画配信・Ch4】19:00~「安冨歩教授が中世のお姫様に!? 馬とドレスと牧場と…『非日常世界』にこめた意味とは ~撮影会に完全密着!!」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※2016年5月収録。埼玉県比企郡滑川町「比企の丘キッズガルテン」にて開催された、安冨歩氏(東京大学東洋文化研究所教授)撮影会の模様を録画配信します。
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◆中継番組表◆
**2016.9.13 Tue.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【Ch未定】15:00~「日本外国特派員協会主催 前原誠司氏、蓮舫氏、玉木雄一郎氏 記者会見」
※日本外国特派員協会主催で開催される、前原誠司氏、蓮舫氏、玉木雄一郎氏の記者会見を中継します。
【IWJ_KYOTO1】19:00~「大袈裟太郎の高江報告会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=kyoto1
※大袈裟太郎氏(ミュージシャン、俳優)の高江報告会の模様を中継します。
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続いては、本日注目の配信告知です。
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■<★本日の配信告知★>安冨歩教授が中世のお姫様に!? 馬とドレスと牧場と…「非日常世界」にこめた意味とは ~撮影会に完全密着!!~本日19時からチャンネル4番で録画配信いたします!
今から遡ること約4ヶ月前、2016年5月18日、IWJは埼玉県の森林公園近くにある、とある牧場におじゃましていました。
犬に猫、そして馬。東京の都心からわずか2時間程度の距離にある場所は、緑の生い茂る、静かできれいな場所でした。と、そこに到着したのは、「女性装の東大教授」でお馴染みの安冨歩教授です。
長い髪にピンクのカーディガンの安富教授とともに現れたのは、プロの写真家やデザイナー、ヘアメイクアーティストの方々。実はこの日、この牧場で行われたのは、安富教授の「写真撮影会」でした。
この後、安富教授は、デザイナーの方々の手による「中世のお姫様」をイメージしたクリーム色の裾の長いドレスを着て、有名ホテルの馬車をひく艶やかな黒い高級馬に乗り、牧場の草原で撮影会を始めます。乗馬歴5~6年という安富教授の見せる走りっぷりは、とても軽やかでした。
ドレスに馬に牧場に…普段の生活をする私たちにとって、「非日常」の連続。いったい安富教授はなぜ、この撮影会を開こうと思ったのでしょうか?
「都会で暮らすことで発生するストレス、そしてそこから生まれる暴力性を、馬は癒やしてくれます。人間は馬と共に生活することにより、もっと生きやすくなるのではないか」――。
「魂の脱植民地化」をテーマにしたコンサートなども行う安富教授が、この日伝えたかったことを、ぜひ、みなさんの目で確かめてみてください。
馬慣らしに午前いっぱい、午後は着替えとヘアメイク、場所を変えポーズを変えの写真撮影で、取材はほぼ丸一日がかりとなりました。IWJの動画を担当したのは、先月、沖縄・高江で住民によるオスプレイパッド建設反対の模様を、体を張って取材してきた、阿部洋地(ひろくに)カメラマンです。阿部カメラマンが自信をもってお届けする渾身の一作に、どうぞご期待ください!
録画配信は本日19時から、チャンネル4番です!
【チャンネル4番はこちら】
http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
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続いては、平山茂樹記者より、お知らせです!
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■<お知らせ>メルマガ「岩上安身のIWJ特報!~東京大学教授・石田勇治氏インタビュー」の電子書籍フォーマット「ePub」版を発行!今月末には憲法学の権威・樋口陽一東京大学名誉教授インタビューのフルテキストをお届けします!
おはようございます。IWJで主にテキスト関係の業務を担当している平山と申します。
先月末に発行した有料メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」に関して、iPhoneやiPadといった電子端末で、実際に紙をめくるような感覚でメルマガを読める電子書籍フォーマット「ePub(イーパブ)」版を発行しました。
「IWJ特報!」をご購読いただいている皆様に、ePubファイルをダウンロードすることができるURLをお送りしていますので、ぜひ、ご自身の端末でお楽しみください!
ePub版ですと、テキスト版と違い、カラフルな写真や図版が表示される他、目次から読みたいページにダイレクトに飛ぶことができ、大変便利です。
今回発行した「『改憲勢力3分の2』で現実化する『ナチスの手口』、ヴァイマル末期と酷似する現代日本~東京大学教授・石田勇治氏インタビュー」は、インタビューの際に使用したパワーポイント資料の他、ヒトラー政権下のドイツに関するビジュアル素材をふんだんに盛り込んでいます!
「岩上安身のIWJ特報!」ePub版の表紙デザインは、下記URLよりご覧いただけます。メルマガを読むには、ePubが断然読みやすくて便利です!ぜひ、メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」をご購読ください!
※ePub版の表紙デザインはTwitterの@IWJ_tokuhouでご確認いただけます
https://twitter.com/IWJ_tokuhou/status/774482558205558784
※iPhoneやiPadにダウンロードすると、以下のように表示されます
https://twitter.com/IWJ_tokuhou/status/774527847750696960
※メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」のご購読はこちらから!
http://www.mag2.com/m/0001334810.html
さて、今月末に発行予定の最新号では、2月17日に岩上さんが単独インタビューを行った、日本における憲法学の権威中の権威、東京大学名誉教授・樋口陽一氏インタビューのフルテキストをお届けいたします。
今、まさに編集作業の真っ最中なのですが、憲法の根幹である「立憲主義」という考え方の枠組みや、安倍政権が新規創設を狙う「緊急事態条項」の危険性など、現行の日本国憲法を「保守」し、自民党改憲草案の成立を阻止することがなぜ重要なのか、分かりやすく説明されています。
今回の「IWJ特報!」でも、写真や図版を豊富に盛り込むとともに、樋口氏の著書などからの引用を含む「読める注釈」を大量に付しています。これだけ読めば、憲法学の基本が手に取るように分かる内容となっています!ぜひ、この機会に、メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」をご購読ください!
※メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」のご購読はこちらから!
http://www.mag2.com/m/0001334810.html
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続いては、小川晶子スタッフより、お知らせです!
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■<お知らせ>IWJがおすすめする書籍を一挙ご紹介します!
おはようございます。小川と申します。本日は会員の皆様にIWJがおすすめする3冊の書籍をご紹介させていただきます。
◆1冊目◆
【増補改訂版・岩上安身サイン入り】前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=171
本書は梓澤和幸氏、澤藤統一郎氏両弁護士と岩上さんの3名が鼎談し、現日本国憲法と自民党改憲草案を逐条で読み解くという形で構成されています。2013年に初版され、2015年に増補版として出版されました。
私も初版の『前夜』を読み、現行の日本国憲法と自民党改憲草案が前文から補則までの、まさに「はじめからおわりまで」が1条ずつ比較され、わかりやすい言葉で解説されているため、法律の知識がなくても理解して読み進められたと記憶しています。
その中でも、自民党改憲草案第99条の「緊急事態条項」を読んだ時は、これは「戒厳令ではないか」と恐ろしくなりました。災害時やテロなどの有事の際には、国家が国民の人権を極端に制限し国民はそれに従わなければならないという条文です。
この条項の文言には(緊急事態が宣言された際には)「国民の生命、身体及び財産を守るために」とあるため、「国が私たち国民を守ってくれる」と解釈してしまいがちですが、ナチスドイツがワイマール憲法下で「緊急事態法」を使い、体制にとって都合の悪い人々の自由を拘束し、人権を著しく侵害したことと同様な事態が日本でも起こることを示しているのだと思います。自民党改憲草案が、まさに「国民を縛るための憲法」であることがお分かりいただけると思います。
私自身はこの本を読むまで、日本国憲法については小学校で習った程度の知識しかなく、特に知らないことについての危機感もありませんでした。しかし、読み終えてみて、「憲法は大きくとらえれば国の行く末、より小さな範囲では私達国民1人1人の暮らし、基本的人権などに関わるとても大切なものなのに、知らなかったことが恥ずかしい」と感じました。
この『前夜 日本国憲法と自民党改憲草案を読み解く』の増補版では、著者3名による「改憲前夜の緊急鼎談」と題し「自民党改憲を止められるか?」をテーマに行った鼎談も新たに記載されています。さらに「改憲草案・緊急事態宣言条項は許さない!!」というプラカードを本書籍の帯の裏に作りました。
本書籍をぜひ読んでいただくことにより、現行の日本国憲法が私たち国民の暮らしだけではなく、未来の世代にもつなげていくべき大切な内容であることがおわかりいただけると思います。ご検討の程よろしくお願いいたします。
◆2冊目◆
※【岩上安身サイン入】米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=159
本書籍は、政治経済学者の植草一秀氏、鹿児島大学教授で平和学をご専門とする木村朗氏、政治家で民進党所属の川内博史氏、そして岩上さんの4名により過去数回に渡り行われたクロストークを一冊の本にまとめたものです。本書籍では、戦後の日本が政治、経済、教育、軍事などあらゆる面において、いかにアメリカにより支配され、そして未だにその「くびき」から脱することができずにいるのかを、各分野の専門家が明解に語っています。
政治経済学者の植草さんは、アベノミクスがグローバル巨大資本を利する経済政策であり、私たち国民の暮らしを真に考えたものではないと指摘されています。そして現政権に対抗するためには、「オールジャパン・平和と共生」として、国民の連携運動が重要だとも主張されています。
鹿児島大学で平和学を研究されている木村教授は、「テロとの戦い」のもと、エスカレートしていく人権抑圧や、戦争国家、監視社会というファシズム国家を作り上げつつある日本に警鐘を鳴らされるだけではなく、このような流れの中で、「日本社会の内部から集団的同調圧力が急速に強まり、市民が異論や疑問を出すなど多くを語ることが許されない異様な空気が充満している」と書かれ、それが「思考停止に陥る社会」につながっていると指摘されています。おかしいことや明らかな不正を「おかしい、不正だ」と言えない空気が醸成されている状況にあっても「思考停止」をしないためにはどうすればいいか考えさせられます。
民進党議員の川内さんは、「霞ヶ関」も「大手メディア」も対米従属により成り立っている「利権集団」であることを指摘されています。また、川内さんは「なぜ原発を止められないのか」という問題にも言及されています。川内さんによると、日本の電力会社の年間総売上は20兆円近くに及び、大変な利権であるためにそれを「原子力村」と呼ぶのだということです。そして、この原子力村を解体していくためには、事故の恐れがなく、人々の健康と環境が守られるような「新しいエネルギー『利権』の創出」が必要だと主張されています。
岩上さんは、「安保法案関連の背後に潜む米国の『オフショア・バランシング戦略』」の章で、強行採決された安全保障関連法案=戦争法案を、「自国に対する切迫した侵害への最低限度の正当防衛どころか、自国と関係のないトラブルにまで、首を突っ込んでゆく、世界でも有数の好戦的な国家になることを意味する」と批判しています。
サブタイトルにもあるように、4名の識者がまさに多角的に「戦後日本の知られざる暗部を明かす」読み応えのある内容ですので、是非ご一読ください。
◆3冊目◆
※【岩上安身サイン入り!】『「今を伝える」ということ』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=194
本書籍は14人のジャーナリストが「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」記念講座の講師として招聘され、講演した内容を基に作られたものです。岩上さんも14人のうちの1人として「『王様は裸だ』と君は指摘する(できる)だろうか?~ネットメディア・市民ジャーナリズムの可能性、あるいは耐えがたい認知不協和について~」というテーマで講演をしました。
岩上さんは講演の中で、ジャーナリズムの重要な仕事として「伝えないことになってしまう声を伝えること」=「国民の声を可視化する」ことだと主張しています。
その一例として、実は3.11の東日本大震災による福島第一原子力発電所事故をうけて、その翌日から都市のインフラが機能停止に陥っている状態の中で、経産省前で反原発のデモが行われていたという事実を挙げています。IWJはそれを中継しました。それはまさに声をあげているのに届かない立場にいる人々の声=「国民の声を可視化する」というジャーナリズム本来の目的を果たすためでした。
他にも大手マスコミが権力の宣伝機関となっている現状と、そうした中でのネットメディアの存在意義、ジャーナリストが「認知不協和音」=(上層部の言うことと、自分が見聞きした事実が違うことに違和感、緊張を感じること)に納得し慣れてしまえば、楽にはなるかもしれないがジャーナリストではなくなる、という指摘もコラムの中でしています。
本書は、これからジャーナリストを目指す方にも、「日本のメディアは情報の受け手側に本当に正しい情報を伝えているのだろうか?」「もし、真実が伝わっていないのなら、日本のメディアにはどんな問題があるのだろう?」、「どのメディアにアクセスすれば適切な情報が得られるのか?」など疑問を持たれている方にも、お薦めできる内容となっています。
それでは今日も1日、よろしくお願いします!
※日刊IWJガイドのフルバージョンは下記URLより御覧ください。
http://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20160912
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岩上安身サポーターズクラブ事務局
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