2021年2月24日、東京・衆議院第一議員会館にて、立憲民主党会派の「環境・原子力部会及び復興部会合同会議」により、原子力規制庁と経産省からのヒアリングが行われた。
内容は、「1. 福島第一原発の地震計の故障の件等について」、「2. 2月13日の地震による福島第一原子力発電所への影響について」、「3. 東京電力・福島第一原発2.3号機の原子炉格納容器の高濃度の放射線汚染について」、「4. 東京電力・柏崎刈羽中央制御室への不正入室について」の4点。
冒頭、立憲民主党・金子恵美衆議院議員が「2月13日の福島県沖地震で福島第一原発等には被害はなかったというような報道でしたが、あけてみるといろいろな所に影響がありました。本当であれば、もう少し信頼関係をもって、廃炉作業してほしいと思っていたところ。いろいろな指摘があると思うのでご説明をお願いしたい」と述べた。
また、議題4の「東京電力・柏崎刈羽中央制御室への不正入室について」の議題になった際に、立憲民主党・阿部知子衆議院議員から、「9月13日からの規制庁の東電に対する審査過程と、今回のIDの不正の情報交換はなされなかったのか、これについてお願いします」との質問が出た。
これに対して規制庁職員は、以下のように回答した。
「先ほどご指摘を頂いて、『そんなことでいいのか?』っていうお叱りを受けると思いますけれども、申し上げたように9月2日に私ども規制庁の事務局がこのIDの方の事案を認知した際に、その部門内で済ませてしまっているといいますか、情報共有をしていないということでありましたので、そのことについて反省は非常に大きいわけですけれども、ご指摘のような適格性の議論とこのID事案の取扱いの議論っていうのは、全く関係なく行われていたというのが事実でございます」