「トランプ現象とサンダース現象は同じコインの裏表」――行き過ぎたグローバリズムに「NO」を突きつける流れを日本でもつかもう! 国際ジャーナリスト・堤未果氏に岩上安身が訊く 2016.12.6

記事公開日:2017.1.14取材地: テキスト動画独自
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(取材:岩上安身 文:城石エマ)

※1月17日テキストを追加しました!
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 『政府はもう嘘をつけない』――。

 国際ジャーナリストの堤未果氏は、最新刊(角川新書、2016)に官邸をドキッとさせるようなタイトルをつけた。本書の中で堤氏は、米大統領選を軸に、カオスのただ中にあるように見える世界の流れのたしかな変化を読み取っている。まるで米大統領選の結果を予見していたような内容に、驚かされる。

 堤氏は、圧倒的勝利が予想されていたヒラリー・クリントン氏に対し、トランプ氏が善戦すると見抜いていたのである。

▲国際ジャーナリスト・堤未果氏

▲国際ジャーナリスト・堤未果氏

 同書の中で、堤氏は次のように述べている。

 「トランプ現象はこの国(米国)の『病理』などではなく、ゆがめられた国家を元に戻そうとする人々の強い意志を反映する、微かな『希望』に他ならない」(『政府はもう嘘をつけない』角川新書、2016)

▲堤未果氏の著書『政府は必ず嘘をつく 増補版』『政府はもう嘘をつけない』 (IWJ書店で販売していたサイン本はいずれも完売)

▲堤未果氏の著書『政府は必ず嘘をつく 増補版』『政府はもう嘘をつけない』
(IWJ書店で販売していたサイン本はいずれも完売)

 同書が刊行されたのは2016年7月10日。米国大統領選の指名候補争いが繰り広げられていた時である。この時、日米のマスコミの中に、トランプ氏を指して「希望」を語るものは、ほとんどいなかった。

 「憎悪の連鎖」「わいせつ発言」「メキシコ不法移民を『強姦犯』呼ばわり」――。

 マスコミはトランプ氏をセンセーショナルに報じた。

 しかし結局、11月8日(日本時間9日)投開票のこの大統領選を制したのは、「泡沫候補」と言われたトランプ氏であった。

▲トランプ氏(ウィキペディアより)

▲トランプ氏(ウィキペディアより)

 マスコミ報道だけを見ていたら、トランプ氏の勝利は不可解でしかないはずだ。なぜ、あんな差別主義者が? 暴言を吐き、排外的で、女性蔑視を繰り返す「悪の権化」のような人物に、なぜ米国民は投票したのか?

 2016年12月6日、ジャーナリストでIWJ代表の岩上安身は、堤氏に独占インタビューをして、トランプ新大統領誕生の背景と、それが意味するものについて、くわしくお訊きした。

 岩上安身は、堤氏に過去2回インタビューをしてきた。こちらもあわせてご視聴いただきたい。

 なお、岩上安身は、トランプ新大統領誕生を受けて、国際情勢解説者の田中宇氏、元外務省国際情報局長の孫崎享氏、イスラム法学者の中田考氏、放送大学教授の高橋和夫氏にもインタビューをしている。この機会にぜひ、あわせてご視聴いただきたい。

 岩上安身の過去のインタビューは、IWJのサポート会員にご登録いただいた方のみ、全編をご視聴いただけます。ぜひ、この機会にIWJの会員にご登録ください。

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■イントロ

  • 日時 2016年12月6日(火) 15:00頃~
  • 場所 IWJ事務所(東京都港区)

実は「コインの裏と表」~一見バラバラに見えるトランプ現象&サンダース現象に共通した3つのポイント

 堤氏は、「トランプ現象」を読み解くうえで必要な、もう一本の「補助線」の存在を指摘する。指名候補争いで巻き起こった、「サンダース現象」だ。

 「民主社会主義者」を自称するバーニー・サンダース米上院議員は、貧困削減や社会保障の充実を目指す政策を訴え、民主党から出馬した。「理想的」な政策を掲げる74歳の高齢議員は、圧倒的に有利と言われたクリントン氏を、指名候補争いでぐいぐい追い上げた。

 一見、別々の熱狂に見えた「トランプ&サンダース現象」だが、堤氏はそこに、共通するものがあると述べる。「アンチ・グローバリズム」「アンチ・エスタブリッシュメント」「国内優先主義」だ。

なぜクリントン氏は勝てなかったのか? ~背景には”Change”を掲げたオバマ大統領の8年前の「裏切り」

 クリントン候補も「学費の軽減」などを掲げ、貧しい一般の生活者に寄り添う姿勢を見せてはいた。しかし、クリントン氏は、生活の立て直しを求める人々の心をつかんで最終的に勝利することができなかった。なぜなのだろうか?

 堤氏は、ここで「思い出してほしい」という。

 8年前の2008年、この年に行われた大統領選挙で、米史上初の黒人大統領が誕生した。”Change”を掲げた民主党・オバマ大統領に米国民は、大きな期待を寄せた。熱気に包まれた選挙の結果は、多くの人を感動させた。

 「しかし、オバマ大統領の”Change”は、幻想の”Change”でした」――堤氏はそう述べる。そして、この「裏切り」こそが、「トランプ&サンダース現象」を生む土壌になったと分析するのだ。

「カネ」「ロビイスト」「回転ドア」――トランプ新大統領は金融業界の「三種の神器」に耐えうる政権をつくれるのか?

 トランプ氏が大統領に正式に就任するのは、2017年の1月20日である。すでに、政権の顔ぶれも固まりつつある。その顔ぶれを見ると、軍色と実業家色が強いのが分かる。

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“「トランプ現象とサンダース現象は同じコインの裏表」――行き過ぎたグローバリズムに「NO」を突きつける流れを日本でもつかもう! 国際ジャーナリスト・堤未果氏に岩上安身が訊く” への 1 件のフィードバック

  1. ハーモニー より:

    これだけ客観性のある考えを主張する人が
    ナゼ行政による夫婦同姓のククリを
    理由も言わずに支持しているのか理解できない

コメントは受け付けていません。