2024年1月12日(金)午後6時より、東京都八王子市の船森公園にて、第450回目の原発反対八王子行動が開催された。今回の最初の話題は、能登半島地震による志賀原発の損傷、および油・水流出事故についてである。
「昨日の朝日新聞記事で『志賀原発、リスク露呈』と出た。多分お読みだと思うが、『1・2号機ともに原子力規制庁の報告によると、揺れに関する想定を一部でわずかに上回った』と書いてある。上回っている。測定値が。
『1号機使用済み燃料プールの冷却ポンプが、地震のため40分間停止。外部電源を受けるための変圧器が故障』。 こういう電気系統の故障があったってことは、最初は何も『異常なし異常なし・・・大きな心配ありません』とか言っときながら、突然ドンと(とんでもない実態が)出てくる可能性がある。
全部で8つぐらい書いてあるので、細かく読み上げると大変だが、特に『原発付近の海面で油膜が確認され、2号機の変圧器から漏れた油が流出した可能性が高い』とも出ている。
これがまた本当に最初はほんの数リットルとか言っていたのに、『2万リットル以上が漏れ、放射能の総量は1号機が約1万7100ベクレル、2号機が約4600ベクレルで、外部への影響はなかった』と言っているが、かなりな量が出ていることが確かであるし、油漏れがあったってことは、油以外にも漏れているということで、本当に恐ろしい。
またこれをすぐ出さないで、後からちょくちょくちょこちょこ、なんか大きな心配はないと言いながらも、後から出していくということは、本当に日本の原発のいろんなことの発表のいつものパターンだ。
そして最後には『想定外であった』とか何を言ってるんだ! 想定外で作ってたら、想定外な想定自身がおかしいんだから、そんなものはやっぱり設計ミスだっていうことの表れではないのか? 本当にこんな発表しかできないってことも、恐ろしいことだ」。
- 震度5強の志賀原発で「想定外」続々…なのに規制委は動かない 「安全上影響ない」「一定の時間かかる」とは?(2024.1.13、東京新聞)
- アイキャッチ:(時時刻刻)志賀原発、リスク露呈 規制委、能登地震の知見収集を指示(2024.1.11、朝日新聞、画像提供=北陸電力)