【IWJよりご報告!】熊本・大分大地震、IWJ特派チーム取材&支援活動の総括!―出演:岩上安身、IWJ 安道幹記者・城石裕幸記者・高橋敬明記者〜前編実況ツイートまとめ 2016.9.10

記事公開日:2016.9.10 テキスト
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※9/10日付けの実況ツイートをまとめています。

 9月10日(土)「特別番組 熊本・大分大地震 取材&支援活動の総括(前編)」の模様をツイートします。出演は岩上安身、高橋敬明記者、安道幹記者、城石裕幸記者の4名です。

岩上「7月に狭心症の発作に見舞われ、目眩などにも襲われたこともあり、IWJの経営者・編集長としての仕事はこなしていたのですが、ジャーナリストとしての仕事は1ヶ月の間はお休みしていました。本日の番組が復帰第一弾です」

岩上「本日は、4月の熊本・大分大地震について、現地で取材を行った高橋敬明記者、安道幹記者、城石裕幸記者から、現地での取材報告をしてもらうとともに、皆様からお寄せいただいたご寄付・カンパの使途に関してご報告します」

岩上「高橋君は『疲れていません!』の一点張りでしたね」。

高橋「元々は北海道5区補選の取材に行く予定だったのですが、地震が起こり、急遽、熊本に飛ぶことになりました。

 最初、取材と支援を両立するということを聞いた時、とても驚きました。しかし実際にやってみて、とても貴重な経験ができた18日間だったと思っています。取材成果をVTRにまとめましたので、どうぞご覧ください」

 震源となった益城町から安道幹記者がレポート。

安記者「ここは旧益城中央小学校の跡地です。昨日から、ゴミ集積場として開放されています。おっと、クレーン車が転倒しました。これは危ないですね」。

 益城町の住民の声「はやく家を処分しないと、あとがどうにもならない。今、罹災証明書も出ない状況なんです。昨日、電話したんですけど、まだそれどころではないっていう感じで・・・」

 被災地では、家屋が倒壊したため、車中泊を強いられている方も多い。

安記者「ずっと車の中にいるということで、懸念されるのがエコノミークラス症候群です」。

住民の方「同じ体勢だから、足が痛い。なかなか眠れないので、疲れはあまりとれない」。

 安記者と高橋記者は、避難所へ行けない”独居老人”の方や、孤立していた障害者支援施設へも支援物資を届けた。

施設の理事長「震災の影響で保育園が開いていないから、子どもたちにシャボン玉とかは、とても助かりました」

理事長「まずは元の生活にどう戻るかですが、その中で金銭的な問題はでてきます。この震災で、今月働けなかった障害の仲間たちがいます。そのため、5月はいつもより収入源になります。そういった面での食事提供支援を考えていかないといけない」

岩上「実際に現場に行ってみてどうでしたか」。

安「買い出しといっても、簡単にできないんですよね」。

高橋「九州新幹線がストップし、高速道路も通行止めが続いていました。下の道路も、ずっと渋滞が続いていましたね」

岩上「九州新幹線が脱輪・脱線しました。これまで川内原発が事故にあった場合、九州新幹線で避難すればいい、なんて言われていたんですよ。事故や震災の際、本当に逃げられますかね」。

高橋「間違いなくパニックになりますよね」

高橋「今回の熊本・大分大地震の特徴は余震の多さだと思います。ここに気象庁の資料があるのですが、15日目の4月28日までで余震が1028回となっています。1ヶ月後には1,500回を越えています」

岩上「運転で絶対に事故がないように、と注意喚起をしていましたが、危ない場面はありませんでしたか?」

高橋「移動の時はありませんでしたが、取材中に下から突き上げるような余震があったことはありました」

岩上「取材をしながら支援活動をしているということについて、戸惑いを持たれた方はいませんでしたか?」

高橋「私は取材対象者に物を渡すということに、当初は戸惑いや抵抗感がありました」

高橋「大手メディアはまず、避難所に行きますよね」。

岩上「避難所からこぼれ落ちる方がたくさんいます。そうした方々こそが本当の弱者です。そうした方々のところに行って、わずかでも届けることが大事なんです」

高橋「先ほどVTRにもありましたが、一人暮らしをしているおじいさんは、風邪を引いているということで、避難所に行くことを遠慮していたそうなんです。既存メディアでは、そういったことが分からないですよね」

岩上「既存メディアでは、観察をする時に被写体に手を触れていけない、という先入観があります。しかし、『ありのままを撮る』ということが本当に正しいのか。なぜ、倒れている被写体を撮影者が助けてはいけないのか」

岩上「被災者の感情を傷つけずに取材をするにはどうすればよいか、ずっと考え続けてきました。週刊誌の記者として日航機墜落の取材をした時、遺族回りをした際、香典を持っていって線香をあげました」

岩上「今回、僕は大きな方針は示しましたが、現地ではよく判断して動きまわってくれたと思います」。高橋「これもIWJ流だと思いますが、現地ではSNSで情報を得て、行動を決めていきました」

高橋「政府が激甚災害指定をいつ行うのか、という中で、私は現地で出会った自衛隊の姿は忘れられません。武器を持たず、水筒とスコップだけを持って救出に向かう。これこそが自衛隊のあるべき姿だと思いました」

岩上「本当に大切なのは、現地で細かいニーズを拾うことです。しかし緊急事態条項では、地方自治を停止させてしまう。それで被災地の現実に対応できるのか。ショック・ドクトリン的に災害を利用することだと思います」

岩上「今回の取材では、安記者はとても張り切っていましたよね」。

安「前の職場では、ケースワーカーとして生活保護受給者の支援活動を行っていました。現場のニーズが報道にもなるということで、自分なりに経験を活かせたと思います」

高橋「安記者は、見た感じでいかにも優しそうじゃないですか。大手メディアのオラオラ系の記者とは違いますよね。そういうこともあってか、現場で『なんだお前ら』とか言われることはありませんでしたね」

岩上「続いて、カンパの使い道についてのご報告に移りたいと思います。今回、集まった金額が約546万円で、使った金額が548万5284円でした。現地で活動している民間の支援団体との交流もありましたね。VTRを見てみましょう」

よか隊ネット・奥田知志さん「我々は民間なので、出会った所で”偏った支援”を小さく長く続けるのが活動方針です」。

よか隊ネットは、震災直後に12の団体で結成され、炊き出しや夜回りなどを行っている。

よか隊ネット・山田裕一さん「色んな感じ方をする人がいることを前提として理解していないと、知らず知らずのうちに、その人を追い込んでしまうことがあります。特に発達障害の方は、感覚が過敏な方が多いのです」

 高橋記者は、瓦礫の撤去を無償で請け負っている「くまもと友救の会」の松岡亮太さんに同行取材。松岡さんは神戸出身だが、益城町の住民の皆さんの信頼はとても厚い。”される側”に寄り添う支援を常に心がけているという。

 南阿蘇村では、「南阿蘇よみがえり」の澤田佳子さんに高橋記者が同行取材。被害が大きかった地域を中心に、100ヶ所以上を繰り返し訪問している。南阿蘇では、田んぼに水が来ず、多くが枯れてしまったという。

よか隊ネット・佐藤彩己子代表「行政とか国とか県とか、そういう問題ではありません。皆さん被災者ですから。皆で力を合わせていかないといけません。国のことは、分かりません。そこを考えると、泣いてしまいます…」

岩上「緊急事態条項の狙いは、被災地のためではなく、戦争を遂行できるような独裁体制を作ることです。これは、絶対に許してはいけないことです」

岩上「先ほどのVTRで、発達障害の方の話がありました」。

安「発達障害の方が車中泊が多いということも、現場に行かなければ分からないことでした。神経過敏なので、避難所での生活が難しく、車中泊になってしまうんですね」

岩上「神戸出身の方の話で、『あちら側とこちら側を峻別しないようにする』という言葉がありました。高橋記者もリポビタンDをもらっていましたね」。

高橋「32歳でああいう考え方ができるというのは、とても驚きました」

岩上「これは、受け取った側の”重荷”というものを分かっているのだと思います。支援をされた側は、『負債』を負ってしまうんですね。そこを彼は解きほぐしているんだと思うんですね」

岩上「先ほどのVTRで、SEALDsの奥田愛基さんのお父さんが登場していましたね」。

高橋「遍く支援するのではなく、出会ったところで小さいながらも続けていく。そのほうがいいんだ、ということを仰っていました」

岩上「さて、活動経費の内訳を見てみましょう。ほとんどは交通費です。川内原発が心配だということで、鹿児島県にも行きましたしね。ガソリン代もそうとうかかりましたしね」

岩上「支援物資の内訳を見てみましょう。衛生用品が54%で1位なんですね」。高橋「水がないので、手を洗うためのアルコールジェルですとか、虫よけのスプレー、ゴミ袋などが歓迎されましたね」

岩上「次は寄付金の内訳です。南阿蘇村への義援金が5万円、よか隊ネットへの寄附が50万円、ローカルメディア3への寄附が150万円、くまもと友救の会への寄附が150万円ですね。よか隊ネットからはお手紙をいただきました」

岩上「林業をやっている方から、ある話を聞きました。漁業や農業と違って林業というのは、すぐにリターンが得られるわけではないのですね。先祖が植えた木を切り、子孫のために植えているんです」

岩上「IWJも、ショートのスパンで考えているのではなく、その先にどうなるか分からないままネットに情報を投げ込んでいたんですね。すると、『カンパをするから口座を教えてくれ』という声が寄せられたんです」

岩上「50歳になったとき、次世代の育成をするためにも『チームを作らないとな』と思ったんです。後代への贈り物をしよう、と。IWJには、思いに共感して応援してくださる方々もいます」

高橋「今回、こんなに多額のご寄付をいただけるとは思っていませんでした。中には、年金からご寄付をお寄せいただいた方もいました。使い途をアンケートしたところ、IWJの経費にしてください、と仰る方も多くいました」

岩上「今回いただいたお金は、緊急支援ということでお寄せいただいたものですから、そこは筋を通さなければいけない、と思いました。楽天的と言われるかもしれませんが、IWJの経営はなんとかなるだろう、と思っています」

 以上で「特別番組 熊本・大分大地震 取材&支援活動の総括(前編)」の実況ツイートを終了します。後編は明日9月11日(日)19時より、同じくCh1で配信いたします。ぜひ、ご視聴ください。

後編はこちらから

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