【大義なき解散総選挙13】「たとえ一人でも、やらないといけない」集団的自衛権行使容認に反対した自民党・村上誠一郎衆院議員に岩上安身がインタビュー 時折涙を見せる場面も 2014.7.4

記事公開日:2014.7.4地域: テキスト 動画 独自
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(IWJ・平山茂樹)

 前日夜から首相官邸前で市民による大規模な抗議行動が行われたにも関わらず、7月1日(火)、安倍政権は解釈改憲による集団的自衛権行使容認を閣議決定した。

 海外での武力行使を可能にする集団的自衛権の行使容認を、国民に直接信を問うことなく閣議決定した安倍政権の「暴走」に、自民党内部で「待った」をかけた議員がひとりだけいる。村上誠一郎議員である。村上議員は永田町内外で積極的に反対の論陣を張り、7月1日に行われた自民党総務会でも反対意見を述べていた。

 閣議決定から3日が経過した7月4日、村上議員は岩上安身のインタビューに応じ、時折涙を見せながら、集団的自衛権行使容認に反対する理由と、政治家としての覚悟について語った。

■ハイライト

  • 場所 衆議院第一議員会館(東京・永田町)

全国で違憲訴訟が起こる可能性

 今回の閣議決定を受け、秋の臨時国会では、集団的自衛権行使に向けて、自衛隊法の改正を含め、十数本にわたる関連法案が提出されると見られている。しかし村上議員は、これから全国の地方裁判所で、集団的自衛権に関する違憲訴訟が相次ぐだろうと指摘する。

 このような事態にならないために、本来なら、内閣法制局長官が、”憲法の番人”として総理を諌めるべきだった、と村上議員は語る。しかし安倍総理は、自らと意見の一致する故・小松一郎元駐仏大使を内閣法制局長官にすえるという、「首のすげ替え」を行った。

 「中曽根(康弘)さんが偉かったのは、後藤田(正晴)さんのように、自分と意見が違う方も登用した。彼らは戦争体験もあり、ブレーキ役になっていた。しかし今は、内閣法制局長官にしろNHK会長にしろ、自分のイエスマンを配置している」

自民党の変質~「為政者としての謙虚さ」が欠けている

 村上議員は、特定秘密保護法の強行採決や集団的自衛権行使容認の閣議決定など、極めてタカ派的な外交・安全保障政策が、なかば強引なかたちで次々と決められている理由について、自民党の「変質」をあげる。

 「派閥というと批判もあるが、昔はそれぞれの派閥の長の見識がしっかりしていた。派閥というよりは、小さな党だったと思う。

 『田中党』から『クリーン三木党』、『クリーン三木党』から『福田党』、『福田党』からリベラルな『大平党』と、振り子のように、擬似的な政権交代が行われていた。ところが、森さん以降、ずっと清和会。だからどんどん、右に傾いてしまっている」

 村上議員が「リベラル派」として名前をあげたのが、故・後藤田正晴氏をはじめ、故・梶山静六氏、野中広務氏、古賀誠氏、加藤紘一氏、与謝野馨氏、海部俊樹氏である。彼らが自民党からいなくなったことで、党内に、特定の政策課題に対して、論理的に考える風土がなくなってしまったと村上議員は語った。

 村上議員がもう一つ「変質」の例としてあげたのが、自民党幹部に対する人事権の集中である。小選挙区の導入と郵政選挙における小泉純一郎元総理の「刺客」戦術以降、人事権が党執行部に集中し、選挙によほどの自信がある議員以外、自らの判断で政策に対する判断ができなくなってしまっているのだという。

 「(自民党からなくなってしまったのは)為政者としての謙虚さではないか。人事で抑えこむのはよくない。かつては、そういうことを自重している人が上にいたから、自由闊達な議論が行われていた。最近、党内の部会に行っていても、問題点がどこまで分かっているのかと考えさせられてしまうことが多い」

亡き父の教え「自衛隊員に死傷者を出すな」

 愛媛県今治市出身の村上議員は、中世に瀬戸内海で活動した村上水軍の末裔である。また、父親の村上信二郎氏は元防衛庁審議官、伯父の村上孝太郎氏は大蔵省事務次官を務めたトップ官僚である。村上議員はインタビューの中で、父の信二郎氏から言われた言葉に触れ、涙を浮かべながら次のように述べた。

 「親父が死ぬまで行っていたのは、防衛予算は少なければすくないほどいい、ということ。それから、自衛隊員に絶対に死傷者を出すな、と。

 私には分からない。防衛庁長官をやった人たちが、自分より40も若い人たちを行かせるのに、いとも簡単に、地球の裏側にまで行ってもらうんだと、そういう惻隠の情のないことを言えてしまうのかと。私には、分からない」

 今回の集団的自衛権行使容認の閣議決定をめぐり、自民党内部で孤軍奮闘した村上議員。「自分こそがミスター自民党だ」とも語り、「生きている間は、正論を言わせてもらう」と力を込めた。

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29件のコメント “【大義なき解散総選挙13】「たとえ一人でも、やらないといけない」集団的自衛権行使容認に反対した自民党・村上誠一郎衆院議員に岩上安身がインタビュー 時折涙を見せる場面も

  1. 村上誠一郎衆院議員に、賛成!

    村上誠一郎衆院議員、日本がつぶれないように、自民党で頑張ってください!

    国民は、村上誠一郎衆院議員を応援しよう!

  2. *違憲である=立憲主義を貫く=権力の暴走を抑える
    *三権分立を守る=権力の暴走を抑える
    *民主主義を守る=国民の総意=権力の暴走を抑える
    *違憲訴訟
    *為政者の謙虚さ
    *自衛隊員に死傷者を出すな

  3. 安倍政府は実質傀儡政府だから
    国民の安全から遊離して当たり前だ
    それを許しているのが国民だという矛盾を
    解決しなければならない

  4. 素晴らしいインタビューでした。
    村上さんのような血も涙もある、国民の代弁者であろうとする政治家がもっと増えるよう、私達はそれぞれの選挙区でしっかりと選んでいかないとですね。
    岩上さん、スタッフのみなさん、長時間お疲れさまでした。どうもありがとうございました!

  5. 安部政権をアメリカの傀儡と罵るかと思えば
    中国の傀儡と思えるような政治家の言うことは正しいと標榜する

    だいたい現状だと、自衛隊派遣先で国連や友軍を助けなければならないような事態の時
    わざわざ敵軍の攻撃に自衛隊が横から割り込んで、攻撃を受けてるという形にしないと助けることが出来ない
    この方が自衛隊員に死ねと言ってるようなものなのに、そのことについてはスルー
    じゃ、最初から自衛隊を派遣しなければ良いとでもいうんですかね
    んなことしてたら、それこそ世界から孤立するわ
    こんなお花畑な馬鹿な思想を持てるのも日本が平和で良い国だって証拠だよ

  6.  解釈改憲による集団的自衛権行使容認は極めて問題、将来におおきな禍根を残すと思います。
     この件についての村上先生の主張はまさに正論です。
     内閣改造・与党残留等を意識して下を向く議員が圧倒的に多い中で、堂々と正論を主張する村上先生に拍手喝采
     今後も平和日本を守るためがんばってください。
     北海道の片隅から先生の活躍を期待し、心から応援しています。
     

  7. 戦争で儲けようとする連中があきらかに存在する。人の命を奪って肥え太る悪魔だね。

  8. iwj岩上さん7歳年上の、集団的自衛権行使容認閣議決定前、自民党総務会承認会で、反対意見の村上誠一郎議員との単独インタビュー価値のある放送ありがとう。

  9. 村上議員、偉い。しかし、何で村上議員だけなんだ。自民党。

  10. 『涙する』んでもどこぞの残念議員さんとは雲泥の差。魂のインタビューだ。必見!

  11. 自衛官の皆さん、これ見たら本当の勇気に心が奮い立つんじゃない?

  12. 自民党内からただ一人反対…たった一人だけだよ(>_<)

  13. ファシズムのなかで、一人でもたたかう姿に感動した。
    孤軍奮闘のつらさを察します。

    自分の選挙区の議員のレベルの低さがなげかわしい。

  14. 必見です。
    インタビューを企画されたIWJと応じてくださった村上議員に感謝します。

  15. 岩上さんと村上誠一郎議員の志に敬意を表します。見応えのあるインタビューでした。

  16. 論理的で当然の事を言う人が与党にただ一人とは。

  17. こういう自民党議員が戦後日本を支えたんでは。

  18. 【拡散希望】これは視聴したほうがいいと思う。久しぶりに真実に触れた気がする。

  19. 眠いけど、まとも過ぎて聴いてて泣きそう。

  20. 公開延長希望~これは #集団的自衛権 賛成派にこそ見せるべき

  21. 村上氏が極右に狙われないように守ろうよ!どうしたらいいのだろう・・・

  22. 確りと本質を見極めて、貫き通し続けている姿勢に感銘させられます、たった一人だけであっても正しいことは正しい! 考えもなく多数の勢いに乗って、寄らば大樹の陰を地でゆく自民公明党議員たち我が身可愛さと何時か自分に巡ってきそうな過分な地位を期待して暴走をさせている現実、この方々は今の世界情勢をみてもどんなにも危険な状態か解らないのでしょうか。
    但し、村上さんの「逞しい国日本」の標語?も危険な意識が潜在しているようにも感じますよ、国家・愛国心
    国力等々「国」という括りで考える事自体気になるのですが….
    村上さんの人道的な考えを支持します

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