マイナンバーの通知カードの送付が始まって、はや2週間。すでに簡易書留の封筒が自宅に届いた人もいるのではないか。
同封されているのは「通知カード」と呼ばれる紙のカードだ。このカードには、氏名、生年月日、住所、性別、カードの発行日、そして、12桁のマイナンバー(個人番号)が記されている。
通知カードと一体となって、「個人番号カード申請書」と「説明書」も同封されている。個人番号カードは、プラスチック製で、通知カードに記載された情報が表示されている他、「顔写真」と「ICチップ」を搭載する。交付開始は、来年1月からだ。
この個人番号カードに強い警鐘を鳴らすのが、「共通番号いらないネット」の代表世話人・白石孝氏だ。
白石氏は、政府がこの個人番号カードのICチップに「クレジットカード機能」や「健康情報」に加え、指紋や顔貌などの「生体情報」を盛り込む計画であることを指摘し、個人番号カードを申請することは、そのような重大な個人情報を自ら政府に渡すようなものである、と訴える。
2015年9月のマイナンバー法改正により、2018年以降、銀行口座やメタボ検診の情報などがマイナンバーに紐付けられると決められた。政府は今後も利用範囲を拡大していく姿勢を明確に示している。
カードの機能が増えれば、「便利さ」も増しそうだが、共通番号の先進国・韓国での取材経験も豊富な白石氏は、その分個人情報流出のリスクも高まる、と懸念を語る。
現在、この個人番号カードの申請は「任意」だが、通知カードに同封される「説明書」や政府広報を見ると、「個人番号カードを申請しましょう」とあり、「申請しなければならない」かのような印象を与える。
自分の重要な個人情報を、国に渡すかどうかは、あくまで個人が自由に選択できるものだ。個人番号カードを「申請しなければならない」と思わせる政府の広報は、個人の選択の自由を奪うものになりかねない。
国民に誤解を生じさせる表現に危機感を抱く白石氏は、「個人番号カードは申請しない」という選択肢もあることを知らしめるべく、自身の制作したメッセージ動画を公開した。
マイナンバー制度、絶対反対。マイナンバー制度を廃案にしてください。
【IWJ特別寄稿】『共通番号いらないネット』代表世話人・白石孝氏 企画・制作『個人番号カードは申請しない!』キャンペーン動画 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/274083 … @iwakamiyasumi
思い出してほしい、マイナンバーは「国民総背番号制」という名称だったことを。
https://twitter.com/55kurosuke/status/662923256786239489
国民主権を番号一つで踏みにじりかねない危険を感じます。国民主権を蔑ろにし国家権力のもとに一億総管理下に置くつもりですね。