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2023年7月28日（金）午後6時より、東京都八王子市の船森公園において、原発反対八王子行動が行われた。
参加者は今回、汚染水海洋放出を前にした、福島漁業者の方の生々しい、激しい怒りの声・切実な訴えを紹介した。
「7月23日の日曜日に『10団体政府交渉 東京電力・規制庁交渉』、汚染水・海洋放出課題をめぐる規制庁と東京電力との交渉が、郡山のけんしん文化センターというところで行われた。先日6月1日の続きの話し合いだということだったが、ちょうどそこで福島漁民の方が声を上げてくれた。『オノハルオ』さんという方が。
声を上げたというよりは、太陽の光を見つけられたというお話を聞いたので、ちょっと今日持ってきた。見ていただくと、『海は全ての命の源、俺たち漁師の仕事場だ』という発言をなさった模様。ちょっと大変だが、かいつまんでご紹介したい。
今まで私は福島に行った際に、なんとか漁民の方の話を聞けないかということをお願いしていたが、『漁民の方、なかなか声を上げているのは難しいよ、聞くのは難しいよ』と言われて、ずーっとどなたかいらっしゃらないかなと思っていたが、この方、この新地漁協組合員『ハルオ』さんのお話をご紹介する」
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「我々は海を仕事場として、消費者に美味しい魚を提供している。事故から12年たってやっと値段が高くなってきた。震災当時なんて全く売れなかった。
どんな魚でも大体100円ぐらいだった。ヒラメなんかは、3000円から5000円。震災前から見たら相当高い。（聞き取り不能）なんかは300円くらいだったのが、去年は1500円くらいの値がついている。5倍まで上がっている。
これがトリチウムを海に流したらどうなるか？ 目に見えている。福島の魚なんかみんな買わない。福島県民は我慢強い。これまで我慢して我慢して、10年経ってやっと落ち着いてきた。
これで今年か来年、汚染水流したら、また1からやり直したぞ！ もう体力ねえぞ！ うちら20年も我慢してきたんだから！
本当にやることおかしいよ！ だって我々漁業者・農民・林業者、誰一人悪いことしてない。やはり守るべきは、被害に遭った我々漁業者・農民・県民であって企業ではないはずだ！
事故を起こしたのはあくまでも企業なのに、なぜ企業を優先するんだ！ 経済産業省や東電が説明したのは3回だ。たった3回だ！ 2回や3回で納得するわけがない。実害が出たら、誰が責任を負うんだ!?
魚が安くなったら買い上げるだろうと言っているが、そんなことをすれば、かえって保管料や廃棄料がかかる。我々は保管するために魚を獲っているのではない。
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参加者はここで、「まともな、そこで生業としている方々として、本当に怒りの言葉だと思う」と述べた。
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＜続けてご紹介＞
「我々には、美味しい魚を消費者に届けたいというプライドがある。そのために、本格的商業を目指して努力している。
それなのにトリチウムを流したら、今までの10年間は何だったのか、というのが本当にわかっているのか!? 政治家はここに来てちゃんと話してくれ！ 海は命の源。そんな海を人間が勝手に汚していいのか!?
海は魚の住処だ。色々科学的根拠をもって流すならまだいいが、何も調べないで、ただ世界に流しているからと言って、世界が流しているからと言ってやろうとしている。
だって、もし世界が言って、流していいって言うんだったら、なぜ12年前に流さなかったんだ!? なんで溜めておくんだったか？ 何かあるから溜めておくんじゃなかったのか？
今になって、希釈して流す。おかしい！ なんで流すんだ!? こんな毒入りのやつ！
この船のエンジンの中にも水が溜まるが、それを大海で流したら、保安庁に見つかれば罰金を食らう。エンジンの残り水でエンジンは汚れてる。それだけ厳しいのに。プラスチックはダメ、船の垢もダメ、トンパック土壌（土嚢の土）もダメ。
じゃあ、なんでトリチウムだけいいのか!? 全部、そういうプラスチックみたいなのを出したら、法律違反になるのに、トリチウムだけなぜいいんだ!? こんな毒を海に流していいのか!? おかしいだろ!?」
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「という長い話の中で、ずっと怒りの言葉を述べていらっしゃるのが、正直印象に残ったというか、見て本当にその通りだなと思いながら、これが生活している方々の本当の意見だろう。
それを汲み取っていく。そして約束通りにしていくことができなければ、本当の政治ってありえないだろうと思いながら、今年も12月の前半に、八王子教職員組合が福島の学習会を開きながら、この方の話が聞けたらなぁと思って、今、接触をしようかなと考えている」
- 開催日程：2023年7月23日実施：１０団体政府交渉 東京電力・規制庁交渉 （汚染水の海洋投棄を止める運動連絡会）
- アイキャッチ：さようなら原発第15回オンライン学習会 みんなの声で、ストップ！汚染水海洋放出 Vol.２（2023.4.7、原水禁チャンネル）（Youtube）
