飯田てつなり草起塾 vol.3 in 岩国 津田大介×飯田てつなり×竹重小夜子 2013.1.26

記事公開日:2013.1.26取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ 荒瀬/奥松)

 2013年1月26日(土)19時より、山口県岩国市の平清で「飯田てつなり草起塾 vol.3 in 岩国 津田大介×飯田てつなり×竹重小夜子」が行われた。ウェブを利用して、地域社会の人材交流や新しい文化、教育のありかたの可能性について話し合いが行われた。

■全編動画

  • トーク 津田大介氏(ジャーナリスト/メディア・アクティビスト)、飯田てつなり氏(環境エネルギー政策」研究所所長/みらい山口ネットワーク特別顧問)、竹重小夜子氏(学生/「山口県知事選ポスターアート大作戦」企画者)

 岩国出身の竹重氏は、東京都知事選や山口県知事選などを通して、地域自治や政治への市民参加を進める活動に参加してきた。「山口県知事選では、フェイスブックを通じて情報発信を行った。山口県内のフェイスブック参加率は2%くらいだと言われているが、ポスター制作や寄付金集めを通じて、他県の方がフェイスブックでシェアした情報が、山口県の人に届くなど、反響の大きい情報は、SNS経由で地元に伝わることを実感した。若者は選挙に関心がないといわれるが、今の社会構造の中では、自身が小さいコミュニティの中で参画して決めたことが、形になるという成功体験を持っていない。学校や家庭の外の社会を、身近に考えていない傾向がある」と話した。

 津田氏は「社会自体に非常に余裕がなくなっている中、ひとつの希望として、3.11を機に地方に人が戻ってきていることが上げられる。今までは、優秀な人が東京に出て、そのまま企業に就職するなどで、地方に戻らなかった。しかし、3.11以降に「地元をなんとかしたい」と、人が戻るようになった。地元にずっといる人と、外部から来た人が協力することで、自治体は活性化できるのではないか」と話した。

 飯田氏は「震災を機に、新しいものが生まれるきっかけができたが、地域エネルギーの観点では圧倒的に人材不足。少子高齢化社会では、本当の意味での生涯成人教育というものを考えて、人間に投資をするべきだ。スウェーデンでは、大学は学費の必要がなく、成人してからも大学に戻って学ぶことが当たり前にできる。進歩する社会の知識を、国民が学ぶことが国の利益にもなるし、人々のためにもなる。日本もそういう考え方を持つべきだ」と話し、人々が生涯に渡って学びの機会を持てば、地域や国の知的財産として活動の機会を得られ、人と地域の活性化に繋がるとした。

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