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2011年12月8日(木)14時半、経済産業省別館(東京都千代田区)において、「第4回発電用原子炉施設の安全性に関する総合的評価(いわゆるストレステスト)に係る意見聴取会」が開かれた。
今回の会合には委員8名のほか、原子力安全・保安院の担当者、管轄する原発がストレステスト1次評価の対象となっている関西電力および四国電力の担当者が出席した。
(IWJテキストスタッフ・久保元)
IWJ特集 ストレステスト意見聴取会
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2011年12月8日(木)14時半、経済産業省別館(東京都千代田区)において、「第4回発電用原子炉施設の安全性に関する総合的評価(いわゆるストレステスト)に係る意見聴取会」が開かれた。
今回の会合には委員8名のほか、原子力安全・保安院の担当者、管轄する原発がストレステスト1次評価の対象となっている関西電力および四国電力の担当者が出席した。
会議では、ストレステストの審査の進め方について、各委員が意見陳述や質問を行った。
ストレステストについて、「プラントの裕度(不確実性)の評価や弱点の把握が目的」とする意見や、「運転再開の条件とはすべきでない」とする意見、「ストレステストが安全性に関する総合評価であれば、人為的ミスや機器の故障も評価に加えるべき」など、様々な意見が出された。
特に、反原発寄りの考えを持つ、元原子炉技術者の後藤政志委員は、ストレステストそのものについて、「福島事故の前も、ストレステストに近いことをやってきた。対策も立ててきたのに通用しなかった事実は重い。
そのことを反省しなければ、また同じこと(事故)を繰り返す」と述べ、「事故原因の究明が絶対条件。各電力会社が水素(炉心溶融時に発生する水素ガス)の問題に触れていないことも問題」と苦言を呈した。
その後、関西電力および四国電力の担当者が、ストレステスト1次評価に関する、シビアアクシデント(過酷事故)対策の概要などを説明し、万全の対策を講じていることを強調した。
これに対し、後藤委員や、井野博満委員(東大名誉教授)が、SBO(全交流電源喪失)の際に用いる電源車や消防車について、「駐車してある建物が地震で倒壊する恐れがある。
地割れや台風などの不確定要素も起こりうる」とし、「ストレステストは、不確定要素を除いた『理想状態』で評価をしているということを認識しなければならないし、これで確実だというのは間違っている」と指摘した。
(議事録より一部抜粋〜会員ページ)
(…会員ページにつづく)