2023年6月23日(金)午後6時より、東京都八王子市の船森公園において、427回目の原発反対八王子行動が開催された。
今回、参加者は、次のように沖縄慰霊の日における、玉城デニー沖縄県知事の演説、憲法記念日での室蘭工業大学の清末愛砂(きよすえ あいさ)教授の演説を例に、軍事化の影響・戦時体制の構築の現状批判、恒久平和の確立への道について語った。
「今日6月23日は、沖縄慰霊の日。今日糸満市摩文仁・平和祈念公園での玉城デニー知事の挨拶と平和宣言をお聞きになった方もいらっしゃると思うが、
デニー知事は、『最後の方に非暴力の信念を貫いたガンジーは、平和の道はない・平和こそが道なんだという言葉を残しています。
平和とは戦争や紛争のない状態に留まらず、貧困・暴力・人権の抑圧・差別・環境破壊等がない、安らかで豊かな状態であり、本県が発信する【沖縄の心・ちむぐくる】は、今人間の尊厳を、何よりも重く見る人間の安全保障が含まれています。
沖縄県は、全ての人への不当な差別を許されないことを宣言するとともに、人々が互いに人格と個性を尊重し合いながら共生する、誰一人取りこぼすことのない、やさしい社会の実現に全力で取り組んで参ります。
私たち一人ひとりが平和について考える、沖縄から世界へ平和のバトンを繋いで、核兵器の廃絶・戦争の放棄・恒久平和の確立に向け、絶え間ない努力を続けてまいります』こういう言葉で締めくくっていた。
テレビか何かでは、『こういう理想、具体論ではなく理想を語っていかなければ、何のためにこのように23日のメモリアルデーを作ってるのかわからない。今日こそこういう平和についてのことを考え、自分たちの理想を語りながら 理想に近づける努力をする日なんだ』ということをおっしゃったので、まったくその通りだと思った」
「それからもう一つ、6月20日に、札幌で総がかり行動が行われた模様。5月3日の憲法記念日に、壇上に立たれた室蘭工業大学の清末愛砂さんのとっても感動的なお話をお伝えしたい。
『【この国会の国会閉幕にあたって】この国会は本当に私たちの希望をどんどん無くすものでした。防衛産業強化法は、国家軍事産業を露骨に支援すること、場合によっては国有化を可能とする法律です。
戦力の不保持や交戦権の否認を規定する憲法9条2項の下で、そのような行為が立法化されること自体が、絶対にあってはならないこと。大軍拡への道というのは、単純に防衛費の増大や自衛隊の装備の拡充だけを意味するわけではありません。
社会を構成する個人のメンタリティーを含む、社会のあらゆる側面に軍事化の影響が及び、戦時体制の構築を多面的にさせることを指します。
それは衣服や言葉の使い方、流行、物の傾向、人とのコミュニケーションの時の姿勢、強者への志望の眼差し、愛国心の芽生え、それが構成する排外主義、福祉制度の後退、過酷な立場に置かれた人々への愚弄、声をあげる者への冷笑・・・とあげていけばキリがありません』
まったくその通りだと思う。それでこういう状態を押しとどめることこそ、日本国憲法前文に書かれてるんだということ。これを今、私たちはこれを真剣に受け止めて考えていかなかればならないと、総がかり行動の集会の中で訴えておられた。
これは私の知り合いから、メールで送ってもらったもの。総がかり行動として検索すると出てくるかどうか、ちょっと分からないが、こちらの八王子でも先週から鈴木エイトさんが来たり、昨日はサーロー節子さんの『広島への誓い』映画会が行われた。
その辺のお話をしてくださると思うので、ぜひそんな6月23日沖縄の日と同時に、日米60年安保の時(を思い起こしていただきたい)。確かこの日から安保が成立して、6月15日が樺美智子さんが国会前で亡くなったという。その追悼式はまだ続いている。
6月というのは、いろいろな意味で、私たちが考えなければいけない月」
- 防衛産業強化法案が私たちの生活に及ぼす影響-憲法9条2項の実利的意義(清末 愛砂(室蘭工業大学大学院教授))(2023.5.1、憲法ネット103)
- 【全文(訳あり)】玉城デニー知事の平和宣言 2023年度沖縄全戦没者追悼式(2023.6.23、琉球新報)
- アイキャッチ:憲法記念日に護憲派、大規模デモで「『新たな戦前』止めよう」 岸田首相は「自衛隊明記、早期改憲へ」(2023.5.3、東京新聞)より取得