2022年8月26日、午後1時30分より、東京都千代田区の立憲民主党本部別館にて、岡田克也幹事長の記者会見が開催された。
記者会見に先立って開催された両院議員総会にて、岡田克也衆議院議員が幹事長に任命された。岡田氏はこれで、民主党時代から数えて4度目の幹事長就任となる。
岡田幹事長は「野党第一党として、しっかり立て直していかなければいけない、という明確な任務がありますので、今までの経験を活かして、メリハリをつけて、しっかりとやっていきたい」と述べ、「次の国会もありますが、もう少し長い目で見て、立憲民主党が野党第一党として、まず、しっかりと立場を固め、政権を担いうる政党として、国民の皆さんに信頼していただけるように頑張ることが、私の責任であると考えております」と語った。
質疑応答では、ニコニコ動画記者が、政治と旧統一教会との問題について、「政権与党は、『議員個人の責任』で乗り切ろうとしているように見えます。ただ、『それで日本は大丈夫なのか』と納得していない人々がたくさんおります。この問題、幹事長はどうお考えか」と質問した。
これに対し、岡田幹事長は次のように答えた。
「旧統一教会との関係ですが、私自身の接点につきましては、すでに8月10日に、皆さまには紙でご連絡をさせて頂いております。3回、『世界日報』のインタビュー記事、あるいは対談、座談会に出席をしている、ということであります。
当時、この『世界日報』と旧統一教会との関係は、承知をしていなかったわけですが、私なり、自分なりには、図書館へ行って、『世界日報』とはどういうものかというのをチェックしたりはいたしました。
記事はかなり保守的ですが、特定の団体とか、そういったものにかたよったような記述は見られませんでしたので、まあ、一般のメディアのひとつかなというふうに理解をしたところであります。
ただ、『もう少ししっかり調べるべきだった』と言われれば、それはそのとおりでありまして、そこについては弁解の余地はなく、反省をしているところであります。
私は、自分の政治活動の中で、色々なことを、注意深く、政治家として、あらかじめチェックをして、行動をしてきたところですが、今回のことはで極めて申し訳ないし、残念なことだったというふうに思っています。(中略)
ニコニコ動画さんもそうなんですが、私は、既存の記者会所属のメディアだけではなくて、幅広く、色んなメディア、記者会見もそうなのですが、入っていただくということをずっと志向して参りまして、党の代表・幹事長の時もやってきましたし、外務大臣になってからも外務省記者会で、記者会と外国メディア以外だめだということだったんですが、ニコニコさんはじめ、色んなところに記者会見に参加をしていただくということにして、今、政府全体として広がっています。
なるべく色んなメディアに入ってもらおうというふうに考えていた結果、本来入れてはいけないものを入れてしまったというふうに思っております。
そこでご質問(の答え)なんですけど、やらなきゃならないことはいっぱいあるんですね。被害者救済もそうだし、政治との関係も。
茂木(敏充・自民党)幹事長のご発言、おっしゃったように、党として調べるか調べないか、はっきりしない状態で、それはしっかり調べてもらいたいと思いますし、私はこの問題ではっきりしていることは、当時の総理であり総裁であった安倍さんの関与です。
参議院の比例候補者について、特定の候補者に旧統一教会の票を割り振ったと。当然、統一教会であることはわかっててやられたわけですね。そこについて、どう考えているのかと。
これは、安倍派の話じゃなくて、安倍派といっても自民党ですから、しかも総裁ですから。そこはしっかり、党としても調べてもらいたいし、岸田総理も、総理として、その結果として政策が捻じ曲がったり、そういったことがなかったのかということは、しっかりと調べる責任があるというふうに思っています」
質疑応答を含め、会見の詳細についてはぜひ、全編動画をご視聴ください。