┏━━【目次】━━━━
┠■はじめに~<岩上安身によるインタビュー撮りおろし初配信!!>「空中で会いましょう」!? 9月23日から、敬虔なキリスト教信者は地上の艱難を逃れて空中携挙され、再臨するイエスと出会うとキリスト教原理主義者・福音派は説く! 本日午後7時より、「欧米諸国政府の対中東政策を批判的に論じる思想家ハミッド・ダバシの新著『イスラエル=アメリカの新植民地主義~ガザ〈10.7〉以後の世界』を読む! 岩上安身によるインタビュー第1207回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 第2回 前編」を撮りおろし初配信します! 配信終了後、会員向けIWJサイトのアーカイブにアップします! 会員登録をお忘れなく!
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┠■9月になり、IWJの第16期も2ヶ月目に入りました! しかし8月のご寄付・カンパは、月間目標額の16%にとどまり、84%届きませんでした! 9月も19日間でまだ8%にとどまっており、非常に危機的なペースです! あと9日で92%、323万6000円の皆様のご支援が必要です! 有料会員登録と、ご寄付・カンパによるご支援を、どうぞ皆様、よろしくお願いいたします!
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┠■【中継番組表】
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┠■<IWJ号外を出します!>『ニューヨーク・タイムズ』の「ウクライナ戦争における米国関与の秘史」(第2回)米軍のドナヒュー中将はウクライナのザブロツキー中将に対し、「ロシアを倒せば、君達(ウクライナ軍)を永久に青(NATO軍)にしてやろう」と言った!
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┠■チャーリー・カーク氏殺害事件の背後にイスラエルの影!(その2)チャーリー・カーク氏の変節を脅迫したとされるユダヤ人でシオニストの大富豪、ビル・アックマン氏が見え透いた弁明! 親イスラエルの福音派でありながら、ガザでのジェノサイドに、嫌悪感を抱き、イスラエル批判を始めたカーク氏の死亡を最も喜んでいるのは、トランプ大統領とネタニヤフ首相!? カーク氏は、「左派・リベラル・進歩派」と戦って死んだ「殉教者」に祭り上げられた! 言論の自由を定めた合衆国憲法第1条に違反して、チャーリー・カーク氏に対する批判的な言動への弾圧も開始!?
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┠■グレン・ディーセン教授の番組で元OSCE職員のフランス人、ブノワ・パレ氏が登壇! ウクライナ紛争の始まりについての現場の見聞を初めて証言!!(その2)2014年「ある時点で何かが変わった」! メディアは皆論調をあわせて真実を報じなくなった! ドンバスでは毎日のように、ジャーナリストや「新政権に忠実ではない人々」の行方不明事件が続き、「切迫した劇的な状況」にあった!
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■はじめに~<岩上安身によるインタビュー撮りおろし初配信!!>「空中で会いましょう」!? 9月23日から、敬虔なキリスト教信者は地上の艱難を逃れて空中携挙され、再臨するイエスと出会うとキリスト教原理主義者・福音派は説く! 本日午後7時より、「欧米諸国政府の対中東政策を批判的に論じる思想家ハミッド・ダバシの新著『イスラエル=アメリカの新植民地主義~ガザ〈10.7〉以後の世界』を読む! 岩上安身によるインタビュー第1207回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 第2回 前編」を撮りおろし初配信します! 配信終了後、会員向けIWJサイトのアーカイブにアップします! 会員登録をお忘れなく!
IWJ編集部です。
9月18日木曜日発行のこの『日刊IWJガイド』でもお伝えしたように、米国の、MAGA運動の中心人物、チャーリー・カーク氏が、9月10日、ユタ州のユタバレー大学で講演中に、銃で狙撃され死亡しました。
カーク氏は、2024年のトランプ大統領再選に若者票の集票に大きな力を発揮した「保守派」インフルエンサーで、「保守派」の若者・学生を対象とした非営利組織「ターニング・ポイントUSA」の創設者であり、MAGA運動の、特に若年層に大きな影響力をもっていました。
カーク氏は、キリスト教福音派でした。福音派に代表される、米国のキリスト教原理主義者は、ディスペンセーショナリズム(終末論を踏まえて、聖書全体が、ディスペンセーション=経綸と呼ばれる時代区分に沿って書かれていると解釈する、19世紀からの神学上の立場)に立ち、今は、イスラエルが再び建国され、パレスチナの土地を取り戻し、神殿を再建し、ダビデ王朝による地上世界の統治が実現する時代とされる考えを強く支持しています。
福音派らは、このような考えに立っているからこそ、パレスチナにおけるイスラエルの残酷なジェノサイドや暴力的な土地収奪にも心を痛めず、民族浄化を止めようともせず、むしろ、それを神の計画の実現と考え、加速させるべく、イスラエルによるホロコーストを支援して、世界最終戦争(ハルマゲドン)に至っても、自分達は空中携挙されると信じ、「世の終わり」に備えているのです。
空中携挙とは、終末時代のある時点で、突如として、敬虔な信者のみが、地上から肉体を伴って「引き上げられ」、地上の艱難からまぬがれ、空中で再臨したイエス・キリストと出会うとされる出来事です。それが、いつ起こるかは、誰にもわからないとされていますが、プロテスタントのクリスチャンの間で、今年の9月23日頃から始まると宣伝されているのです。
※携挙は今月起こるでしょうか?(Vlad Savchuk、2025年9月9日)
https://youtu.be/o2mR6v4dmP4
※終末と再臨 再臨の希望 ――「空中でお会いしましょう」(月刊いのちのことば、2002年3月号)
https://www.wlpm.or.jp/inokoto/2016/04/26/%e7%b5%82%e6%9c%ab%e3%81%a8%e5%86%8d%e8%87%a8-%e5%86%8d%e8%87%a8%e3%81%ae%e5%b8%8c%e6%9c%9b-%e2%80%95%e2%80%95%e3%80%8c%e7%a9%ba%e4%b8%ad%e3%81%a7%e3%81%8a%e4%bc%9a%e3%81%84%e3%81%97%e3%81%be/
※ディスペンセーション主義に基づいた終末論~信徒向け~ 前編(Eliの本棚、2025年8月30日)
https://note.com/bookshelfofeli/n/n4e6a7585d362
※携挙は2025年9月23~24日のラッパの祭りの期間に起こるだろう(JICS、2025年7月21日)
https://note.com/noah369/n/nf0d2baba6872
※2025年9月23-24日(ルカ2134、2025年9月3日)
https://note.com/idcorona567/n/nea5c38b4f3f5
※携挙と再臨について考える(思遠、2025年8月24日)
https://note.com/shion2025/n/n1d2a70e8f71a
※トランプ政権を思想面で支えてきたイデオローグで、暗殺されたチャーリー・カーク氏の驚くべき信仰告白! キリスト教原理主義にもとづくキリスト教シオニズムこそは、トランプ政権を支える根本思想! 彼の死を「歓迎」したリベラル派への非難も高まり、米国内の思想・信仰の分断はまるで宗教戦争前夜! ピューリッツァー賞受賞記者、クリス・ヘッジス氏は「カーク殺害は全面的な社会崩壊の前触れ」と警告! これはフランス革命以降の右翼・左翼の概念の通用しない、前近代への逆戻り! さらにキリスト教原理主義者は、今年9月23日に、敬虔な信者は地上の艱難を逃れて、空中携挙され、再臨するイエスと出会うと信じている!
(日刊IWJガイド、2025年9月18日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20250918#idx-4
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/55092#idx-4
空中携挙が、明日9月23日頃から始まると説いているキリスト教のプロテスタントの中の福音派のプロパガンダは、今、ネット上にあふれています。
皆様、今夜12時過ぎの夜空を見上げることをお忘れなく。
本日午後7時から撮りろし初配信する、「岩上安身によるインタビュー第1207回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 第2回 前編」では、9月9日に起きた、イスラエルによるハマスの和平交渉団殺害のためのカタール爆撃、イスラエルの国内で起きている「ストップ・ジェノサイド」デモ、チャーリー・カーク氏暗殺事件と9月23日から起きると福音派が信じている空中携挙(特に多いのが、23日~25日にかけて、という説)、米国の圧力に屈した日本政府の「パレスチナ国家承認」の見送りについて、早尾氏の見解をお聞きします。
また、明日23日に撮りおろし初配信するインタビューの後編では、早尾氏が翻訳した、イラン生まれの米国コロンビア大学教授、ハミッド・ダバシ氏の新著『イスラエル=アメリカの新植民地主義~ガザ〈10.7〉以後の世界』(地平社)の内容について、詳しくうかがいます。
詳しくは、本日初配信する「岩上安身によるインタビュー第1207回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 第2回 前編」を、ぜひご視聴ください!
インタビューは、会員向けサイトのアーカイブにて、4日間、全公開で、その後はハイライトは公開、全編動画は会員限定となります。お見逃しの場合は、ぜひ、IWJの会員となって、全編を御覧ください!
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【撮りおろし初配信】19:00~
イスラエルによるパレスチナ人の虐殺は、欧米人らの手による世界的な災厄の集大成!「理性はヨーロッパ人だけが持つ」と述べたカントら西洋哲学者の傲慢の延長線上にある! 欧米諸国政府の対中東政策を批判的に論じる思想家ハミッド・ダバシの新著『イスラエル=アメリカの新植民地主義~ガザ〈10.7〉以後の世界』を読む! 岩上安身によるインタビュー第1207回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 第2回 前編
視聴URL:https://iwj.co.jp/wj/open/archives/529197
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インタビューのハイライトは、IWJのYouTubeチャンネルの以下のURLで御覧いただけます。
※【空中で会いましょう!?】9月23日に、敬虔な信者は地上の艱難を逃れて、空中携挙され、再臨するイエスと出会うと信じている!~岩上安身による早尾貴紀氏インタビュー第2回 前編より
https://youtu.be/Dc-qtp7j7gI
「岩上安身による東京経済大学教授 早尾貴紀氏インタビュー 第1回」は、ぜひ以下のURLからご視聴ください。
※日本で持ち上げられている哲学者、ユヴァル・ノア・ハラリ、マルクス・ガブリエル、ユルゲン・ハーバーマスの共通点は、「そろいもそろって無意識の西洋中心主義者のグループ、植民地主義者、そしてレイシストだということ」! イスラエルの自衛権は認めても、ハマスやイランの自衛権は決して認めない!! 欧米諸国政府の対中東政策を批判的に論じる思想家ハミッド・ダバシの新著『イスラエル=アメリカの新植民地主義:ガザ〈10.7〉以後の世界』を読む! 岩上安身によるインタビュー第1202回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 第1回(前編)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/528676
※「『ガザ』は、欧米世界にとって不都合なもの、役に立たないものを、『テロリスト』『不穏分子』などとレッテルを貼って、振り分けて処分する、非常に先鋭的なモデルだ」!! 欧米諸国政府の対中東政策を批判的に論じる思想家ハミッド・ダバシの新著『イスラエル=アメリカの新植民地主義:ガザ〈10.7〉以後の世界』を読む! 岩上安身によるインタビュー第1202回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 第1回(後編)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/528735
■9月になり、IWJの第16期も2ヶ月目に入りました! しかし8月のご寄付・カンパは、月間目標額の16%にとどまり、84%届きませんでした! 9月も19日間でまだ8%にとどまっており、非常に危機的なペースです! あと9日で92%、323万6000円の皆様のご支援が必要です! 有料会員登録と、ご寄付・カンパによるご支援を、どうぞ皆様、よろしくお願いいたします!
会員の皆様、ご寄付・カンパによってご支援くださっている皆様、IWJの第15期をお支えいただき、誠にありがとうございました。
9月になり、8月1日から始まったIWJの第16期は、2ヶ月目に入りました!
9月は1日から19日までの19日間で、19件、26万4000円のご寄付・カンパをいただいています。これは、月間目標額350万円の8%にあたります。ご支援くださった皆様、本当にありがとうございます。しかし、まだ目標額の92%、323万6000円が不足しております。
IWJをスタートさせたのは、15年前の2010年でした。
この15年間、あるいはそれ以前から、米国の従属国の地位に甘んじることの危険性に、警鐘を鳴らしてきたことが今、まさに現実になりつつあるのを痛感しています。
もはや『前夜』などではなく、今まさに波濤が砕けるような時が来ていることに、身震いする思いがいたします。
「日本は主権国家である」と、曲がりなりにも口にした石破茂総理と比べて、次の有力な総理総裁候補とされる高市早苗氏は、米国にとっては好都合なことに、「主権国家である」とは言い出しませんし、「反中」意識だけ、むき出しで、好戦的な姿勢を取り続けています。
もう1人の有力候補である、小泉進次郎氏は、ジャパンハンドラーの操る通りに動き、農協に対する構造改革を進めようとしています。
彼らは、米国の意図を汲んでふるまっているとしか思えず、長期的な国益について、念頭にあるとは思えません。
少数与党の自民党は、当然のことながら、公明党だけでなく、他党と連立を組む必要がありますが、維新や、国民民主党は、改憲による緊急事態条項の導入に賛成なので、連立内閣とはいっても、緊急事態条項導入を含む憲法の改悪が、実現に向かって一歩進んでしまいます。
緊急事態条項が憲法に加えられ、実際に発布されれば、議会制民主主義もフリーズ、選挙も延々と延期、立法府は機能せず、法律の代わりに、内閣が一方的に政令を出して、国民はそれに問答無用で従わなければならなくなります。
ファシズムそのものであり、しかも自民党案では、その解除や出口は定められていないのです。「どこの国にもある」とされる戒厳令とは、その本質からして違うのです。
内閣独裁とは、結局のところ、戦時体制であり、国民総動員体制です。戦争に突入しても、反対もできませんし、今のウクライナのように負けがこんで、国民の大半が嫌気がさしていても、止めることができません。人権の制約、徴兵、戦時国債の強制、何から何まで、内閣が出す政令一つで決まります。
しかも、戦時ともなれば、内閣の上位の権力として、米軍が存在します。戦時の指揮権を、日本は米国に明け渡してしまっているからです。この指揮権の統一と、緊急事態条項は、一体として考えるべきです。
しかも、米軍自らは、ウクライナ紛争で見た通り、自軍は手を引きます。自衛隊の指揮権を握ったまま、後方に下がって、日本の自衛隊だけが前面に押し出されるのです。
日本は中国と、その同盟国のロシア、北朝鮮、下手をすると、中露と急接近したインドまでも敵に回してしまいます。4ヶ国すべて核保有国であり、戦う前からすでに敗北しているようなものです。
日本は、自前のエネルギー資源もなく、食料自給率も低い島国であり、海上封鎖されれば、通常兵器での戦闘など、物理的に続けられません。
また、原発を海岸線にずらりと並べていて、ミサイルなどの軍事的攻撃に対する防御は何もしていません。6ヶ月分の石油備蓄タンクや原発が狙われれば、エネルギーを一挙に失い、通常弾でも、原発を攻撃されれば、核攻撃を受けたと同様の放射性物質が大量かつ広域に拡散し、「不沈空母」どころか「死の列島」と化します。
しかも、この原発を攻撃するのが、「敵国」とは限りません。ウクライナ紛争ではロシア軍のせいにして、ウクライナ軍が自国のザポリージャ原発を攻撃するという、「偽旗作戦」が起こりました。
今では、ウクライナ軍は偽装もせず、ロシアの原発へのドローン攻撃を行っていますが、もはや国際社会は、この危険な攻撃に、注意を払いません。日本の主要メディアに至っては、ベタ記事にするかどうか、という程度です。何の危機感ももっていません。
仮に日本において、正体不明のドローンによって原発が攻撃された時、それが「偽旗作戦」だったとしても、敵国の攻撃であるとのプロパガンダがなされ、日本国民は怒り、破滅的な戦意高揚へと向かうか、あきらめ、降伏するか、どちらにしても冷静に思考することができなくなることが、今から容易に想像できます。
日本人には、ウクライナ人のように、陸続きで難民になる道も残されていません。米国抜きでも、ウクライナをバックアップするEUのような国々は、日本にはどこにもありません。韓国も、台湾も、日本以上に自分のことで必死でしょう。「台湾有事」が本当に起こるというなら、「朝鮮半島有事」も、同時に起こる可能性が高いと考えられます。
しかし、そんな亡国の危機感は、次の自民党総裁の有力候補とされる高市氏と小泉氏のお二人には、まったく見られません。中国に対して好戦的な姿勢をとる高市氏ですが、現代の戦争とはどういうものなのか、理解しているとは到底思えません。「ミサイル戦の前に電子戦だ」などと、テレビの地上波で、軍事上の常識となっているジャミングについて得意気に語っているのを見ると、「戦争の前に外交だ!」と言い返したくなります。外交的敗北を喫すれば、戦争での敗北は必至なのです。
さらに高市氏は、自民党の裏金作りにも、真摯な反省や改善の言葉はなく、開き直ってきました。
一方の小泉氏は、米国にコントロールされることに、何の疑問も抱いていないようです。「小泉構文」と揶揄される、何かを言っているようで、意味内容のあることを何も言っていない、すっからかんの発言は「健在」です。米国にとって、こんなにコントロールしやすい自民党の総理総裁は、初めてでしょう。
自民党初代総裁で総理となった鳩山一郎は、戦後直後の困難な時期に、米国にとっては面白くなかった日ソ国交回復と、国連加盟、国際社会復帰をなしとげ、シベリアに抑留された旧日本兵の帰還に道を開きました。
総裁選で元A級戦犯の岸信介を破って第2代総裁となった石橋湛山は、戦前・戦中から大日本帝国の領土拡張を批判し、植民地の放棄と、小日本主義を唱えてきた言論人です。
その石橋湛山は、極貧にあえぐ戦後の日本の国家予算の3分の1をゴルフ場まで備える米軍の施設運営費に使われることに正面から異論を唱えて、米軍予算の2割を削り、日本・米国・ソ連・中国の4ヶ国同盟まで提唱しました。「敵」と戦う前に「敵対関係」そのものを消して、共有を図ろうとしたのです。
敗戦国の首相でありながら、戦勝国の米国にモノ申し、実行に移したのは、ここまでです。3代目の岸信介は、60年安保改定の際、日本にとって、より側とより対等に近い条約改定を行ったような装いをほどこしながら、より、米国依存を深めてしまいました。
鳩山一郎、石橋湛山のような、肝が座った、しかも独立主権を守りつつ、周辺国との平和共存への道を切り開くような人物は出てきていません。
その後は、かろうじて、米国に先行して、日中国交正常化をなしとげた田中角栄くらいのものです。深まるばかりの米国依存に危機感をもち、独立主権をめざした人物は見当たりません。鳩山・石橋のような人物が現れることを心から願いたいと思います。
なお、岩上安身は、梓澤和幸弁護士、澤藤統一郎弁護士とともに、2012年の自民党改憲草案を日本国憲法と序文から補則まで比較して、延べ40時間にわたり逐条解釈し、250項目にわたる詳細な注釈をつけて、2013年に『前夜』(現代書館)として、自民党が憲法に導入を目論む緊急事態条項の危険性を訴えました。
2015年には、安保法案の成立を受け、56ページ、約50項目の注釈を追加した、「増補改訂版」を発売しました。
この『増補改訂版・前夜』の「まえがき」や「第九章 緊急事態」を、下記で公開しています。ぜひ御覧ください。
※【特別掲載!】安倍総理による「改憲隠し」にダマされるな! 参院選の真の争点は改憲と「緊急事態条項」の創設である~岩上安身による『前夜・増補改訂版』の「まえがき」を緊急アップ! 2016.6.15
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/309102
※【特別掲載!】基本的人権を停止させ、国民が「公の機関」の指示に従う義務をうたう「緊急事態条項」を警戒せよ!~『前夜・増補改訂版』より抜粋第2弾!「第九章 緊急事態」をアップ! 2016.6.17
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/309929
IWJ書店では、『増補改訂版・前夜』を販売しています。よろしければ、ぜひお買い求めください。
※【増補改訂版】前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=169
※【増補改訂版・岩上安身サイン入り】前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=171
国難は避けられない、としても、大難を小難にとどめて、日本が米国の従属国の地位から離脱して、対米自立を果たし、「敵国」ばかりになってしまった周辺国と和解し、各国と平和条約を結んで、「敵」と戦うのではなく、「敵」と和解して、「敵」を消し去ることができるかどうか。
対米自立と、周辺国との自力での平和構築に失敗すれば、日本は、大きな試練に直面します。平和の上にしか、繁栄も、日々の穏やかな暮らしも、築くことができません。
トランプ政権から押し付けられた不平等協約の言いなりになって、「対米投資」と称して約80兆円超をむしられ、その使途は米国次第で、日本は口をはさめず、日本が得られる利益はわずか1割で、9割を米国政府がとるという、植民地さながらの搾取に甘んじる屈辱を、このままではこの先も、何度も味わわされることになるでしょう。
これではカツアゲです。このままならば、ついには、国が滅ぶまで吸い尽くされることになると思われます。
そうならないために、日本は、まだ国力のあるうちに、脱米国依存を図り、主権を確立しなければならないはずです。カナダや、インドのように、です。
間に合うでしょうか。懸念は尽きません。
日本の行末に、深い不安を感じつつも、世界を広く見渡せば、新たな息吹や希望や可能性も見出せます。成長著しい地域や、フロンティアも見出せます。進むべき道の道標は、視野を広げさえすれば、まだまだ、見つけ出せるはずです。
肝心なことは、前向きな希望を信じる力が残っているかどうかではないかと思います。
厳しい経営の続くIWJの行方も、その希望をもてるかどうか次第だと思います。
IWJの活動運営費は、約半分が、会員の皆様からの会費によって支えられています。残りの約半分が、ご寄付・カンパによって支えられています。
2025年8月31日時点での会員数は1658名で、うちサポート会員様が641名、一般会員様が1017名です。
会員数は、第15期は、前年度比で、サポート会員が208名、一般会員が375名、合計583名減少していて、会費収入に換算すると、前年度に比べて約930万円の減少となってしまう見通しです。
この会費収入と、ご寄付・カンパの収入と合計すると、収入は予定していた目標値を、前期第15期は、3197万7000円も下回ることになってしまいました。
支出については、経費などの大幅な削減に努め、前年度比約1000万円ほど削っています。あくまで現時点の推計ですが、差し引きますと、収支は約2198万円ほどのマイナスです。
非常手段として、万が一の時に備えて、セーフティネットとして積み立ててきた役員生命保険(受取人はIWJです)を解約することを決断いたしました。解約金1640万円を計上して、赤字の穴埋めとします。残りは、558万円のマイナスです。
これは、最後の手段です。こうしたセーフティネットはもうIWJに残されていません。今期も同じ支出、同じ収入ですと、約2000万円の赤字になってしまうだろうと思われます。それではもはやIWJの活動を続けていくことができません。
今回のように、長いこと積み立ててきた保険の解約のような非常手段も、これで最後です。第16期は、支出を思いきって、しぼりこまなければならないと覚悟しています。
しかし、IWJも、岩上安身も、めげてはいません! 先述したように、状況は厳しくても、希望は失われてはいないと、信じるからです。
困難は、迫ってきています。向こう10年以内が、東アジアでも、全世界においても、第3次世界大戦に巻き込まれるか否か、日本が、「代理戦争」の駒として、ウクライナのように扱われてしまうかどうかの正念場です! そうした事態は、絶対に回避しなければなりません。
今期16期もIWJは、日本だけでなく西側に広がるプロパガンダにのみこまれず、事実にもとづく真実をお伝えするというポリシーは一切変えず、より質の高い情報をお届けしつつ、経営面では、黒字転換をめざし、累積していた借金も返済していきたいと思います!
そのためにも、経営面では、思い切った改革、支出の削減を、断行します!
どうぞ、ご支援のほど、よろしくお願いいたします!
損益に直接の関係はありませんが、私からの会社への貸付金は、IWJからの返済が滞っていて(逆の言い方をすると、自分への返済を後回しにしていて)、2025年6月30日現在の貸付残高が、約1150万円あります。
また、コロナ期に融資を受けた金融機関からの借入金残高は、2025年6月30日現在で、約1870万円となっています。こちらは、毎月、必ず返済していかなければなりません。この連帯保証人は、私、岩上安身1人です。事実上、IWJの代表取締役である私が借りて、私が返済する借金です。
したがって、今期の収支とは無関係に、私の負っている借金は現在3000万円ほどになります。これらは、今期の赤字とは、また別の借金となります。
今期の最終的な収支は、決算を終えないとわかりませんが、機材の故障のため、新機材の購入でまとまった出費が必要になるなど、突発的な出費がない限り、おおよそこの予測からは、大きく外れることはないと思われます。最終的な数字が固まり次第、皆様には確定した決算のご報告をさせていただきます。時期的には9月末か10月頭となる見込みです。
どうか、皆様のご寄付・カンパ、そして会費の納付によって、今月の目標額を達成し、さらには、赤字額を少しでも減らすことができれば、と存じます!
どうぞ、よろしくお願いいたします!
岩上安身 拝
※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!
みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル
城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル
ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
IWJホームページからも、お振り込みいただけます。
※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
(会員登録済みの方)https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php
(新規会員登録の方)https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
年会費をまとまってお支払いいただければ、12ヶ月中2ヶ月分がサービスとなります。即ち、一般会員が月1100円で、年間だとその12ヶ月分1万3200円のところ、一括払いなら、1万1000円(消費税込み)となります。
同じくサポート会員が、1ヶ月3300円で、毎月支払ってゆくと、12ヶ月で3万9600円のところ、一括払いですと、3万3000円(消費税込み)ですみます! 2ヶ月分おトクです! ぜひ、ご検討ください!
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◆中継番組表◆
**2025.9.22 Mon.**
【撮りおろし初配信】19:00~
イスラエルによるパレスチナ人の虐殺は、欧米人らの手による世界的な災厄の集大成!「理性はヨーロッパ人だけが持つ」と述べたカントら西洋哲学者の傲慢の延長線上にある! 欧米諸国政府の対中東政策を批判的に論じる思想家ハミッド・ダバシの新著『イスラエル=アメリカの新植民地主義~ガザ〈10.7〉以後の世界』を読む! 岩上安身によるインタビュー第1207回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 第2回 前編
視聴URL:https://iwj.co.jp/wj/open/archives/529197
岩上安身による早尾貴紀氏インタビューを配信します。これまでIWJが報じてきたパレスチナ関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/palestina
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◆中継番組表◆
**2025.9.23 Tue.**
【撮りおろし初配信】19:00~
イスラエルによるパレスチナ人の虐殺は、欧米人らの手による世界的な災厄の集大成!「理性はヨーロッパ人だけが持つ」と述べたカントら西洋哲学者の傲慢の延長線上にある! 欧米諸国政府の対中東政策を批判的に論じる思想家ハミッド・ダバシの新著『イスラエル=アメリカの新植民地主義~ガザ〈10.7〉以後の世界』を読む! 岩上安身によるインタビュー第1207回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 第2回 後編
視聴URL:https://iwj.co.jp/wj/open/archives/529214
岩上安身による早尾貴紀氏インタビューを配信します。これまでIWJが報じてきたパレスチナ関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/palestina
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◆昨日アップした記事はこちらです◆
【撮りおろし初配信】ドルの終わりの始まり! 米国経済は時限爆弾!? 世界は「米ドルに代わる資産」を探している!! 岩上安身によるインタビュー第1206回ゲスト エコノミスト田代秀敏氏 第4弾 後編2
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/529139
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■<IWJ号外を出します!>『ニューヨーク・タイムズ』の「ウクライナ戦争における米国関与の秘史」(第2回)米軍のドナヒュー中将はウクライナのザブロツキー中将に対し、「ロシアを倒せば、君達(ウクライナ軍)を永久に青(NATO軍)にしてやろう」と言った!
バイデン政権下では、政権のプロパガンダが中心で、時折、正気に返ることもあった『ニューヨーク・タイムズ』が、2025年3月29日付で、ウクライナ紛争に関する長大な暴露記事を発表しました。
これは、ウクライナ戦争における米国関与の秘史です。日本の主要メディアは、この重要な記事を無視、あるいは黙殺して、何も伝えようとしていません。
この『ニューヨーク・タイムズ』の記事は、米軍が軍事情報の提供や作戦立案などの点で、ウクライナ軍の頭脳として、紛争の始まりからずっと主導してきたことを証拠立てるものです。
しかし、これまでの『ニューヨーク・タイムズ』の記事と同様、反ロシア・親NATO、親ウクライナに「偏向」している部分が見られますので、すべてを真に受けることはできません。
そういうポイントは、逐一、指摘しながら紹介していきます。
※The Partnership: The Secret History of the War in Ukraine(ニューヨーク・タイムズ、2025年3月29日)
https://www.nytimes.com/interactive/2025/03/29/world/europe/us-ukraine-military-war-wiesbaden.html
IWJは、A4で56頁にも及ぶこの長大なスクープ記事を、5回に分けて仮訳・粗訳して紹介します。
第2回は、ウクライナと米国の軍事パートナーシップの中心にいた、ウクライナのザブロツキー中将と米軍のドナヒュー中将の間で行われた、軍事訓練、衛星を用いたターゲットの情報共有、戦局のゲーム・チェンジャーとなった高機動ロケット砲システム・HIMARSの導入、軍事作戦の立案、共同の図上演習、そして実際の戦闘においてもドナヒュー将官による指揮が行われていたことなどについて、詳細に報告されています。
第1回は、以下より御覧ください。
※【IWJ号外】『ニューヨーク・タイムズ』の「ウクライナ戦争における米国関与の秘史」(第1回)ウクライナ紛争は、2022年4月から、ドイツのヴィースバーデンの米陸軍基地「クレイ・カザーン」が総司令部だった! 2025.9.17
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/529182
■チャーリー・カーク氏殺害事件の背後にイスラエルの影!(その2)チャーリー・カーク氏の変節を脅迫したとされるユダヤ人でシオニストの大富豪、ビル・アックマン氏が見え透いた弁明! 親イスラエルの福音派でありながら、ガザでのジェノサイドに、嫌悪感を抱き、イスラエル批判を始めたカーク氏の死亡を最も喜んでいるのは、トランプ大統領とネタニヤフ首相!? カーク氏は、「左派・リベラル・進歩派」と戦って死んだ「殉教者」に祭り上げられた! 言論の自由を定めた合衆国憲法第1条に違反して、チャーリー・カーク氏に対する批判的な言動への弾圧も開始!?
『日刊IWJガイド』9月19日号でお送りした「チャーリー・カーク氏殺害事件の背後にイスラエルの影!」の続編をお送りします。
前半は以下で御覧ください。
※はじめに~チャーリー・カーク氏殺害事件の背後にイスラエルの影! チャーリー・カーク氏の変節を脅迫したとされるシオニストの大富豪、ビル・アックマン氏が見え透いた弁明! カーク氏の死亡を最も喜んでいるのは、トランプ大統領とネタニヤフ首相! カーク氏は、「左派・リベラル・進歩派」と戦って死んだ「殉教者」に祭り上げられた!(日刊IWJガイド、2025年9月19日号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20250919#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/55095#idx-1
9月10日に殺害された、親トランプ派のインフルエンサーだったチャーリー・カーク氏は、ガザ地区に対するイスラエルのジェノサイドによって、親イスラエルから反イスラエルへと姿勢を転じました。
これに対して、カーク氏が運営していた政治団体「ターンニング・ポイントUSA」の大口献金者で、ユダヤ系の大富豪のビル・アックマン氏は、「態度を変えろ」とカーク氏を脅していた、とされています。
しかし、 当のビル・アックマン氏は、この脅迫について、全面否定しています。
9月16日に、アックマン氏は、Xに長文の弁明の声明を出しています。
米国において、ユダヤ系の富豪が、どのように、クリスチャン・シオニズムという、シオニストの「応援団」ともいうべき福音派の政治団体に介入してコントロールするのか、よくわかる文章なので、以下に全訳します。
「本日午後、@RealCandaceO は、私がハンプトンズで主催したイベントにおいて、チャーリー・カークに対して『イスラエルに関する彼の立場の変化』に関して『脅迫を行った』かのように、『介入(intervention)を仕組んだ』と中傷した。
さらにキャンディスは、私がチャーリーを『恐喝』したともほのめかした。
番組の中でキャンディスは、私がこの話を否定することを『大歓迎する』と述べた。
彼女の番組に、余計なアクセスを与えるのは心苦しいが、自分の名誉を守るためにここで回答する。
チャーリー・カークの悲劇的な死を、ソーシャルメディアのインフルエンサーが収益化しようとするような社会に私達が生きていることを、私は悲しく思う。
記録のために申し上げるが、私はチャーリー・カーク、ターニングポイント、または彼に関わる誰に対しても脅迫をしたことは一度もない。
チャーリーを恐喝したことなど、決してない。
チャーリーの意見に影響を与えるために、チャーリーやターニングポイントにお金を提供したこともない。
実際のところ、私とチャーリー・カークの交流は極めて友好的で、むしろ限られたものだった。私は、彼と彼の活動に非常に感銘を受けており、もう二度と彼に会えないことを悲しく思っている。
誤解を正すために、以下の経緯を共有する。
私はしばらく前から @charliekirk11 を @X 上でフォローし、彼を大いに尊敬していた。
全ての論点で意見が一致していたわけではないが、私は彼の知性、宗教についての豊富な知識、そしてキャンパスなどで行う公開の質疑応答に堂々と臨む姿勢に、大きな敬意を抱いていた。
時折、私は彼の投稿やビデオを、リポストしていた。
チャーリーとは、今年の5月末に彼からDMをもらい、私に会いたいという意向を伝えられたことをきっかけに知り合った。
互いのスケジュールの都合で、直接会う時間は取れなかったため、6月11日にZoomを設定した。
そのZoomで、彼は『特に若い保守派は、イスラエルを擁護することに疲れている』と説明した。
これは彼にとって、非常に気がかりなことだった。
私は、さらに学ぶ方法を尋ねると、彼は『イスラエルを含む様々なテーマについて、若い保守派インフルエンサー達を集めれば、保守派コミュニティがイスラエルやその他の問題をどう考えているのかがわかるだろう』と提案した。
チャーリーはまた、キャンパスでの公開質疑応答が、学生の関心事に応える上でとても効果的だが、自分一人では限界があると話した。
そこで彼は、『小さなチャーリー・カーク達』を育成して、各キャンパスで公開セッションを開催できるようにするのが有効だと考えており、その方法を検討すべきだと述べた。
私はこの話に関心を持ち、その後チャーリー、ターニングポイントのスタッフ、私のチームのメンバーと複数回の会議やZoomを行い、さまざまなインフルエンサーを、1日半のセッションに集める準備を進めた。
若い保守派が、どのような考えを持っているのか、把握できるだけでなく、チャーリーは将来『公開マイク・ツアー』を行える人材を見つけられるかもしれないと考えていた。
私達は、8月4日午後から5日午後にかけて会合を開くことにし、チャーリーと私のチームは、招待リストを作成した。
私は、ブリッジハンプトンで会合を主催し(費用を負担することも申し出)、そこで仕事をしていたこともあり、一部のセッションに参加した。
チャーリーが招待を送り、約35名のインフルエンサーが参加を承諾した。
チャーリーの推計では、彼らの総フォロワー数は1億人以上だった。
議題は、以下の通りだった。
・アメリカの経済的未来
・デートと結婚の文化的状況
・東西の融合
・アメリカへの新たな脅威 ゾフラン・マムダニ(2025年11月4日に行われるニューヨーク市長選の民主党候補者)
チャーリーから依頼を受けて、私は『アメリカの経済的未来』のディスカッションを司会した。その後、私は参加者とのQ&Aセッションを主催した。
『東西の融合』では移民、価値観、アメリカの外交政策、そしてイスラエルについて議論が行われた。私は、本来そのセッションに出席したかったが、理事会の会合と重なってしまった。
出席者によると、イスラエルに関する議論は、他のセッションと同様、様々な意見が表明され、フォロワーの考えも紹介されたとのことである。
イスラエルや米国の支援を批判する者もいれば、支持する者もいた。
会合は食事を交えて行われ、私はグループランチとディナーに参加し、チャーリーらと同席した。
私が出席したセッションは、非常に興味深く、インフルエンサー達と出会えたことは大きな収穫だった。
若いアメリカ人が抱く、幅広い関心事について、多くの視点を得られた。
イベント終了後、私はチャーリーや自分のチームと共に今回の成果を話し合った。
チャーリーは『公開マイクイベントを、キャンパスで展開できる潜在的な大使候補を見つけた』と考え、後日フォローアップすると述べた。私達は、今後も連絡を取り合うことで一致した。
その後、数週間、私達はイスラエルとは関係のない様々な話題でテキストのやり取りをした。そして次に知ったときには、彼はもういなくなっていた。
要するに、これは『チャーリー・カークを、特定の立場に従わせるための「介入」や「恐喝」』などでは断じてない。まったく、そのようなものではなかった」。
※ビル・アックマン氏のXへのポスト(2025年9月16日)
https://x.com/BillAckman/status/1967752970260349095
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■グレン・ディーセン教授の番組で元OSCE職員のフランス人、ブノワ・パレ氏が登壇! ウクライナ紛争の始まりについての現場の見聞を初めて証言!!(その2)2014年「ある時点で何かが変わった」! メディアは皆論調をあわせて真実を報じなくなった! ドンバスでは毎日のように、ジャーナリストや「新政権に忠実ではない人々」の行方不明事件が続き、「切迫した劇的な状況」にあった!
9月8日の『日刊IWJガイド』に(その1)を掲載してから、(その2)を掲載するまで、諸事情あって、間があいてしまいました。続編を期待されていた方には、大変、申し訳ありません。財源不足からくるマンパワー不足のため、今後も、断続的になるかもしれませんが、ご容赦願います。なるべく、連載していけるようベストを尽くします。
(その1)は、以下の通りです。会員の方は、リンクをたどれば、全編、御覧になることができます。
※グレン・ディーセン教授の番組で元OSCE職員のフランス人、ブノワ・パレ氏が登壇! ウクライナ紛争の始まりについての現場の見聞を初めて証言!!(その1)ウクライナからカナダへ移住した、オタワ大学のイヴァン・カチャノフスキー教授の研究に出会い、「ユーロマイダン革命」が西側の作り上げた「物語」であることに気づいた!!
(日刊IWJガイド、2025年9月8日)
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『日刊IWJガイド』でも何回か取り上げている、ノルウェー南東大学のグレン・ディーセン教授のYouTube番組に、フランス陸軍予備役将校であり、元フランス国防省のアナリスト、2015年から2022年までドンバス地域で欧州安全保障協力機構(OSCE)の監視員を務めた経験を持つ、ブノワ・パレ氏が登壇しました。
※Benoit Pare: OSCE Observer Exposes Lies About the Ukraine War(Glenn Dieasen、2025年8月31日)
https://youtu.be/Uu3zx7vu5KY
欧州安全保障協力機構(OSCE)は、ミンスク合意の履行を監視する「唯一の国際機関」として、ウクライナ特別監視団(OSCE SMM)を現地に派遣し、停戦・重火器撤収・人道状況などを監視し、日報を出している組織です。その報告書は、以下で閲覧できます。
※Daily and spot reports from the Special Monitoring Mission to Ukraine(OSCE)
https://www.osce.org/ukraine-smm/reports
パレ氏は、「中立」であることが求められるOSCEの職員として、ウクライナ紛争が勃発するまで、ドンバス紛争の続く現地に赴任していました。ミンスク合意の履行を監視する立場のOSCEの職員でなければ、知り得ない重要な情報を、ディーセン教授のYouTube番組で1時間50分近くにわたって語っています。非常に貴重な証言です。
今回の(その2)では、2014年の「ユーロマイダン革命」と称される、ヤヌコヴィッチ政権転覆の背景で、東部ドンバス地域で、ジャーナリストや「新政権に忠実ではない人々」が突然失踪する事件が続く、「きわめて切迫した劇的な状況」にあったことが語られています。
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ブノワ・パレ:OSCE監視員がウクライナ戦争の嘘を暴く(その2)
グレン・ディーセン
2025年8月31日
グレン・ディーセン教授(以下、ディーセン教授と略す)「それにしても興味深いのは、2014年のある時期を境に、メディアの論調が変化したことです。
というのも、当時の大手メディア──『CNN』や、私が思うには『ガーディアン』など──の報道、記事、映像を振り返ると、ドンバスの人々がキエフでのクーデターの正統性を認めていなかったことが、報じられています。さらに、キエフの政権が(ドンバスの人々に対して)きわめて残酷な対応を取ったという内容が多く含まれています。
つまり、この地域(ドンバス)で親族や隣人を殺害された人々の証言が数多く報道されており、彼らはポロシェンコ(新大統領)に対して殺戮をやめるように懇願していました。
ジャーナリスト達は『彼らは本当にドンバスを阻害している。この残虐な攻撃の後、ドンバスはもはやウクライナの一部でありたいとは思わなくなるかもしれない』と指摘していたのです。
私が言いたいのは、こうしたメディア報道が存在していた、ということです。ファシスト的な集団を取り上げた報道もあり、『なぜ我々は彼らに資金を提供しているのか?』という疑問の声もありました。
ドンバスになだれ込んできた彼ら(ファシスト的な集団、ネオナチ)の多くは、非常に過激な義勇兵の集団で、ウクライナ西部の出身者でした。彼らにとってドンバスは、ほぼ外国の領域でした。
『BBC』や『ガーディアン』などでは、クーデターへの米国の関与、ロシアの懸念、ファシスト的な要素やドンバスでの殺害だけでなく、NATOの進出の可能性についても、議論されていました。
こうしたすべてのことは、今や『ロシアのプロパガンダ』とレッテルを貼られていますが、当時は(西側の)メディアで報じられていたのです。それらはすべて2014年に洗い流され、今では(メディアは)ほぼ同じ論調にあわせて行進しているようなありさまです。実に驚くべきことです」
ディーセン教授の言う通り、2014年のユーロマイダン・クーデター当時の西側報道を覚えている者なら、当時、虚実の入りまじる西側メディアであっても、ウクライナのネオナチをウクライナ政府が野放しにし、ロシア語話者とみるや、暴力をふるい、殺戮を行っていたことを報じていました。日本を含め西側のメディアは口をつぐんでいますが、私(岩上安身)とIWJははっきりと記憶しており、当時、記録も残っています。
※【IWJブログ】ウクライナ政変~揺らぐ権力の正当性――西部の首都キエフを支配した反政権派には米国政府とネオナチの影、プーチンに支援を求める東部の親露派住民 2014.3.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/128095
※【岩上安身の「ニュースのトリセツ」】「ヒトラーは解放者だ」キエフ新政権任命の知事、ナチス賛美の演説 ~分裂と虐殺と内戦の大地、ウクライナ民族主義者の正体
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/141269
※【岩上安身のニュースのトリセツ】「ロシア軍による国境侵犯、ウクライナ軍が撃破!」とポロシェンコ大統領の「から騒ぎ」~ウクライナと西側総ぐるみの「8.15虚報!?」とその後の「だんまり」(前編) 2014.8.29
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/165271
※【岩上安身のニュースのトリセツ】「ロシア軍による国境侵犯、ウクライナ軍が撃破!」とポロシェンコ大統領の「から騒ぎ」~ウクライナと西側総ぐるみの「8.15虚報!?」とその後の「だんまり」(中編) 2014.9.10
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/168218
※【岩上安身のニュースのトリセツ】「ロシア軍による国境侵犯、ウクライナ軍が撃破!」とポロシェンコ大統領の「から騒ぎ」~ウクライナと西側総ぐるみの「8.15虚報!?」とその後の「だんまり」(後編) 2014.9.15
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/169107
※【岩上安身のニュースのトリセツ】東部ウクライナ避難民の大多数が「侵略者」扱いされているロシアへ逃げこむ!――黙殺を決め込む西側各国の政府・主要メディア(IWJウィークリー67号より) 2014.10.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/172963
※【岩上安身の「ニュースのトリセツ」】オデッサの「惨劇」、緊迫続くウクライナ東部 米国はウクライナを「戦場」にするのか(IWJウィークリー48号より) 2015.5.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/138337
また、『天使の並木道~ウクライナ人がウクライナ人をジェノサイドし続けた8年間の記録 2014~2022』(ヒカルランド、2024年10月)という本を編集・上梓した、黒龍會・アジア新聞社会長の田中健之(たなか たけゆき)氏には、当時のドンバスにおける状況をインタビューしています。
※【注目! ドンバスの真実についての出版】米国から訓練・支援を受けていた「ウクロナチ」勢力が、暴力革命によって成立させた親米欧政権は、何をしたか? ウクライナ人がウクライナ人をジェノサイドし続けた8年間の記録を振り返る! 岩上安身によるインタビュー第1178回ゲスト 黒龍會・アジア新聞社会長 田中健之氏 第1回
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525684
※米国から訓練・支援を受けていた「ウクロナチ」勢力が、暴力革命によって成立させた親米欧政権は、何をしたか? ウクライナ人がウクライナ人をジェノサイドし続けた8年間の記録を振り返る! 岩上安身によるインタビュー第1179回ゲスト 黒龍會・アジア新聞社会長 田中健之氏 第2回
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526213
※米国から訓練・支援を受けていた「ウクロナチ」勢力が、暴力革命によって成立させた親米欧政権は、何をしたか? ウクライナ人がウクライナ人をジェノサイドし続けた8年間の記録を振り返る! 岩上安身によるインタビュー第1180回ゲスト 黒龍會・アジア新聞社会長 田中健之氏 第3回
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526214
※米国から訓練・支援を受けていた「ウクロナチ」勢力が、暴力革命によって成立させた親米欧政権は、何をしたか? ウクライナ人がウクライナ人をジェノサイドし続けた8年間の記録を振り返る! 岩上安身によるインタビュー第1183回ゲスト 黒龍會・アジア新聞社会長田中健之氏 第4回
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526408
※米国から訓練・支援を受けていた「ウクロナチ」勢力が、暴力革命によって成立させた親米欧政権は、何をしたか? ウクライナ人がウクライナ人をジェノサイドし続けた8年間の記録を振り返る! 岩上安身によるインタビュー第1187回ゲスト 黒龍會・アジア新聞社会長 田中健之氏 第5回
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527004
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