2022年11月17日(木)午後12時30分から、東京都千代田区の衆議院第二議員会館にて、政府が進める健康保険証廃止とマイナンバーカードとの一元化に反対する、緊急院内集会が行われた。
集会の共催団体は、マイナンバー制度反対連絡会、共通番号いらないネット、全国保険医団体連合会、マイナンバー違憲訴訟全国弁護団である。
政府は6月7日に「骨太の方針2022(経済財政運営と改革の基本方針)」を閣議決定し、「保険証の原則廃止」と「オンライン資格確認等システム導入の原則義務化」を明記した。
- 経済財政運営と改革の基本方針2022(内閣府)
10月13日には河野太郎デジタル大臣が、「2024年度秋に、現在の健康保険証の廃止を目指す」と発言している。
- 河野大臣記者会見(令和4年10月13日)(デジタル庁)
全国保険医団体連合会の住江憲勇会長は、「何ゆえ国会審議がなかったのか。いくら骨太方針の閣議決定といえども、所詮、内閣一致した方針を決めただけの話で、それ自体には、国民に新たな義務と負担を課す法的拘束力はありません」と訴えた。
東京保険医協会の吉田章副会長は、「このシステムは、顔認証に異常なまでにこだわっています。顔認証設備、顔認証できる機械を入れないと、医療機関には補助金が出ないんです。そこまで縛りをかけて、顔認証を絶対入れろっていうことを、(デジタル庁が)言っています」と指摘した。
共通番号いらないネットの原田富弘氏は、「そもそも、法律で申請は任意で所持は自由なマイナンバーカードの取得を、何を根拠に徹底させようとしているのでしょうか?『マイナンバーカードは、デジタル社会のパスポート』とくり返していますが、一体それはどういうことでしょうか? 持っていないと生活できない社会を作ろうというのでしょうか?」と疑問を呈した。
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