2013年4月27日(土)17時から、山口県下関市の生涯学習プラザ・ドリームシップで「『フタバから遠く離れて』上映会後トークライブ」が行われた。この映画の監督を務めた舩橋淳氏は、双葉町への想いを語り、原発のリスクを地方に強いる構造を問題視した。
(IWJテキストスタッフ・富山/奥松)
2013年4月27日(土)17時から、山口県下関市の生涯学習プラザ・ドリームシップで「『フタバから遠く離れて』上映会後トークライブ」が行われた。この映画の監督を務めた舩橋淳氏は、双葉町への想いを語り、原発のリスクを地方に強いる構造を問題視した。
■Ustream録画 1/2(17:08~ 1時間33分)
■Ustream録画 2/2(18:42~ 18分間)
映画『フタバから遠く離れて』の上映後、同作の監督の舩橋氏は、この映画を作った想いを語り、「撮影を通して見えてきたのは、原発の問題は、過疎地に原子炉を建設し、事故のリスクを地方に負わせる不平等な犠牲の上で成り立っていることであり、東北から送られる電力で生活している関東圏の人々は、意図せずとも加害者側に立ってしまうことである。国民は、我がこととして、原発の問題を考えてほしい」と述べた。
続いて、井戸川氏が、地震が起きた当時の状況や、埼玉に避難するまでの経緯、現在に至る状況を説明し、事故が起きるまで原発のリスクが隠されてきた点、責任をとらない国や東電の対応などを問題視した。
長年、上関原発の建設問題に取り組んできた清水氏は、映画の感想を語るとともに、今後も、上関原発の反対運動に命がけで取り組んでいく決意を語った。山戸氏は、原発事故の放射能汚染で、地元で採れた食材を安心して食べることが不可能になった東北の人々を思い、「自分が食べたいもの、地域で採れたものを食べるという、あたりまえの権利を奪われることが、どれほど辛いか。今まで、農家や漁師が採ったものを、東電の社員たちも食べてきたはず。その関係性を考えて、市民の声を聞いてほしい」と述べた。また、自然エネルギーについても言及し、「原発反対運動は通過点であり、長期的な目標は、自ら自立して生きていくことである。そのためには、エネルギーを自給していくことが必要である」と語った。
飯田氏は、国や県、東電が市民の声を無視し続け、非人道的な対応をとり続けている問題を指摘し、「あれだけの事故を起こしても、国は責任をとろうとはしない。政治は、一人ひとりの人生を幸せなものにするために、あるべきである。また、我々も、一人ひとりの人生を大事にしていく社会を、自らの手で創っていかなければならない」と述べた。