『フタバから遠く離れて』上映記念トークイベント 堀潤×舩橋淳「LINKS Vol.2 TWO LEAVES」 2013.4.20

記事公開日:2013.4.20取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・阿部玲)

 2013年4月20日(土)17時より、横浜市中区の nitehi works で『フタバから遠く離れて』上映記念トークイベント「LINKS Vol.2 TWO LEAVES」が、Team LINKSの主催で行われた。同作品を監督した舩橋淳氏、元NHKアナウンサーでジャーナリストの堀潤氏、福島から横浜に避難した被災者で、避難・支援ネットかながわ代表の坂本建氏が登場し、音楽家の坂本龍一氏によるビデオメッセージも公開された。

■ハイライト

 このイベントは、東日本大震災後、町ごと埼玉県に避難した、福島県双葉町の人々の暮らしを記録したドキュメンタリー映画『フタバから遠く離れて』の、横浜での初上映会を記念して行なわれた。舩橋氏のあいさつのあと、第一部では、3月末にNHKを電撃的に退職した、フリージャーナリストの堀潤氏が登場した。

 堀氏は「震災のあとは、かろうじて繋がる通信手段として、ツイッターで情報を発信していた。最初はNHKの情報をそのまま流していたのだが、次第にグーグルの不明者検索サービスなど、必要そうなサイトのリンクを貼るようになった。リンクをクリックしてもらうだけで、情報をどんどん流せる。テレビは、それを言うのが大変」と、当時を振り返った。

 舩橋氏が「政府が、福島第一原発事故の規模をレベル7と発表したのは、1ヶ月後の4月12日だが、CNNは、その前から言及していた」と、国内大手メディアのスピードの遅さを指摘すると、堀氏は「NHK内でも、心ある記者は、プルトニウムの危険性などを調べていたし、各局100人以上の総動員体制で事故の状況を調べていた。ただ、100%の裏がとれないと、報道として出せないので、出口の所で遅くなってしまう。そういった、平時の判断基準を、緊急時にそのまま適応してよかったのか」と、メディアの内部にいた経験から問題点を語った。

 日米のメディアの比較に話が及ぶと、舩橋氏は「自分は、イラク戦争開始時にニューヨークにいたが、テレビの、どのチャンネルをつけてもブッシュ大統領が登場し、開戦を宣言していた。災害対策時は、電波ジャックしてもよいのではないか?」と大胆な提案をした。

(…会員ページにつづく)

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