日刊IWJガイド「本日3月29日、とうとう安保法制が施行!その背景にある米国の『狡猾な戦略』とは?~トランプ氏もついに『日本の核兵器保有を認める』と発言!/「ブラックサンダー」より「お得」なIWJにぜひ会員登録を!/出た!保育問題で与党の持ち出してきた「規制緩和」!小泉構造改革の「米百俵」ペテンの焼き直しにだまされるな!2016.3.29日号~No.1293号~

■■■ 日刊IWJガイド「本日3月29日、とうとう安保法制が施行!その背景にある米国の『狡猾な戦略』とは?~トランプ氏もついに『日本の核兵器保有を認める』と発言!/「ブラックサンダー」より「お得」なIWJにぜひ会員登録を!/出た!保育問題で与党の持ち出してきた「規制緩和」!小泉構造改革の「米百俵」ペテンの焼き直しにだまされるな!2016.3.29日号~No.1293号~ ■■■
(2016.3.29 8時00分)

 おはようございます。IWJの佐々木です。

 一昨日の夕方、一人カフェでアイスティーを飲む機会がありました。そのカフェは、マスターがとても気さくな方で、大型テレビで流れるニュースを肴に、その場にいたお客さんたちと熱心に世間話をしていました。一昨日と言えば、埼玉県・朝霞市で2年前に行方不明となった女子中学生(当時13歳)が、東中野駅で見つかり、誘拐事件だったことが判明したニュースを、どのテレビもトップで報じていました。

 マスターとお客さんが、ああでもないこうでもないと推理合戦を繰り広げるなか、続いてテレビから流れるのはきまって、民進党の結党大会のニュース。それも短いフラッシュニュース。するとマスターもお客さんも急にしん…と静まり返り、続く「でも安倍政権の支持率が0.7%上昇」というニュースになってやっと、「へー」「すごいね…」と言葉を発する程度でした。

 重要なことを何も報じず、無関心を醸成し続ける大手メディアの悪質さを、リアルに目の当たりにした瞬間でした。無関心と言うよりも、政治について話すことや、うっかり政権批判になってしまうことが憚られるような空気感を感じました。

 しかし、そうしているあいだにも、安倍政権は次の参院選(もしくは衆参ダブル選)に莫大なカネと戦略を注ぎ込み、大勝を目指しています。その暁に、彼らが真っ先に行うのは憲法改正(緊急事態条項の新設)です。今日は安保法制の施行日。安保法制と緊急事態条項のセットによって、日本は「有事に陥りやすい国」となり、「有事にかこつけて恒久的な独裁体制を敷ける国」となります。そうなってしまったが最後ちょっとやそっとでは元に戻ることはできません。僕らの基本的人権よりも国家の権力がずっと上位に、そして日本の国家権力よりはるか上位に米国という帝国の権力がどっかと居座ることでしょう。

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